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第1話

※自動字下げしました 2020/8/2

※台詞表現修正 内容に変化なし 2020/8/29

 ▽主人公【地下・深淵の魔王城・玉座の間】▽






 なんかどっかで誰かがため息ついた様な気がするが気のせいだろう。

 そんなことよりも。


「 さて、まずは現状確認だ」

 オレの名前は…………何だっけ?


 ………………うおぉぉぉーー!もうやべえ!早速つまずいたよ!どうする?!…………。


「……よし、パスだ」

 分からんものはしょうがねぇ


「次は、この場所についてだ」

 あたりは……………暗い。

 ただひたすらに暗い。

 暗いとしか言いようが無い位暗い。

 後なんか禍々しい………(汗)


「さて、次が有る意味最も重要なことなんだが、なんでオレは骨になってんだ?」


 ………………………………自分で言っといてなんだがマジで意味わからんな。ホントどうして骨になってんだ?オレ人間だったよな?


 いや、まぁ………人間だったであろう時の事も曖昧なんだが……。


「まあ良いか!!骨なもんは骨なんだ!気にしない方向で行こう!」

 なっちまってるもんはしょうがねぇ


「最後に、これからどうしようか?」


 まあ、これに関してはもうほとんど決まってんだけどな。とりあえず、外に出よう。何てったって、ここ、暗いんだもん。


















 ヤベェ怖えぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎

 ナンダここ!?

 暗くてよく分からんたったけど装飾がヤバイって‼︎

 悪魔か邪神か分からんけど壁画とか彫像とか怖っ‼︎

 何よりもこの暗さ!

 どんだけ待っても全然目が暗闇に慣れねぇもん、可笑しすぎんだろ!?


 ……………………まぁ、いい…。


 問題はどんどん先送りにして行こう。強いていうなら、オレが暗いところがダメだということが分かったな…………………。


「明るくなんねぇかなぁ...」
















 ポワァ











 うお!光った!なんだなんだ!急に目の前に光る玉が出てきたぞ!!


 まさか


「オレがだしたのか?」


 ふむ、だとしたらこれは、まさか魔法と言うやつか?


 ……………………あれ?


 少なくともオレの覚えている限りでは、魔法なんてオカルトなもんはなかったと思うんだが? …………………もしかして、ここって、


「異世界………なのか…………?」






 異世界


 それは自分達が住んでいる、または、存在している世界とは異なる世界のことである。by脳内オレ辞書


 うん。

 もっと早くに思いつくべきことだよなこれって。

 だって骨だぜ?!死体だぜ?!そりゃ動いて考えることが出来る死体何て異世界でお約束のモンスターの一種、アンデッドのスケルトンじゃないか!?

 何でもっと早くに思いつかないかなぁ。

 オレってもしかして………バカなのか?

 ……………まぁ、答えの出したくない一人問答はやめにして、これからの事を考えなくてはならないのだが、オレが知っている限りスケルトンと言うのはもっと骨らしく白くて、黒いのは上位のスケルトンだったような気がする。


 ここが異世界なら、ステータスウィンドウの様なものがあるんじゃあないか?


 ポン


 名前:■■■ ■

 種族:スケルトン(魔王骨)

 LV:1

 スキル

 すきる

 称号

 深淵の魔王

 神に逆らいし者

 生死人

 魔道の深淵を知る者

 生ける者全ての敵

 世界を救う者


 おお、出た。

 まぁ、お約束かな?

 取り敢えず、パッと見で分かるのは、名前は文字化けをしているものの、苗字が3文字、下が1文字で有ること。

 種族はスケルトン(魔王骨)で有ること。

 LVが1で有ること。

 称号がなんか一杯有ること。

 他にも色々あるけど取り敢えずもっと詳しく見るためにはどうすりゃいいんだ?注視してみるとか?


 ポン


 名前:■■■ ■

 種族:スケルトン

 LV:1

 スキル

 自己再生

 全属性最高位魔法

 魔力支配

 総合武神術


 すきる

 創造魔法

 破壊魔法

 限界突破

 救世


 称号

 深淵の魔王

 畏怖と恐怖、そして絶望を振りまく諸悪の根源


 神に逆らいし者

 神が定めしこの世のルールを改変した、それは許されざる大罪である。


 生死人

 生きながらに死んでいて、死んでいながら生きている。


 魔道の深淵を覗き見た者

 魔道の深淵とは、この世の全てであり、神ですら恐れるモノである。

 忘れるな、深淵を見る時、深淵もまた此方を覗いているのだ。


 生ける者全ての敵

 この世の全ての生命に害悪とされ、存在を否定される者


 世界を救う者

 何を捨ててでも、誰にどう思われ様とも世界を救おうとする者


 なんだこれ、かなりヤバげな匂いがぷんぷんするんだが………。

 てか、全体的に見てマトモそうなのが自己再生だけってどうなんだ?!

 しかも魔王!?オレって魔王なの!?

 神に逆らいし者って!?何で神に逆らってんの!?絶対この『すきる』ってヤツだよな!?一つだけ毛色が違うもん!

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下、ツッコミ祭りが続く


 はぁ……はぁ……はぁ……ツッコミ疲れた。


 まぁ、取り敢えず自分が魔王と呼ばれる存在の骨で出来たスケルトンで、すごいチートだと言うことが分かった。むしろ、これがチートじゃ無いなら何がチートなんだってレベルだ。

 これらを踏まえた上で次は『スキル』や『すきる』について調べてみっかね。


 まず『自己再生』だが、調べ方が分からん。

 ゲーム風に見るならオートHP回復だろうがHPなんて表記、ステータスには無いしな。

 まぁ、回復系だろう。


 次は『総合武神術』だが、一通り体を動かしてみるとその凄さが良く分かる。

 明らかに体の動きが素人のそれでは無いのだ。

 今ならどんな達人とでもやりあえる気がする程だ。

 これは分かりやすかったな。

 総ての武術を神レベルで使いこなせるといった感じだろう。


 後は魔法系だな。

 魔法らしきものは3つ……いや、4つか?

 まあいい。

 とりあえずはこの『魔力支配』なる物からかな?

 まぁ、どうせ読んで字のごとく自分の魔力を完全に制御できるとかだろうけどな。

 まっ、使って見れば分かるだろ。



 ぶわっ



 ふぁっ!?

 な……なな……なんじゃこりゃぁぁー!?

 目が!?目がぁぁー!?


 5分後


 ぜぇ………ぜぇ……なんだありゃ、視界が赤、青、緑、黄、白、黒、灰のなんかキラキラした粒子っぽい物でいっぱいになったんだが………。


 まさか、あれが魔力か?

 だとしたら『魔力支配』って自分だけじゃなくて世界の魔力も文字通り支配できんのか?

 だとしたらどんだけチートなんだよ………。

 えぇい!切り替えて行こう!

 そもそもチートなのはステータスを見た時から分かり切っていたことだ!


 次は『全属性最高位魔法』だ。


 ちなみに、これはオレの持論だが、異世界トリップ、または、異世界転生系での魔法っていうのは大体二通りに分かれる。


 一、きちんと呪文がありその呪文を唱えるとどんな魔法が出るのか分かっているタイプ。


 二、呪文は適当で術者がイメージするだけで良いタイプ。


 この二つのタイプに分かれるんだが、もし前者ならオレは魔法を使えない。

 なぜなら呪文を知らないからだ。

 まぁ、称号に妙なのがあるし、さっきも考えただけで使えたから問題は無いと思うがね。


 えっと、まずは右手を前に突き出し、そこから火の玉が出る様にイメージする。

 そして、それっぽい呪文を唱える。


火の玉(ファイアボール)


 ズゴァ!!!


 すると、イメージした通りの場所から、イメージした以上の火の玉が出た。

 具体的に言うと、

 直径三メートルほどの球形

 色は赤ではなく白

 当たった箇所がドロドロに溶けている。

 ちなみに特に何も考えずにやってこれである。

 何か逆に落ち着いてきた。

 よーし!オレは何も見てないしやっていない!

 次は『創造魔法』だー(棒)






 ▽???【地上・魔王の抱擁・外周部】▽


「ハァ……ハァ……」


 ここは森。


 常に日の光の届かない暗い漆黒の森。


 かつてこの森は深淵の魔王が城を築いていた事もあって、【魔王の抱擁】と呼ばれている。


 そう呼ばれるだけあってこの森に出てくる魔獣は世界トップクラスの強さを持つ。


「クソっ、まだ追ってくるのか!」


 また今日も、哀れな犠牲者が出そうだ。











 ▽主人公【地下・深淵の魔王城・玉座の間】▽


 ………うん…………大体予想は着いていたよ…………だって名前がすごいもの……『創造魔法』……でもね、流石に予想外だったよ…………。


 オレの持つ魔法の中で一番やばそうな魔法の創造魔法。


 おそらく、読んで字のごとくになんでも創造出来る魔法なんだろうとは思っていたし、実際にそんな感じで、オレが座っていた玉座が複製出来たのだ。


 そして、流石にこれは無理だろ〜(笑)


 と、そう思って自分の骨だけの体に肉をつけれないかとやったら、


 成功した。


 これのどこがすごいのかと思う人もいるかもしれないが、心臓が動いているし、脳に血液も送られていて、肺呼吸が出来て、細胞の一つ一つが生きている。


 つまり、その気になったらオレは生き物を生み出すことが出来ると言うのとだ。


 最後に、『破壊魔法』なんだが、これは流石に調べることが出来ない。


 何故ならば、おそらく『創造魔法』の反対に何でも破壊出来るのだろうが、生物すら生み出せる『創造魔法』の反対の代物なのだ、ヘタしたら指定した種族を殲滅、何てことも出来かねないのだから。


 次は限界突破なんだが、


「どうやって調べんだよ…」


 そう、自己再生と同じで調べ方がわからんのである、その上、何を限界突破させるのかも分からない以上パスだ。


『救世』


「これもパスだパス、何だ救世って、明らかにヤバそうな奴じゃねぇか、触らぬ神に祟りなしだ」


 ふむ、調べたく無い様なやつが幾つかあったが……

「一応、一通りは調べれたかな?」


 さて、これからどうしよう?

 そう思って真っ先に思い浮かんだのはここから出ることだった。


 気付いたら身体が骨になってたり、記憶が曖昧だったりしたけど一番個人的に嫌なのはこの部屋の雰囲気なんだよね〜。


 なんか、居るだけで死にたくなる様な陰鬱な雰囲気なんだよ。

 こんな所からは急いで出るに限るね!


 まあ、その前に先ずは服を創ってからだけどね。適当にジャージでいいだろ。


 よし!準備完了!行くとするか!


「魔法はイメージで発動するからな、適当にここの外の……、そうだなぁ〜………、森だ!森で日光浴がしたい!」


 そう言った瞬間、視界がボヤけて、次に視界がはっきりした時、目の前には……………………

 露出過多な格好をした、褐色ボインの金髪姉ちゃんがいた。


 は?なんで??

この小説は、不定期更新で遅筆で駄文で作者が気まぐれに更新します。気長にお待ちください。

それでも「見たい!」と、言って下さる方には、感謝を申し上げます。


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