キャラ設定&プロローグ by龍輝
どもです、ふぁみり~に参加します龍輝です。
文面は結構大人しい感じで、作風も多分そうですが、かなり自分はテンションアゲアゲヒィーハァーッ!! みたいな『高い』ひとです。うん、間違っていないはず←
ともあれ、このお話はかなりグダグダな分類に入るので、無視しても多分OKです。自分が担当するであろう話ではおそらく長期滞在させているので、モーマンタイなのです!
…………さて、そんな自分は『学園外から来た謎の高校生&怪しいバーテンダー』が他の作者様に使われるのかどうか、めちゃくちゃ緊張してます。アセアセです……
ちなみに、ハッピーエンドやらバッドエンドとかあるじゃないですか、自分はやはりハッピーエンドオンリーナンバーワンです!
思いっきり余談ですが(え
■名前:高梨 雅也
■年齢:16歳
■性別:男
■職業:学生
■身長:172センチ
■体重:55キロ
■血液型:B型
■性格:冷静でいて熱血
常に物静かな物腰で、人を怒鳴ったり怒ったりすることはあまり想像できない。だが自分の譲れぬものには手につけられない執着心、上条さんぶりの熱さを思い浮かべさせられる。
■容姿:黒髪で髪の毛の端をはねさせている。顔は中、夏でも学生服を着てる。
■趣味:読書、情報収集
■特技:観察眼、と言ってもわかるのは相手の表面上の顔と何を気にしているのか、または何を企んでいるのかを感じるだけ
■愛称:クール
■一人称:僕(キレる、熱くなると俺)
■二人称:君、お前、貴方(初対面、嫌悪な人、尊敬している人という順番、それ以外は全て呼び捨て)
■環境:母は産んだ時に死に、現在まで父子家庭を築いてきた。周りからの評価は成績もまあまあ、コミュニケーションも楽しい、運動は足に関してはズバ抜けて高くそれ以外でもかなりこなせる、親しみが持てる相手で、雅也自身はそんな生活に満足していた。が、ある日そんな生活が打ち切られ、一般人が知らない未知の世界、能力者と魔法の世界に入ってしまう。舞台となる学園の生徒ではなく、自分をファンタジーな世界に巻き込んだパートナー様のワガママ命令に従い、とりあえず学園に訪れた。(ワガママ命令の内容についてはストーリー次第で決めるつもりです)
しかし彼、高梨雅也は『鬼』であった。異常者、厳しい人、何かにのめり込められたように頑張る人間、そんな辞書に書いているようなものではなく、ただ単の『殺人鬼』。殺人鬼モードになると見た生物全てを殺したくなる衝動に襲われ、状態が続くと意識を失い理性が飛ぶ。解除は気絶させるか衝動に打ち勝つのみ。余談話では人の五、六倍の高さを跳ぶのはやる気があればできるらしい。
ナイフは誰かからもらいうけたもの
■名前:緋眼 龍輝
■年齢:19(今年で20)
■性別:男
■職業:討伐隊(表は高梨雅也のすんでいる町の喫茶店のマスター)
■身長:180センチ
■体重:62キロ
■血液型:A型
■性格:苦労人、時に非情
年下にはかなりの甘さがあり、それを知っている人からはそこにつけこまれて断れない依頼などを頼まれて苦労している。基本は義理固く優しい、だが非情にならなければならない場面では冷たくなる。
■能力:見つめた先を発火させる(燃やせるものがなければすぐ消える)
■容姿:くわえタバコをいつもしており、髪は黒髪で腰まであるのを縛って一束にしている。眼の色は元々紅く、力を抑える作用があるカラーコンタクトで黒くさせている。服装は寒い時は冬に着るような黒の冬コート、暑いときはバーテンダーの姿で町を闊歩。
■趣味:食器洗い、掃除
■特技:遠くの文字や人の顔がわかる(自称10、0)
■愛称:ロリコン(本人はいつも「愛でてるだけだ!」と怒る)たつき(「りゅうきだりゅうき!」とつっこむ)それ以外は普通に名字か名前
■一人称:ウチ
■二人称:君、もしくは相手の名字
■環境&設定:今は廃れた一族の末裔、眼の色が元来紅いのはそのせいで、そうとは知らず小学校では最初の頃は男子にいじめられていたが、何故か多数の女子グループが撃退してた(その頃流行った言葉が「女は男より強し」)、そして今でも女性からは慕われやすい。男性関係もまあまあで、小学生や幼稚園児を見ると、可愛いなぁと思ってしまうことからロリコンと呼ばれ、それをダシに目上の人から無理矢理依頼を通されることが多々ある。
高梨雅也との関係は情報提供者と買い主で、色々とコネがある。
今回は若い十波先生に「ウルトラマンはいない!!」と豪語した教師からの脅迫で学園の購買で売られている「毎日一個だけしか出てこない幻の焼きそばパン」を三日以内に入手しろという依頼であった。
まさかその際に、たまたま出会った高梨雅也たちと出会ってしまい……
01
「ハァ……ハァ……」 まずった、と夜という一種の恐怖、闇に紛れた街の細道を、肺がつぶれそうになるまで走った逃走者は思った。
逃走者、逃げて走る者。或いは逃げずに走る者。
大抵は前者で受け取っており、今回の彼女も間違いなく前者である。
だがおかしかった。
そこに違和感があった。
なぜかといえば、彼女は実力もある魔術師で、逃走などよほどの実力者が相手でない限りしないほど豪胆で無謀で勇気がある、戦闘者なのだ。
その彼女が逃げる、逃走する、闘争なんてもってのほか。
別に相手はそこまで強そうではなかった。ただの高校生、そうただのそこら辺にうじゃうじゃいる子供であった。
彼女の任務と呼べるものは、ただのターゲットの抹殺であり、それをこの街で最近でている『連続殺人犯』の仕業にみせる、楽なものである。
「ハァ……クッ!」
誰が転がしたのかもわからない空き缶に、八つ当たり気味に蹴飛ばしながら走る、逃げる。
空き缶は、蹴られた部分を凹ませて逃走者である彼女の先、暗闇に紛れた空間へと消えた。
「おいおい、物に当たるなよ……」
立ち止まった。
彼女は、逃走者はイラつかせていた先ほどまでの表情を咄嗟に青ざめさせる。いや、意識的にではなく無意識にそうなっていた。
どうして?
相手はただの高校生、そう――
(ただの高校生のはずなのにッ!!)
ギリッ! と歯軋りする音を耳に入れながら彼女は獲物を取り出した。
「へぇ……、クナイか。そこから見るに魔術関係者、というより四国辺り、いや関東での暗殺を生業とする傭兵さんかな?」
彼女は何も言わない。言わないまま、彼女はクナイを放つ。
直線状に放たれたクナイは、周りの空気を引き裂き、自然と高校生の眉間へ向かった。
高校生は、それを避けようと身体全体を彼女からみて左に避ける。
(バカめ!)
そう彼女が思った矢先に、クナイはあり得ない方向へと軌道がずれた。高校生の側頭部へと吸い込まれていった。
これが、魔法。
だが、
「人間の目は意外と優秀だ、それも場馴れしている人間の目は特に微細なズレを感覚することができる。だからこそ、さっき僕は右に避けてしまった、わずかに左のほうに飛んでいたからね。そしてそれを予測して放たれたクナイ……、光の屈折を利用した魔法とは案外君も卑屈な戦いをするんだね」
目の前にいる彼は、見えないはずのクナイを指で止めた(・・・・・)。
「バカな……」
「さて、改めて自己紹介をしようか。僕の名前は高梨雅也今世紀にして来世紀もひっそり愉快に『鬼』を務め、ひっそりと人を殺す、殺人鬼にして連続殺人犯だ」
ガッ! と不意に彼女の口に手が押さえ込まれた。
それは、高校生の左手。
速い、なんてものではない。
(バカなバカなバカなバカなバカなバカな!!)
焦る彼女の顔に、高梨はこういった。大丈夫――
「これで死ぬのも最後だから」
01
『と言いつつ優しいものだよ貴様は』
「悪かったな……」
電話の向こう側にいる相手に向かって、雅也は愚痴を呟いた。
「闇に落ちた程度の奴を殺すのは僕の誇りに関わる。僕が殺すのは外道に走った魔の者だけ……、そっちこそなんで電話なんかしてきたんだよ? 一応今は能力者側に身を置きつつ魔術側に手を貸してる僕なら盗聴ぐらいされててもおかしくないよ?」
『ああ大丈夫大丈夫、ちゃんと妨害してるから能力者側には伝わってないない』
ああそうっすか……、と半ば呆れ声を出しつつ、要件を促す。
その際、先ほど倒した大学生ほどの女性のすやすやと眠っている姿を視界に入れて、また狙われるかなー? とか思う。
そんなことを気にしてもしょうがないと思い、そうだったそうだったと電話口で五月蝿くくっちゃべている彼女に少々うんざりしていたが、次の言葉を聞いた瞬間、硬直した。
『ぅんと、雅也君はこれから鈴音学園にいってもらうから』
「は?」
だーかーらー――
『これから、直行、明日から、命令終了、まで、鈴音学、園って何回切るんじゃボケー!! もう六回切ったな!? 機種違うんだから金かかるんじゃー!!』
「仰る……意味がわかりかねますが?」
『いつまでクールキャラ貫いてんの!? いやそれはともかく……、とりあえずまあ……いってらっしゃい?』
なぜ疑問形、そう言い終わる前に、彼の首筋に腑抜けたような、プスッと音がした。それは麻酔針で、一瞬で眠気に負けた雅也は、そのままそこで倒れる。
倒れるさい、思った。
――とりあえず帰ってきたらあの天邪鬼殺す!! と。
02
「う、ん……」
こ、こは?
確か……僕はあの天邪鬼と電話をして、それから……
「ああそうそう、速く殺しに行かなくちゃ」
全く僕とあろうものが、そんな大切な用事を忘れるなんて……きっとアレだね、頭がイカれてるのかね。
「つーかここどこよ?」
のっそり眠気が抜けきっていない、所謂重たい体を引き起こして、辺りを見回した。
多分、というか全く見たことがない廃工場だ。
「ちょっと張り切りすぎだよ……、人眠らせて放置プレイとかどこの団体だよ」
正しくは殺人鬼、だけど。
まあこれでも嘘をつくのは得意なほうだ。なんたって生まれて十五、六年衝動を抑えてきたほどである。
「まあ下らない言い訳だけど」
さてどうしたもんか……。
とりあえず動こう! そう思って前へ進もうとした時、何かが足に引っ掛かった。
「んー? 何々……、『これを見てるってことは無事目覚めたんだね? いやはや殺人鬼ってのは本当にスゴいね、普通あの《薬》を打たれて起きられるなんて並みの人間じゃない――』」
とりあえず前半は破っとこう、物凄く腹がたつ。
「『――まあどうせ要件しか聞かないんだろうけど、まあいいわ……ス〇ーク、今回のあなたのスニーキングミッションは……生徒会室にある金のメダ〇を盗って……盗んでくることと、鈴音学園にいる生徒と最低二十人と仲良しになること! もしどちらか一つでも達成出来なかったら、お父様に言い付けて素性とかプライバシーとか全部ほっぽって世界中に知らせるからそいじゃまた!』」
………………すぅ
「よし帰ろう」
そして殺そう。うん。
そもそもなんだ、〇ネークって、俺は断然〇電だ。雷〇いいよね! ゴホン……失敬。
そしてどうしたら僕は二十人も一日で仲良くすれと? 日時については詳しいことは書いてないが、あの天邪鬼のことだ……、翌日に繰り越しなんてしようものなら、好き勝手に失敗したと連呼するだろう……。
無理ゲーだ。
全く、殺しをしない殺人鬼なんて不機嫌がたまる一方である。
「……とりあえずはまあ」
今まで気付かなかったこの左足についている五〇キロな鉄球をなんとかしないとね……。
こうして、僕の愉快で愉悦で快楽すぎる地獄のライフハイスクールへと幕を開けたのであった……。もういっそHOTDさせてやろうか、まだ未定だが。
03
「本当、どうしてこうなった……」
現在、あるバーテンダーのマスターはある学園の校門で立ち竦んでいた。
緋眼龍輝。
性格は、甘ったるすぎるほど甘い、優しいほうだと自負している。その限度を知らない。
灼眼の龍、炎術師の緋眼、彼にはそういう裏の名前がある。
彼は魔術師、いや分類的には超能力者だ。
それも、生半可にちょっと手を出した程度の三流ではなく、プロ中のプロ。
「そもそもなんでウチが行かなきゃならねぇんだ……」
普段はもっと敬語を混ぜて話すのだが、何分急なことに流石のプロも、焦りが表情に溢れていた。
彼が受けた任務は、ただの買い物だ。
お使いとも言う。
初めは、なんでそんなもの俺が行かなくてはならないの? と疑問たっぷりだった。
ここ鈴音学園で売られている食べ物は寄る人は寄る、かなりの美味という噂は聞いていた。
それが、間違いだった。
いや間違いではない、ただ集める情報が違ったのだ。
調べるべきは――
「オイ押すなよ! 今日こそ俺が!」「何をいってんのよ! アタシが買うわ!!」「ふざげんな俺が――」「嫌わたしが――」「女子の胸ハァハァ」「そんな俺様がかわせてもらう!」「口調はかっこいいのに見た目がデブでしょアンタ!」「メタ乙!」「俺はここから帰ったら告白すんだ!」「誰だ死亡フラグ建てた野郎!」「という伏線の恋愛フラグ乱立イベントと予想!」「メタ乙!」『もう言った!!』
「…………本当、どこで選択肢間違えたんだろう」
苦労人、緋眼龍輝。只今幻のパンを買うため、出陣する。