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自作小説倶楽部 第3冊/2011年下半期(第13-18集)  作者: 自作小説倶楽部
第14集(2011年8月)/テーマ「海」&「サーカス」
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NO.2 七川冷 著 「海」

 俺は、エルミー・ヴィクトリア。

元・船の操縦士、今では竜宮城で執事をしている。

そのわけは・・・


僕が操縦していた「フィリップ号」が荒れた天候で転覆した。

観客を避難させて自分ら操縦士も避難しようとした時に自分は乗り遅れてしまって海の底へ堕ちてしまったのだ。

そこへ乙姫様に拾われてかの有名な乙姫様と浦島太郎様に仕えている。



「エルミー、ここをお掃除なさい!」

人をあごで使う侍女長の命令も

玉手箱でおじいさんになった後につるとなった浦島太郎様のお世話も


竜宮城で働いて稼いだお金で竜宮城の近くにある店で工具を買って

フィリップ号を修理して故郷に帰る日が来るまでは頑張れる!


働き初めて5ヶ月経ったある日、ついにフィリップ号を少々改造して海でも呼吸できる薬を飲んで水に濡れない髪に日記を書いていた執事人生に終止符を付ける日がやってきた。

さぁ、早速乗って故郷へ帰ろうと思ってスイッチを入れようとしたら

浦「やっぱり、朝日を浴びた闇のように黙って帰るつもりだね?」

俺「う、浦島太郎様!」

浦「夜中にこっそりそれを修理していたのを見ていたからできあがり次第帰るぐらい推理できるよ。」

俺「お話しできたのですか?」

浦「あ、そっち?・・・まぁ、君に話しかけたのは今日が初めてだから無理もないか。」

浦島太郎様に止められてしまった。

俺「止めたって無駄ですよ。本来は僕は人間です。ここに暮らすのは間違いというものです。」

浦「止めに来たのなら玉手箱を手渡して僕のような結果にさせるよ。乙姫達が寝静まっている早朝に君に声をかけたのは10ヶ月も経過している事を伝えに来た。」

と言われて、月日の経つ早さに驚いたが教えてくれた浦島太郎様にお礼を言って懐かしき故郷へ帰還した。

帰ったのはいいけれど、過労なのかほっとしたせいなのか浜辺で倒れてしまったようだ。

病棟の側にお見舞いに来た妻のマリーや娘のクララに聞いたことによると・・・


竜宮城の事を話すと、マリーやクララは笑って本気にしてくれなかったけど人をあごで使っていたけど何かと世話してくれた侍女長や優しくて気品を溢れた乙姫様、そして、月日の経過を教えてこっそり帰らしてくれた浦島太郎様達にいつか海に潜った時にお礼したいと思わずにはいられなかった。

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