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第19話 とある家系の日常 by龍賀

はい、キャラ12人分+1を出すのは相当疲れました。

次はもっと減らす・・・そう決心するほどです。


では!文才のない身ながら精一杯書きました。

楽しんでいただけたら幸いです。

「や、やめてくれ!?金ならいくらでも払う!だから命だけは!!」

「・・・依頼は速やかに遂行される、例外はない」

「だ、誰が依頼した!!依頼金はいくらだ!!それ以上を払うから俺に雇われろ!」

「依頼は・・・絶対だ」


ズシャ!


ナイフ1本で終わった。


今回の依頼は確かに受けて正解だった。

1人200万。

まぁイレギュラーも予想していたが、2人だけだったしな。


「・・・電話するか」


杏子とは確かに依頼を受けたり頼んだりしてるが・・・こちらの方が少ないからな。


「面倒なのを押し付けてやろう」


そう思いながら電話する。


『・・・龍賀先生か?依頼は?』

「終わった、終了したのを知らせるために電話した、後依頼を押し付け・・・お前に言い渡すためだ」

『・・・押し付けるつもりだな?』

「・・・そっちもそうした、それにいつもの事だ」

『それもそうか』


お互いに自身の気が乗らない時や忙しいときにはよく任せている。

まぁ・・・こっちはこっちで助かってるんだが。


「依頼の内容は暗殺、対象は2人・・・後払いで1000万」

『・・・一体誰なんだ?普通のやつじゃあ間違いなくそんな金払わないだろ』

「さてな・・・で?受けるか否か」

『勿論受ける、依頼主の電話番号は?』

「・・・だ」

『了解』

「ではな」

『あぁ、今回は悪かったな』


急に謝られた・・・まぁ、押し付けられた時は大抵謝罪がある。

でもまぁ、


「気にするな・・・お前は仕事かもしれんが俺は・・・生粋の殺人鬼だからな、殺しに抵抗はない」

『ならなんで暗殺を俺に?普通なら自分でやるんじゃねぇか?』

「・・・その日は用事があってな」

『あぁ~詳しくは聞かねぇ、ま、ゆっくりしとけよ』

「感謝する」


通話の終了を知らせる音が鳴る。

これで本来の用事ができる。


「・・・帰るか」


その後は弟の知識が無駄に質問してきたが・・・何とか誤魔化せたはず。



<知識 Side>


今日は学校。

兄さんもあれだけど僕も面倒事はひたすら回避するタイプ・・・のはずなんだけど。


「これは何でござるか!?」


目の前で凄く忍者っぽい人が慌ててる。

理由は多分僕のこの背中にある翼なんだろうけど・・・うん、厄介だなぁ。


「これは・・・うん、あれだよ、見たとおりだよ?」

「むむむ、面妖な・・・」

「と言われてもね、君も大概だよ?」

「む!?失礼でござるな!?拙者の何処が面妖でござるか!?」

「・・・その口調」


そもそも翼を出さなけりゃよかったなぁ。

遅刻しそうだからって出したのが間違いだった。

でも金髪の外国の人っぽい人が忍者みたいな口調だったら吃驚するでしょ?


「それよりも君の名前は?」

「おぉ!そういえば名乗ってなかったでござるな!拙者、如月 アルザと申す」

「ふぅん・・・僕は零崎 知識、こう見えても男だからね?」

「なんと!?」


・・・失礼な。


「いい寝起きだったから可愛い女の子が一番最初に見れると思ったのに最初に見たのは男だった・・・」

「じゃあ女の子だったら?」

「勿論告白する」

「・・・相変わらずのようで」

「当然」


忍者・・・アルザ君と会話、まぁ同じクラスのはずなのに会話一切してないのはサボタージュしてるからなんだけど。とにかく、していると、僕先輩が後ろから現れた。


「まぁ・・・とやかく言うつもりはありませんが、このままだと遅刻しますよ?先輩、アルザ君」

「本当だね」

「!?急ぐでござる!」


うん、初対面では告白してきた僕先輩も忍者なアルザ君も凄くキャラが濃いね。

でもできたらもう少し薄くなってくれないかな?

え?無理?デスヨネー。


その後、ギリギリ遅刻して十波先生に怒られたのは内緒。



体育、それは身体を全力で動かして、皆で友情を育むもの(by兄)だそうだけど・・・今日は急いだせいでだるいのでサボタージュ。

現在は屋上にいます。


「誰に説明してるんだろ・・・」

「さぁ?」

「何で僕先輩までここに?」

「ここなら可愛い女の子がいっぱい見えるだろ?」

「ぶれないですね」


さすがとしかいいようがないや。


「お前達、授業をサボるとはいい度胸だな?」

「げっ、クレス先生」


横をみるとすでに僕先輩はいなかった・・・よし、後で殴る。


「クレス先生・・・僕が授業にでない理由くらい想像できるでしょ?」

「・・・一応出ておけ、龍賀さんが心配していた」

「・・・兄さんが?」

「ああ」


・・・はぁ、これ以上迷惑をかけたくないし、さっさと戻ろう。

どうせ体育は終わって、今は昼休みだし。

あ、兄さんに弁当渡さないと。




「む、弁当・・・」

「兄さん、弁当もってきたよ!」

「ん、感謝する」


兄さんは昼食を食べないと間違いなく不機嫌になるからね。


「今日授業に出なかったらしいな?」

「うっ・・・」


誰が喋ったんだろう・・・後で〆る。


「幸咲 僕だ」

「よし、後で殴る」


先輩とか関係なくね!


「次は俺の授業・・・参加するよな?」

「・・・さすがに、ね?」


テストだけ出てればいいんだろうなぁ~って考えじゃ駄目なのかな?


「こんな所で何やってんだ?知識」

「ん?あぁ、冬威君」

「あぁ」


必殺技がウインターミラクルツッコミやブラックボードデリートだったりするちょっと変わった人が周り(という名の僕の)評価である、那家乃冬威君である。


「・・・評価酷くね?」

「あれ?口に出してた?」

「思いっきりな!」


どうやら口にだしてたらしい。

まぁいいか。

別に僕に被害はないし。


「よぉし、ハリセンで叩くぞ?」

「ん?ジャーキーあげるから落ち着きなよ」

「・・・」


あ、落ち着いた。


「というかお前ってマジ変わったやつだな」

「そう?」

「あぁ本当に女みたいな・・・あっ」


うん、自分のミスに気付けたのは美徳だよ。

でも、


「気付くのが遅れたね?」

「・・・じゃ、じゃあな!」


逃げた・・・まぁクラスは同じだから無駄なのはいわないであげよう。



「・・・」


ん?中庭にバイクがある。


「・・・」


何でだろう。

何故か凄く見られてる気がする。


「・・・」


うん、間違いなく視線はあのバイク?からだ。

バイクに意思?いや・・・AIか。

でも凄く大切にされてるんだろうな。


「あ」

「ん?」


後ろに人の気配がしたから向いたら男の子がいた。


「えっと・・・」

「これ、君のバイク?」

「あ、あぁ」

「ふ~ん・・・これ、AIがあるのかな?それとも別の技術による人格の投影?」

「えっと・・・アンタ何者だ?普通はそんな考えにはならないと思うんだが」


何者?そんな質問されてもなー


「いたって普通の一般人ですよ~としか」

「・・・そうか」

「僕は零崎 知識、君は?」

「西京 圭だ、よろしくな」

「うん、覚えておくよ・・・そこのバイクは?」

「アクセルっていうんだ」

「なるほどね」


さて、もうそろそろ授業が始まるね。


「じゃあね、また会えたら・・・縁があったら会おう」

「おう!」


授業には遅刻しました。



「・・・疲れた」

「俺はお前のせいで死にかけだよ!」

「・・・自業自得だよ」

「うっ・・・」


さて、冬威君をからかうのはこれくらいでいいか。


「あ、あれは・・・」


あれはサボり仲間の瞬刀先輩だ。

よく授業サボってる時に会うんだよね。


「あぁ、知識か」

「ええ、今日は何してるんですか?」


先輩は機械なら大抵直してくれるから結構頼りにしてるんだよね。

まぁその代わり偶に弁当渡してるけど。


「また頼まれてな」

「あぁ・・・大変ですね」

「いや、好きでやってる事だ、大変とは思わないな」


やっぱり大変なんだろうなぁ。


「じゃあな、俺は急いでるからな」

「ええ、では」

「あぁ」


瞬刀先輩は少し走りながら向かっていった。

うん。僕には真似できないや。

僕がそう思いながらどうしようかと悩んでいると、


「あら、知識君じゃない、こんにちわ」

「ん?あぁ、清水先輩」

「名前でいいわよ?」

「では吹雪先輩で」


目の前にはグラビアとかで人気の・・・いや、子供にも大人気の清水 吹雪先輩だ。

部屋に子供が押しかけるレベルらしい。

というより僕を見る視線が確実に子供を見る目なんだよね。


「今日も授業をサボったの?」

「ええ」

「駄目よ?そんなんじゃまともな大人になれないわ」

「・・・いざという時は全力ですから」


テストでは常に満点だからね。

そう思っていると急に頭を撫でられた。


「な、何を!?」

「ん~、よく押しかけてくる子供達に似ててつい」

「・・・子供扱いしないで下さい」

「その反応をしえる限りは子供よ?」

「・・・くっ」


だから少し苦手なんだよなぁ~。

どうしようか・・・一応用事があるから先にそっちを・・・ん?


「そこの人、まるで面倒事か・・・みたいな顔で素通りしようとしない!」

「・・・」

「って、龍斗君か」

「ああ」


どうしようか考えていると、横から針谷 龍斗君が現れた。

まぁ巻き込まれないように通りすぎようとしたんだろうけど・・・それは僕が許さない!


って!?


「何逃げようとしているのかな?」

「気のせいだ」

「いや、間違いなく逃げたよね?」

「何を持って逃げたと言う?俺は少し用事があるから急いでいただけだ」


むぅ・・・なら仕方ないのかな?

・・・あ、


「時間がやばい・・・早く戻って晩御飯用意しないと・・・」

「ならいいだろう?」

「うん、じゃあね」


龍斗君は本当に用事があったのか、少し早足で去っていった。


「では吹雪先輩、また会いましょう」

「ええ」


僕は急いで家に向かうために走り出した。


少し進むと、目の前に見覚えのある人が現れた。

まぁせっかく見つけたんだし挨拶くらいはしないと、


「どうも霧崎先輩」

「ん?あぁ、知識君か」


霧崎 悠也先輩。

凄く美人な彼女もちの先輩。

いつもその彼女と一緒にいるのだけど・・・今は一緒ではないのかな?


「夏目先輩はどうしたんです?いつも一緒でしょうに」

「いや、別に常に一緒って訳じゃあ・・・」

「テストの答案をあれしてましたよね?」

「うっ」

「まぁ原因は夏目先輩にあるのは理解してますが・・・程々にしておいたほうがいいですよ?」


夏目先輩の趣味も知ってるし、理解もしてる。

だから真っ向から否定したりはしないんだけど・・・答案の裏に落書きするのは・・・ね?


「分かってはいるんだけどね?」


まぁ優しい人だし理解はできる・・・か。


「まぁそこはしっかりしてるでしょうから任せます、で?今何をしてるんです?」

「ん?あぁ、少し頼まれ事を」

「また夏目先輩ですか?」

「・・・」


無言は肯定と受け取ります。

今日は確か・・・、


「アニメのBDの発売日でしたか、買いに行くんですか?」

「そうだけど・・・よく分かったね?」

「アニメは趣味ですから・・・少しだけなら確認してますし」


時々その会話で盛り上がるしね。


「ではあまり止める訳にもいきませんね、まぁ夏目先輩の事ですから間違いなく予約の方でしょうが」

「ハハハ」

「では、また会いましょう、霧崎先輩」

「ああ」


霧崎先輩は少し走りながら去っていった。

どうやら約束の時間があったみたいだね。

これは悪い事したかな?

何かお詫びでもあげよう。

その後家に向かって進んでいくのを続行していると、


「本当に可愛いわ~」


誰か・・・女性の声が聞こえた。

でも何だろう・・・今さっきの声どこかで・・・。


「「あ」」


そう思いながら少し進むと、目の前に、(あたえ) 協先輩と久寿米木くすめぎ 夢先輩がいた。

しかも抱き合って?


「・・・また先輩から成分調達ですか?ほどほどにしておくべきですよ?」

「私に(かなむ)成分の補給をやめろなんて・・・死ねと言うの!?」

「そこまでですか!?」


何で生き死ににまで発展するのか・・・訳が分からない。


「でも先輩も困ってますよ?嫌われたいんですか?」


嫌われ、までの間ですでに開放していた。

さすが・・・その言葉には敏感でしたか。


「あ、ありがとう~」

「いえ、先輩が困ってたら助けるのが後輩ですよ、それに友達でもありますし」

「・・・その先輩の一人が困っているんだけど」

「そちらは自身で抑える事が可能でしょう?」

「・・・いい性格してるわね?相変わらず」


夢先輩との関係を一言で表すなら悪友である。

最初は少し話し辛かったんだけどね。

話してる内にどう接したらいいか分かったから大分気が楽だよ。


「で?今帰宅途中ですか?」

「うん、知識君も?」

「ええ、今日は兄さんが夕食を家で食べるそうなので準備をするために少し急いでます」

「な、なら早く帰らないと!?」

「そうですね・・・では、失礼します、夢先輩は程々に・・・協先輩はもう少し強めに言い返しましょう」

「無理ね!」

「う、うん」


先輩方二人をおいて僕は急いで家に戻った。

でもあの様子だと夢先輩、また暴走してそうだな。

そう思っても何もできないがために、またであったら愚痴でも聞こうと思った。


<龍賀 Side>


今日の授業が全て終わり、生徒全員が部活に向かったり、帰宅したり、委員会の仕事を行ったりしている。

そんな中、俺は屋上に来ていた。


「・・・」


知識の様子が少し変だった。

普段世話している立場の人間でもしっかり注意しなければ分からないほどだったが、俺には何とかわかった。

あれは何か悩んでいる様子だった。

しかし理由が分からない。

受け入られないという恐怖心ならこの学園ならばありえないといえる。

何故なら吸血鬼や悪魔、超能力を使用できる等。

まるでそのような存在全てを寄せ集めたかのようだ。


「何が目的で・・・いや、一教師が気にする事でもなかったな」

「誰もいないと思ってたんだけどな」

「む?あぁ、高月 浩介か」

「ああ」


高月 浩介。

この学園の二年。

最初は真面目なだけだと思っていたが、こいつの目をみれば分かる。

俺とある意味同類だと。


「・・・零崎 龍賀、危険がどうか調べてみるか」

「どうかしたか?」

「いや」


ふむ、どうやら武器を持っているみたいだな。

命を狙われるのには慣れているが・・・まさか生徒からとはな。


「吸血鬼がこんなにいると他には何がいるか気にならないか?高月」

「・・・いや」


やはりコイツは吸血鬼か。

俺の衝動が大きくなる訳だ。

さっきからずっと殺したくてたまらない。


「えっと?」

「呼び辛いなら呼び捨てで構わん、今は生徒と教師ではなく、ただのロクデナシとして話をしている」

「そうか、じゃあ龍賀、お前何者だ?お前と知識だけ他より情報が隠蔽されていた、あれは隠蔽している事を隠していない状態だった」

「そこまで分かるか」


まぁある一定量の力量なら分かるレベルだからな。

不思議ではないか。


「お前も裏の存在か」

「・・・そういうお前も」


生徒の中には裏に精通した存在が複数いる。

教師もそうだ。

この学園は絶対に普通ではない。


「さっきから武器を隠して機会をうかがっているが・・・その殺気を消さない限り不意打ちはできんぞ?」

「・・・よく分かったな、さすがにぬるま湯に浸かった存在だけじゃあないか」


殺そうとする意思がでかすぎた。

それでは今から殺しますよと言っているようなものだ。


「はぁ・・・ぬるま湯に浸かってるのは僕も同じか」

「知らん、俺は帰る・・・夕食の準備をしているそうなのでな」

「そうか・・・じゃあ最後に質問」

「なんだ?」


戻ろうとすると後ろから声をかけられる。


「殺しに躊躇いは?」

「ない、躊躇いが許されるほど今の本当の裏は甘くはないさ」


それこそ一瞬の思考の遅れがそのまま致命傷に繋がるからな。


「そうか・・・」

「ではな」

「ああ」


こうして俺は知識のいる家に向かった。

この学園には不思議な存在、異常な存在が複数存在する。

でもそれを受け入れているのがこの学園。

少し調べる必要がありそうだな。



晩御飯は俺の好きな肉類だった事をここに記す。

はい、お疲れ様です。

皆さんより長くなってしまったゆえに少し疲れたかもしれません。


でも次の2週目も参加予定ですので頑張りたいと思います!!


では次はカイクウさん、お願いします!

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