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プロローグ コワレタセカイ
どうも、はじめまして。蒼月です。
初投稿ですので、とても拙い文章ですが末永くお願いします。
―揺れる、揺れる、髪が揺れる。町を吹き抜けるそよ風に髪が揺れる。
青い空の下、子供の笑い声が響き渡る。
そんな微笑ましい光景が広がる昼過ぎの公園、その片隅に彼女は在った。
彼女の目線の先にいるのは、独りの少年。
―彼は想う。
願わくばこの平穏が少しでも長く続いて欲しい、と。
…いや、違う。
いつまでも続くものだと思っていた。
後ろで縛った少し長めの黒髪が風に揺れる。
彼が誰かの視線に気付きその方向に目をやった時にも、かわりなく髪が揺れた。 勿論、彼の左目に独りの少女が映った時も等しく…
彼女と目が合った瞬間、
……セカイが爆ぜた―