キャラ設定&プロローグ by村雨
これは登場するキャラ設定などですので別に読み飛ばしてもそんなには差支えないと思われますが目を通していただけたら幸いです
名前:村野時雨
年齢:15歳
性別:女
学年:高1で1年B組
身長:140
体重:40
血液:Oh型
性格:優しく、根強い
容姿:茶色のショートに一部リボンを織り込んでいる。全体的に弱々しく、儚い
特技:数学の知識と計算速度に自信アリ。他コンピューターの操作に長けている
趣味:折り紙
好物:果物、卵
嫌物:全体的に肉が苦手
設定:丁寧語で話す彼女、村野時雨は昔からの病弱体質でとても体が弱い。そして、病弱体質であった故に病院生活が長引いてしまい、結果彼女は人付き合いを苦手としている。
私は、やっぱり乗り気にはなれなかった。
病院の一室。夕日の差し込む窓際のベッドで私は置かれていた封筒に付随されてる書類を読んでみた。
何度か、いや何度も目を通した。
もちろん日本語が理解できないのでは無い。書かれていた現実を理解し受け入れる事が出来なかった。
「――――」
封筒にはいくつかの書類が入っており、全て学園の入学手続きなどである。
前に看護師さんが『ちゃんと勉強してるかなー?』って抜き打ちテストみたいな事をやらされた記憶があるが、やけに立派な用紙だと思ったら本当に試験用紙だった。
答案用紙も帰ってきており点数は殆ど満点に近く、国語で句読点を最後に抜き忘れたぐらいでしか失点及び減点をもらって無い。
「……はぁ」
テストの答案用紙から目を逸らし、次の書類をもう一度目に通す。
やはりそこには『合格』の二文字と入学手続きのあれこれ、そして、入学手続き承認の書類だ。
親が、私に何も言わずに勝手に進めていた。私は、それが不愉快であった。
少しぐらいは言って欲しかった。何も言わずに、当の本人に何も聞かずに勝手に物事を進めるのはあんまりだ。
「……と、思っていたけど……」
手紙が同封されているのに気づき、初めは無視しようと思ったがやっぱり読む事に。
内容としては、勝手に物事を進めた事への詫びと、退院の祝い、ついで学校の事についてだ。
「…………ッ」
目尻から、涙がこぼれた。
私の母親と父親は私の事を心配して、高校に行かせることにしたのだ。
私に何も楽しい事を与えられなかったのは親として情けないと思ったのだろうか。
何とも、親らしい事をしてくれたではないか。
「…………」
私は、決めた。
高校に行ってみようと、思う。
親が用意してくれた舞台を、台無しにはしない。
しかし、問題があった。
それは、至極単純な、そして無理難題な壁だった。
少なくとも、彼女、村野時雨にとっては。
「…………知らない人が、いるのよね……」
村野時雨は昔からの病弱体質で入院と退院を繰り返してばかりいた。今でもそれは続いている。
小学校や中学校などろくに行った事も無い。
人との付き合いを、まともにした事が無かった。
やっぱり、乗り気にはなれなかった。
行くけど。