第18.5話 求められることがこんなにも気持ちいいなんて、知らなかった
――気持ちよかった。
熱いシャワーが肌を叩くたびに、さっきまでの出来事が鮮明に蘇る。
頬がじんわりと熱を帯び、思わず顔を両手で覆った。
湿った吐息、熱を帯びた肌、何度も私の名前を呼ぶ声。
あれほど愛されたのは生まれて初めてだった。
頭のてっぺんから足のつま先まで、朱音ちゃんの指先が、唇が、舌が、私のすべてをなぞっていった。
撫でるように、慈しむように、そして時には、強引に。
運動部の性欲は凄い。
そんな話を聞いたことがあるけど、まさかここまでとは思わなかった。
元バスケ部の朱音ちゃんはその鍛え抜かれた体で何度も何度も私を貪り、底知れぬ性欲をぶつけてきた。
容赦のない熱に包まれ、私は甘く痺れるような快楽の渦に飲み込まれていった。
絡み合う舌、執拗に這う指先、火照った肌に残る彼女の爪痕、すべてが私を溶かしていく。
強引さと優しさが交互に襲いかかり、どこまで堕ちていけるのか、境界線すら曖昧になっていく。
もう何度、絶頂を迎えたのかもわからない。
それでも朱音ちゃんは飽きることなく私を求め、私は淫らに喘ぎながらただ応えることしかできなかった。
本当は、年上の私がリードしてあげたかった。だけど
――求められることがこんなにも気持ちいいことだなんて知らなかった。
年下の女の子から、こんなにも愛される日が来るなんて、想像すらしていなかった。
自分だけの孤独な快楽では決してたどり着けない場所へ、朱音ちゃんは私を導いてくれた。
抗う術もなく、私は彼女にすべてを許し、快感に溺れていった。
そんな自分が悔しくて、でも、それ以上に
――また、求めてしまいそうで怖くなる。




