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EPISODE5、準備期間2

雑貨屋での買い物を終えた二人は、次に武器防具屋へと向かう前にストリアは他の雑貨屋で金色の聖水を換金し、ギルを作る。


 この力があれば大商人だって夢じゃない。


 ある意味、職業を間違えているといっても過言ではない。


 武器屋に入ると、壁一面に剣や盾が並び、鈍い光を放っている。


 店内は少し重々しい空気に包まれており、金属の音が心地よく響いていた。


「ここで私たちの装備も整えよう」


 とストリアが言い、ネイフェンは置かれた武器を眺めていた。


「魔剣があるからいいけど、わたしは…そうだなぁ。短剣とかいいかも!」


 とネイフェンがつぶやく。


 店主は彼女たちの話を聞き、


「こちらの短剣などはどうでしょうか?鉱石から作られた【アボル鉱石の短剣】。軽くて丈夫ですから長く使えるのがウリですよ」


 と勧めた。


 ストリアは短剣を手に取り、そのバランスを確かめる。


 森の中での戦闘を考えるなら、長剣よりも短剣が扱いやすいだろう。


「確かに、これなら私でも扱えそうだね」


 と微笑み、ネイフェンも、手に取った剣の重さを確かめながら、


「これなら動きやすいかも」


 と満足げに頷いた。


 次は防具だ。


 防具コーナーに足を踏み入れると、鎧や革の防具が武器と同じく整然と並んでいた。


 光沢のある金属や、しなやかな革の質感が目を引く。


 ストリアとネイフェンは、どの防具が自分たちに合うかを慎重に見定めていた。


「防具はどうしようか?」


 ストリアが尋ねる。


 ネイフェンは少し考えて、


「動きやすいのがいいね!」


 と答える。


 店主がその言葉に反応し、にこやかに近付きアドバイスを始めた。


「こちらの革の防具はどうでしょう?軽量で動きやすく、耐久性も十分です。特に、山の中では機動力が重要ですからね!」


 ストリアは革の防具を手に取り、その柔らかさとフィット感を確かめる。


「これなら、動きやすそうだし、ネイフェンにもピッタリかも」


 と言い、自分の肩に当ててみた。


 ネイフェンも試しに防具を装着してみる。


 動きを確認しながら、


「うん、これならいい感じ!」


 と笑顔を見せた。


 ストリアは次に、自分用の防具を選び始める。


「私はもう少し防御力があるものがいいかな」


 と言いながら、金属製の軽いチェーンメイルを選ぶ。


 動きやすさと防御力のバランスを重視した選択だ。


「これなら、多少の攻撃は防げるし、動きもそこまで制限されないね」


 と満足げに言い、防具を装着してみた。店内の鏡に映る自分の姿を見て、頼もしい気持ちが湧き上がってくる。


 装備を整えた二人は、店主にお礼を言い、店を後にした。


 準備が整ったことで、いよいよ冒険が現実味を帯びてきた。


「これで準備は万全だね」


 ストリアがそう言うと、ネイフェンも頷く。


「うん、お互い無茶はしないようにしようね!」


「もちろん。無事に子供を見つけて、安全に戻るのが一番だから」


 とストリアは優しく微笑みかけた。


 二人は勇気と希望を胸に、助けを待つ子供の元へと向かうため、再び冒険者としての一歩を踏み出した。



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