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キャラ設定&プロローグ byring

 どうも、十波ふぁみり~が一人、ringであります。


 このたび、つたない文章を持ってこの企画に参加させていただきました。受験もあって大変ですが、精一杯頑張ろうと思っているので、よろしくお願い致します。

■名前:剣坂(けんざか) 杏子(きょうこ)


■年齢:17歳(高校二年生)


■性別:女


■職業:高校生。魔族の姫。


■身長:155センチ


■体重:女に聞くのかよ?


■血液型:A型


■性格:よく言えば真っ直ぐ。悪く言えば直情径行。勘違いしやすい。根本的には優しいが、普段は粗暴で勝ち気で男勝り。話し方も男っぽい。つーか男。が、ウブで乙女な所もあり、少し予想外なことやえっちぃことになると暴走を始める。


■容姿:髪はダークで腰まである。学校では基本的にロングだが、戦う時はポニーテールに結える。顔は上の上。切れ目で目つきが少しキツい。


■趣味:銃。家で試し撃ちをしている。


■特技:彼女にとって銃があればどんな距離も距離にならない。


■一人称:俺


■環境:実は魔族の姫であるが、ある事情により親に反発して家を飛び出し今は一人暮らし。勘当寸前らしい。


 魔族なのに魔法を使えない落ちこぼれらしい。だが、昔、アメリカで銃の訓練を受けてから銃にのめりこみ、今や多彩な銃を隠し持ち、使いこなすことができる。魔力をこめた銃弾を使い、魔族の類とも互角に渡り合う。


 魔法は使えないが、唯一それっぽい力として魔眼を持つ。動体視力が抜群によく、あらゆる物が止まったように見え、さらに数十キロ先までなら見通せる。また、相手を視界に入れることで相手の弱点や現在の体の状態を把握することが出来る。魔眼使用時には、他人には普通見えない物が見える。霊とか。ONOFF切り替え機能付き。


 銃をどこからともなく大量に取り出す。実はこれと魔眼は『ある能力』の副産物である。


 生きるために裏で暗殺者をやっている。その内に裏でちょっとした有名人になっている。頼まれたら誰でも殺しにかかる。仕事柄マフィアなどと関わりが深く、依頼したり依頼されたりしてるそう。


 表向きは万屋で、最近はそっちの方が仕事が多いそう。頼まれたらどんな仕事でも受ける。依頼料はけっして安くはないが、意外と負けてくれたりする。


 自分自身が信じた者しか信じない。信じるまでは粗暴な口調で非協力的だが、信じた後は自分から率先して手を貸したりするなど、ツンデレの傾向がある。それを指摘されるとキレる。


 意外と頭はよく、闘いや暗殺で特に冴える思考を見せるが、授業は真面目に受けてないので成績は悪い。ただ体育だけはすごい。


 リングには及ばないが大飯喰らい。


 一度に大金が入る仕事をしているために、金銭感覚が若干おかしい。例としては、友達が欲しそうに見ていたバリ高のネックレスなどをバックにつめた現金(キャッシュ)で買う等。






■名前:リング


■年齢:?歳


■性別:男


■職業:??


■身長:180センチ


■体重:80キロ


■血液型:AB型


■性格:飄々としており掴み所がない。本心を明かしているのか隠してるのかわからない。つまりは不気味で何だか胡散臭い人。


■容姿:髪は黒く、微妙にモヒカンぽいおしゃれ坊主。顔は普通で、いつもニコニコしている。体格がやけにいい。普段はマントを羽織っている。


■趣味:誰かへの助言。情報収集。


■特技:忽然と現れ、忽然と消えること。


■一人称:私


■環境:素性、本名、所在、存在、何もかもが謎のキャラ。リングという名前すら本名ではない。


 困っている人や、悩んでいる人の前に突然現れては助言や助けをしていく。いわゆる便利キャラ。


 最近はたびたび学園内に現れて他の作者様のキャラと接触を重ね、意味深な言葉を吐いて忽然と消え去っている。その目的も当然不明。


 杏子とは何やら深い関係らしい。杏子が全幅の信頼を置いている珍しい人物。


 全速力で走っているトラックを片手で止めるほどの腕力を持ち、それ自体が武器。通常は巨大な石の斧剣を扱う。


 何をやってもそつなくこなす万能キャラで、普通では不可能なことでもあっさりやり遂げてみせる。杏子が『リングが一晩でやってくれました』と言うのはお約束。


 ちなみにかなりの大食漢。一食に普通の人の十人分は食べる。本人曰わくそれがパワーの源。





「……駄目です。ここにもいねぇ」



「畜生、一体どこに行きやがったあの女は!!」



 資材が散乱するある工場跡。二人のヤクザ風な男達が何者かを探していた……が、そこにはいないらしく、男達は舌打ちをしている。



「オヤジを殺ったのは間違いなくあの女なんだ。必ず見つけだして、けじめをつけさせてもらわんとな」



「あぁ。急いで次に行くぞ」



 男達はすぐさま工場跡を出て、乗ってきた車に向かう。オヤジ--まぁ十中八九こいつらの組長の話だろう--を殺したであろう女の捜索。『社会のゴミ』とも呼ばれる(一概にそうとは言えないかもしれないが)ヤクザでも、仇討ちの侠気はあるのだ。



「……それに、捕まえた奴にはその女を好き放題に出来る権利があるからな」



「あぁ。しかも若いがありえねーほど美女だときた。捕まえてからが楽しみだぜ」



 ……前言撤回。やっぱりヤクザはヤクザ……いや、ヤクザとかいう以前に、人としてどうなのか。



 男達は車に戻ったのだが……そこで思わぬ障害が入った。



「おいっ!! 誰だタイヤ切ったのは!!」



 そう、タイヤが切られ、パンクしていたのである。切られていたのは左側の両輪。当然、車は左側に大きく傾いていた。



「ったくタチ悪い……」



「どっかに傷ついてねーだろな?」



 男達はタイヤの状態を見ようとかがみこむ。……パンクした車を見たら、誰でもそうする。しかし、それがこの男達にとって人生最大の失敗、命取りであった。



 かがみこんだ男達が見た物は、もちろんタイヤ……だが、それだけではなかった。車の下の暗闇からのぞく銃口も、である。切られたタイヤに注意がいき、二人は車の下に誰かがいる事に気づかなかったのだ。



「……よォ。俺を探してたんだろ、ヤクザさんよ。ご苦労なこった」



 銃を構えているのが女--さっきまで自分たちが探していた女である事を気づいた時には、もう全ては終わっていた。



 カシュッ、カシュッ、カシュッ。サイレンサー付きの拳銃の銃声が響く。男達は何が起こったかも分からず、倒れ伏した。



 女--剣坂杏子は、ニヤリと笑って車の下から外に出る。死体も片付けず、足早に去っていく。



 --その瞬間、轟音と共に車が爆発。死体も巻き込んで吹っ飛んだ。あれでは身元を割り出すのも一苦労だろう。



 杏子は振り返らず、音でそれを確認した後、ニヤリと笑ってポニーテールにしていた髪を解き、つぶやいた。



「俺を殺るには、百年早いぜ……出直してこい。……百年後、あの世でな」





「ご苦労様、杏子」



「あぁ。ったく相変わらず綱渡りだぜ……んで、報酬の受け渡しは?」



 さて、少し時は流れて。杏子は街中の公衆電話で依頼主(クライアント)に連絡をとっていた。



「明日の夜の十時、三丁目のカリビアン・バーよ。二万$でいいかしら?」



「……足元見んなよ姉御。こんな綱渡りだったんだ、もうちょい色つけろ。三万$だ」



「二万二千」



「二万八千だ」



「二万五千。それ以上は駄目ね」



「……ちぇ。ま、いいけどさ」



 よくある価格交渉だが、杏子は好んでこれを使う。彼女曰わく、値段を引き上げやすいらしい。



「にしても姉御。いつロシアに帰るんだ? ここの抗争は一段落……ってか、もう終わってんだろ?」



「あなたには関係ないでしょう? 沈黙は金」



「そりゃそうだけどさ、姉御達は大事な依頼主で、その上お得意さんだからな。動向を知りたがっててもいいだろ?」



「口が達者になったものね」



 杏子の電話の向こうの相手--ロシアン・マフィアの一つの大幹部は杏子の返答に皮肉交じりに少し笑った。



「私の後任が来るのが遅れているのよ。何やら問題があるらしくてね。私としては早く戻りたいのだけど」



「同情するぜ。アフガン帰還兵の姉御にゃ平和なここは退屈だろ」



「私に価格交渉したりそんな口をきいたりするのはここじゃあんたと他数人ぐらいよ」



「そりゃどうも」



 二人でひとしきり笑う。依頼主とかなんだかんだ言っているが、意外とこの二人、話が合うのだ。……マフィアの大幹部と話が合う高校生って、どうなのだろうか。



「んじゃ、そろそろ切るぜ。まっとうな高校生に戻る時間だ。最近は暗殺稼業より表の万屋の方が儲かってるしな」



「表稼業が忙しいのは結構な事よ。じゃあまた何かあったら頼むわね」



「あいよ」



 電話を切り、電話ボックスの扉を開けて杏子は夜の街中の雑踏に足を踏み入れる。



「さーて、明日から学校か……めんどくせぇけど、流石に新学年初日から遅刻はイヤだな。どっかでメシ食って帰って寝るか」



 そう言って杏子は歩きだしたが、雑踏に揉まれ、思うように進めない。次第に気持ちが乱れてきた。イライラ、イライラ、である。



「……あぁもう、めんどくせぇ!!」



 杏子は苛立った声を発し、地を蹴り、飛び上がった。ものすごいスピードだったため、周りの人間は気づかない。スピードを緩めず、杏子は近場のビルの屋上まで飛び上がった。



 なぜこんな人間離れしたことが出来るのか。その理由はただ一つ。剣坂杏子。彼女は魔族だからである。なぜ魔族の杏子が現世で生活しているのかは杏子のプロフィールを参考にしてもらいたい。



 今の馬鹿げた跳躍力は、ただ単純に足に魔力を込めて強化しただけである。彼女は実は、一般的な魔法--炎を出したり、氷を操ったり--なんかは使えない。彼女が出来ることは、魔力を込めて身体や銃の弾丸を強化することぐらいな物である。もう一つ力はあるのだが、それは追々明らかになるだろう。



「さーて、とっとと帰るぜ!!」



 杏子は足を強化したまま、建物の屋上を渡っていった。



 --杏子は知る由もない。明日からの新学年の学校生活が、今までにないほど刺激的になることを--





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