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第14話 平和な日常?

どうも遅くなりました。投稿者の緋翔です。

急いで書いたので、文脈が怪しい部分がありますが、気にしない方向でお願いします。


 ~佐奈Side~


入学式から数日が経ちました。

いつも考えてるけど兄さんと同じ学校になれて少しうれしいです。

だけど兄さんは、『あの学校だけはやめておけ、お前には刺激が強すぎる!』って言ってたけど、あれは何でだろう?何回聞いても教えてくれないし、刺激が強いって何がだろう、見た感じ普通の学校だし

まぁ、中高一貫っていうのは珍しいかもしれないけど…


「佐奈、何ボ~っとしてるんだ?」


「ううん、何でもないよ。ちょっと考え事をしてただけだから」


「それなら良いが」


「あ、授業が始まるよ」


私と春香ちゃんはお喋りをやめ、姿勢を正して十波先生へと体を向け直した


「よ~し、メンドーだが授業始めるぞ」



 〜燕Side〜

(燕Sideは佐奈Sideの数時間前に戻ります)


俺は今、未だに中庭をぶらついている最中だ


佐奈の奴は大丈夫だろうか……既に数日経っているが兄としては心配だ。

俺が入学した当初は個性のある奴らばかりで、異能者までいやがったからな

今年もそんな奴らが多いんだろうが、佐奈に耐えられるか


燕が佐奈を心配していると、後ろから声をかけてくる人がいた


「瞬刀じゃないか、お前まだこんな所に居たのかよ」


「ん?なんだ剣坂か」


「なんだとはなんだ!で、こんな所で何してるんだ?」


「妹が心配で、散歩でもしてないと落ち着かないんだよ」


「…シスコンかお前は」


「誰がシスコンだ! 俺はただ、何故か異能者ばかり集まるこの学校に、何の能力も持たない佐奈が周りと上手くやっていけるかどうか心配なだけだ」


シスコンという言葉に過剰に反応した燕は、弁解と言わんばかりに剣坂に説明をした。


「そこまで異能者が集まってるとは思えないが?」


燕はため息をつくと再び説明を始めた


「俺の能力はどうなる?エクトプラズムを操れる奴なんて俺しかいないだろ。 それに魔族のお前、魔法が使えて俺たちより一つ年下なのに先生やってる七瀬クレス、精霊のハーフである清水吹雪、他にもいろんな奴がこの学校にはいるぞ」


「なるほど、確かにこの学校には異能者がいるということは分かった。 だが、なぜ俺が魔族だと知っている」


剣坂は割と本気で燕へ質問をすると同時に、どこからともなく銃を二丁取り出し、その銃口を燕へ向けていた。


「まてまて話してやるから銃をおろせ、…はぁ、ったく面倒な」


燕は話をするために、話し場所を屋上へと変えた


「じゃあ話してもらおうか」


「……俺のエクトプラズムの能力には特殊な感知能力もあるんだよ」


「感知能力?」


剣坂は首をかしげるが、燕はお構いなしに話を続ける


「口ではどう表現していいの分からないが、とにかく感覚で分かるんだよ」


「…まぁいい、それで納得してやるよ。 それじゃ、授業に遅れるから先に行くよ」


燕の説明で納得したのか、剣坂は屋上を後にした


「さて、俺はどうするかな?」


ただ一人、屋上に残った燕は、取り合えずHRホームルームにだけは参加するために教室へ向かい、一時限目が始まる前には教室から姿を消していた。




―――――図書室


「ここなら、誰にも邪魔されずに眠れるかな?」


燕は窓を開け、日差しの入る一番いい席に座り一眠りしようとしたのだが


「こんな所で何をしているんですか?瞬刀君」


「…居たのかよわんこ」


燕の眠りを妨げたのは図書館司書長である、オル=トロスだった


「えぇ、少々本の整理をしていたのでね」


オル=トロス、通称わんこ先生の足元には、少々では足りないくらいの本が積まれていた


「ところで最初の質問ですが、こんな所で何をしているんですか?」


「授業サボって昼寝でもしようと思ったんだよ」


燕が質問に答えると、オル=トロスはおもむろにため息をついた


「そんな事では、進級出来ませんよ?真面目に授業を受けたらどうですか?」


「ちゃんと計算してサボってるから大丈夫だ」


「そうですか、それなら私の手伝いをしてもらえませんか?」


「はぁ!?」


突然の提案に燕は驚きを隠せなかった


「いや、別に良いけど。それだけだろ?」


燕はオル=トロスの足元にある本を指差した。

しかしオル=トロスは「これだけではありませんよ」と言うと、燕を貸出カウンターまで連れていき、カウンターの中から段ボール箱を四箱取り出した。


「…マジかよ」


それから数十分、燕はオル=トロスの手伝いをしていた。

すると、何かを思い出したオル=トロスは、鞄から封筒を取り出し、それを燕へ手渡した。


「なんッスか?これ」


「校長先生に、君が授業中に図書室ここへ来た時に渡してくれと頼まれていた物です」


燕は封を開け、中に入っていた手紙を読み始めた。

すると徐々に、燕の顔が青ざめていった。


「………今日は厄日かよ」


「どうかしたのですか?」


「校長からの依頼だよ。ここのエアコンを修理してくれってさ」


燕はフラフラと図書室を出ていき、しばらくして工具と脚立をもって戻ってきた。


オル=トロスも何か手伝える事は無いかと、燕に尋ねてみたが


「有り難いが、この程度なら手伝ってもらう必要はない」と言われ、仕方がないので本の整理へと戻り、燕はエアコンの修理作業へと入った。




あれから数時間たち、現在は昼休みである

この数時間を簡単にまとめると

燕はものの数分でエアコンの修理を終え、本の整理の手伝いに戻った。

そして一時限目終了まじかに整理を終わらし、二時限目以降はまともに授業を受けていた。


燕は早めに昼食を済ませ、人気ひとけの無い裏庭へ向かったのだが


――さて、本来ならこのまま、裏庭でエクトプラズムの操作修行をする予定だが、先ずは後ろからコソコソと後を付けている奴を捲くか


燕は先ほどから、購買で昼食を購入した辺りから誰かの視線を感じていた。


――そこの曲がり角で仕掛けてみよう


燕は学ランの中に左手を入れると、懐から何かを取り出すわけでもなく、そのままの体制で廊下の角を曲がった。

そしてそのまま、階段へ向かって走り出した。


――…諦めてくれれば良かったんだが、仕方がない、少し脅すか


燕が階段を少し上り身を潜め、追いかけてきた人物が階段を二・三段上ったところで銃を生成し、そのまま追いかけてきた人物へと向けた。


「俺に何の用だ」


「ひっ!!」


追いかけてきた人物はどうやら女子生徒だったらしく、燕が構えた銃を見て腰を抜かしたらしい


「ん?なんだ一年か、どうして俺を付け回したんだ?」


燕は再び学ランに左手を入れ、銃を直すフリをし、生成した銃を解いた。


「ぇっと、私噂好きなんですけど、それで瞬刀先輩の事を耳にしたからつい」


――…えっと?つまりこの娘は、俺の何らかの噂を聞いて独自に調べてみたという事か?とりあえず質問だな


「どんな噂を耳にしたんだ?」


「私が聞いたのは、昼休みと放課後に裏庭へ行って何やら怪しい特訓をしている霊感の強い先輩が居るって事と、修理屋で霊使いの先輩が二年に居るって事ですね」


「………」


――俺のエクトプラズムの能力に関して気づかれ過ぎている気がするのは気のせいか?


「えっとだな、その霊使いの方の噂なんだが、真っ赤な嘘だぞ」


「へ?」


とりあえず燕は、この場をどうにか切り抜けるために出まかせを出してみた


「修理屋の方は合ってるが、霊使いは違うって言ってんだよ。まぁ、霊感が強いのは間違ってないかもしれないがな」


「そうだったんですか」


どうにか女子生徒を納得させた?ところで、予冷のチャイムが鳴り響いた


「あ、それじゃあ私は教室に戻りますね。どうも失礼しました」


「何か修理したい物が合ったら遠慮せずに言って来い、格安で修理してやるから!」


階段を駆け上がる女子生徒に声をかけるが、聞こえたかどうかは定かではなかった


「さて、俺はサボりますか。…いっけねぇ、あいつの名前聞きそびれたな、それに修行も出来なかったじゃねぇか。まぁ良いか、たまには休憩も必要だしな」


燕はのんびりと階段を上り屋上へ向かった。



 *


再び時間は進み、放課後となった


「佐奈のヤツ遅いな」


燕は今、校門の前で佐奈を待っているところだった。

その理由は、五時限目と六時限目の間に買い物に付き合ってほしいと佐奈からメールがあったからだ


「お待たせしました兄さん、HRが少し長引いたの」


「それはいいから、早く行くぞ」


「はい」


その後買い物を済ませた二人は修理工房へ帰った。


次は天城さんですね、よろしくお願いします!

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