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七色の魔女  作者: 夜鳴鳥
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008_二柱の巨人

「「『ここに何用だ――?』」」


 地の底から響くような声が巨人の口から放たれる。

 二重に重なった言葉は反響し合って、聖堂内をビリビリと震わせた。


「――っ。ル・ターク語!」


 巨人の喋った言葉は重なって聞き取り辛かったが、今の独特な響きと単語は間違いない。


 ル・ターク語とは、魔導世界に連なる最も古く力宿りし言語の事。

 その単語は単なる言葉ではなく、世界に魔を生み出した超常的存在が世界に住む全ての存在に与えた平等な力。その言葉は口にするだけで魔法的な意味を持ち、魔女はこの言葉に魔力をこめて言い放つ事で、「呪文」として活用する。


 また遥か昔の神話の時代から存在する精霊や怪物は、この言語を利用してコミュニケーションをとると言われている。

 だが、まさか実際に使うところをお目にかかるとは。


「『再度問おう。ここに何用だ? 稀人よ。ここは枝葉の門へと続く塞門。何人とも通る事は許されない』」


 今度は左手側の巨人が一人で言葉を投げかけてくる。

 それもかなりの大音量だ。


 言っている意味はわかる。

 東山家は日本語以外にも二つの言語が飛び交う多言語家庭であり、その環境で育った俺はル・ターク語なら単語を拾うくらいできる。今思えば、梓魔様の教育方針の一環だったのだろうけど、おかげで巨人と意思疎通できそうだ。

 しかし、情けない事に何と答えればいいか考えがまとまらない。


 何を言っても失言する気がする。

 あまりに――圧倒的なその姿に心が打ち据えられいた。


 答えようとしない俺たちを不審に思ったのか、右手側の巨人が一歩こちらに近づき中腰になって顔を寄せる。

 その顔はお世辞にも整っているとは言い難い不出来な面だった。下顎が無駄に大きく額も同じように大きい。そのくせ目元は狭いのでそのアンバランスがまさに怪物顔という感じだった。

 よく見るともう一匹の巨人も似たような顔をしている。


 その顔の威圧感に思わず目を背ける。


「『まさか。この先へと進もうと言うのではなかろうな? それは許されない。掟に従い、侵入者は叩き殺すのが我らの役目』」


 ギョロ、っと小さな巨人の瞳が俺たちに照準を合わせる。 

 その視線に殺意を感じ、全身から冷や汗が噴き出す。


 い、今コイツ。叩き殺すって言ったのか!?


 様子を見ていた左手側の巨人も、右手側の巨人と同じようにこちらに近づいてくる。

 距離で言えば数十メートルあるにも関わらず、二、三歩で距離を詰めてくる逃れようのない脅威に、顔から血の気が引く。


 これはマジでまずい。今すぐ逃げないと。


 幸いにもすぐ後ろの回廊逃げ込めば、回廊の高さや幅から考えて巨体のこいつらは追ってこれないかもしれない。目測だと背後の入り口まで五メートル程度、全力で走れば2秒もかからない。

 問題は――巨人がもうすぐ目の前に迫っている事。

 もうこっちに手を伸ばそうとしている!


 やるなら、今だ。今しかない! もう一瞬一秒も猶予がない!

 今! 走りだせば何とか間に合うかもしれない。


「魔耶っ!」


 隣で突っ立っていた魔耶の腕を引いて走りだそうとしたが――その腕から確かな抵抗を感じた。


「何やってんだよっ!! 逃げよう!」


「――虎太郎。ここは私に任せて」


 緊張の伝わってくる張りつめた声。

 だが、決して冷静さを失っていない魔耶の発言。


 一瞬、頭が真っ白になって命知らずの魔耶に対する理不尽な怒りが湧き上がる。

 こんな土壇場で何悠長な事を言っているのかと。


 だが、先ほどの確認した魔耶との約束を思い出し、心も体も走りだそうとするのを何とか食い止める。

 魔耶が――俺の信じる最高の魔女が任せろと言ったのだ。

 なら、勝機はそこにある。 


 拳を強く握り、本能的恐怖に抗って踏みとどまる。


 その俺の様子に魔耶はクスリと笑って、即座に巨人たちと向き合い、そして、


「『――止まれ! 秩序の巨人メリシュダボースよ! 混沌の巨人メリシュリカーズよ! 私の話を聞くがいい!! 駒鳥の声に耳を傾ける、平和の巨人リシリエイラのように!!』」


 魔女の細身から、巨人にも負けない圧倒的な大音量が放たれた。


 ネイティブなル・ターク語の発言で、自分たちの名前を言い当てられた為か、一旦、巨人たちの動きが止まる。

 その隙に畳みかけるように、魔耶は両手を広げて堂々と、まるで十年来の友人に会ったかのような清々しい笑顔で二人の巨人に笑いかける。


「『会えて光栄だ、未来の友よ! 私の名は魔耶。巨人の祖であるガンジルドの盟約者、魔女イーナの後継者である!! 此度は掟に従い、貴方たちに贈り物を持ってきた!! 是非、受け取って欲しい!』」


 先ほどの緊張感など微塵も感じさせない堂々とした喋り、空間によく通る澄んだ声が大聖堂に響き渡る。

 場に訪れる一瞬の硬直。魔耶はニコニコしながら相手側の出方を待つ。


 これで巨人側が対話に応じれば命が繋がる。

 だが、もし問答無用で襲い掛かってきたら一巻の終わりだ。

 もう今更逃げても間に合わない。


 固唾をのんで状況を見守る。

 一瞬が永遠に感じるほど引き延ばされた緊迫の時間。自分の胸の内で拍動する心臓の音がいやにうるさい。手に汗がにじむ。


 そして――先に反応したのは左手側の巨人だった。


「『魔女イーナか、知っているぞ。何とも懐かしい名前だ。――しかし、贈り物だと? メリシュリカーズよ。そのような掟を覚えているか?』」


 顎に手をやった左手側の巨人――秩序の巨人が、訝し気にもう一方の巨人へ確認をとる。


 右手側の巨人――混沌の巨人はその巨手を伸ばせば俺たちに届くだろうという距離にいたが、ポリポリと頭を掻いて秩序の巨人に視線を向ける。


「『わからぬ。掟は多いからな、猫の毛よりも多い掟を全ては覚えておらぬ。しかし掟は絶対だ。破る事は許されぬ。それに……贈り物だぞ! とりあえず受け取ろうではないか、メリシュダボースよ!』」


 混沌の巨人は再びこちらを見遣る。その瞳からは殺意の色は薄れ、逆に好奇心の色が出始めているように感じる。

 どうやらこっちの巨人は警戒心が薄いようで、急なこちらの対応にも疑問を感じる事なく贈り物とやらに興味津々という様子だ。


 とは言え、贈り物が期待外れなら容赦なくこちらを叩き潰す。と、そう思わせる危うさを感じる。機嫌を損ねたら一発かもしれない。


 逆に秩序の巨人は少し迷っているようだ。

 急に現れた人間の二人組。その初対面の人間がいきなり贈り物を渡したいと言ってきた事に少し警戒はしているものの、やはり相方と同じく贈り物に対して興味があるといった感じか。相手が自分たちよりも圧倒的に弱者だという事も、警戒心を薄める理由になっているのかもしれない。


 秩序の巨人は僅かに考えるそぶりをした後、顎から手を放す。


「『魔女よ。枝葉の門を通りに来た訳ではないのだな?』」


「『ええ! もちろん!』」


 屈託のない笑顔のまま、堂々と嘘を吐く魔耶。

 立派な役者である。恐らく魔女イーナの後継者とか言うのも普通に嘘なのだろう。聞いた事ない名前だしな。


 魔耶の言葉に頷いた秩序の巨人。


「『ならばよい。それで贈り物とは何だ?』」


 二匹の巨人がこちらを注視する。


 問題はそれだ。魔耶は贈り物を渡すという条件をもって巨人たちの凶行をストップさせたわけだが、肝心の贈り物が何なのかによってはこの後の状況が最悪の事になりかねない。

 ぶちギレた巨人たちによってミンチになる未来も容易に想像できる。


 贈り物とは一体何なのか。

 そして、贈り物を喜んでもらえても枝葉の門とやらを通れないのでは意味がないという事を、魔耶がわかっていないはずがないのだが……。


 一体何を考えている?


 俺は恐る恐る魔耶を伺う。


 魔耶は笑顔を崩す事なく、真剣な声調で、


「虎太郎。背中に背負ってる大鍋を下ろして、その中身を彼らに見せて」


「え?」


 その言葉に耳を疑う。


 ま、まさか。贈り物ってこのグロシチューの事!?

 正気か!? このシチューという名の産業廃棄物を贈り物として渡すの?


 大鍋の中身を見た巨人たちが、ぶちギレれて俺たちをミンチにする様子が頭の中で再生される。巨人でなくとも怒る。誰であっても怒る。俺だって怒る。だというのにそれをやれと言うのか。マジか……。


「早く! 急いで!」


「――っ! わかった……っ」


 ここまで来たら選択の余地はない。


 体に縛り付けていたロープを解いて大鍋を大理石に下ろす。

 俺の事は単なる魔女の召使いとでも思っているのだろう。俺の存在を特に言及する事なく、巨人たちはジロジロとこちらを見守っている。視線の圧がキツイ。

 手が震えるのを必死にこらえながら大鍋を固定していたロープを完全に解く。


 後は蓋を開けて中身を見せるだけ。


 溢れる手汗を衣服で拭き、生唾を飲み込んで覚悟を決める。魔耶の指示には絶対服従だ。信じろ、どうにかなる!

 自分に言い聞かせるように気合を入れて、蓋を取り去り封印を開放する。


 瞬間。溢れ出る異臭。

 鼻孔を突き刺す耐え難い臭いに、ヘドロと言っても疑われないグロテスクな見た目。何度見ても嗅いでも受け入れられないそれが大鍋の中に鎮座しているのを確認する。中身が食欲を誘う絶世の美食に変わっているとかそんな奇跡はなかった。

 やはり産業廃棄物だ。


 どうすんだよこれ。

 巨人たちがこのグロシチューを好む悪食家でもない限りは、助からないぞ俺たち……。


 不安を胸いっぱいにし、顔を上げて巨人たちの反応を見よう――とした時、鋭く轟く破裂音にビクッと肩をすくませる。


 見上げると、混沌の巨人が嬉しそうに手を叩いたところだった。


「『おおっ! 《沼のしぼり汁(シン・マキエク)》ではないか! これは上々。数百年ぶりに故郷の味を楽しめるぞ!!』」


 太い声に喜色をにじませてはしゃぐ混沌の巨人。

 秩序の巨人も驚いたような様子を見せてはいるが怒ってはいない。

 普通に好反応だ。


 意外にも、というかもう意外どころが逆に期待した通りの反応に、俺は驚きを通して呆れ果てる。


 これが……この料理と形容する事も冒涜的なこのシチューが、こいつらにとってはご馳走だとでもいうのか。正気か……? いや、もう巨人の味覚に対してどうこう追及するつもりは一切ないが、せめて「沼のしぼり汁」って名前はやめろよ。もう美味しく頂く気ないだろ!

 ツッコミどころは尽きない……が。

 でも、まあいい。まあ別にそれはいいとしよう。


 大切なのは喜んでは貰えたという事。依然危険なのは変わりないが、これで直前の危機は去った。


 内心、胸をなでおろす俺を他所に秩序の巨人が口を開く。


「『待て、メリシュリカーズよ。――魔女よ。贈り物、大変嬉しく思う。だが、盃一杯分しかないではないか。我らは二柱いるのだぞ?』」


 その言に、弾かれたように俺は足元の大鍋を見遣る。


 大鍋はいわゆる寸胴鍋と呼ばれるそこの深い鍋で、そこにほぼ満杯になるほど入っているグロシチューは人間で言うと三十人前以上はあると目算できる。


 だが、巨人からしたらそれはあまりに少ない。

 彼らの手のサイズからするとこの大鍋はさしずめ猪口で、しかも一杯分しかない。到底二人で分け合うなどできないほど少量で、その事実はこの場では致命的だった。

 完全なミス。最低でも二鍋用意するべきだった。


 ――しかし、当然、この展開を予期していたのか、魔耶は慌てる事なく次のセリフを吐く。


「『お許しを。貴方たちは想像よりも立派であられるが故。些か量を間違えました。至らぬ私をお許しください。――しかしながら、一杯分はありますよ? 確かにね』」


 わざとらしく感じてしまうほど大仰な態度で残念がり、悲しそうに目を伏せた後、取り繕うように左手で大鍋を指し示す。


 秩序の巨人はその言葉に黙り込んでしまう。


 俺は唇を嚙み締めながら状況の推移を見守る。

 今の魔耶の言い分。俺からしたらかなり厳しい言い訳に聞こえた。今ので巨人たちは納得するだろうか。

 魔耶に焦っている様子はない。今の言い分が通るという確信があるのか。

 ――なら信じるしかない。


 少しの間、場に無言の時間が流れる。

 実時間にして五、六秒程度ではあったが、緊迫した濃密な時間だ。


 やがて、秩序の巨人が口を開く。


 その視線の先は俺たちではなく――混沌の巨人へ向けられていた。


「『ふむ……。メリシュリカーズよ。ここは我に譲れ。兄を敬ってな』」


 その言葉が終わるよりも早く、混沌の巨人はその巨体から想像できない機敏な動きで勢いよく振り返り、その巨大な右腕を柱に叩きつけた。

 耳を叩きつける物凄い轟音と共に柱がひび割れる。

 如何なる材質でできているかは不明だが、決して柔くはないだろう支柱を容易く破壊できる巨人の膂力に目を見開く。


 破壊の波を伴った咆哮が、混沌の巨人の口より放たれる。


「『何を言うか!! メリシュダボースよ。そなたこそ我に譲るがいい! 力が強いのはそなたではなく我ぞ!!』」


 鼓膜が破れそうになるほどの怒声に、耐え切れず両手で耳を塞ぐ。


 今までの巨人の声も映画館の大音量に匹敵するものだったが、今の怒声はその比ではない。これは音波という名の破壊だ。下手すれば小動物を失神させる事もできるだろう。

 

 音が空間を震わせ天井から砂塵が振ってくる。

 だが、その音の暴力を物ともしない秩序の巨人。額に青筋を浮かべて混沌の巨人を睨みつける。


「『力が我より強いなどと――、自惚れるなっ!!』」


 混沌の巨人の怒声に負けず劣らない迫力を持つ叱責。

 直情的な混沌の巨人に比べて秩序の巨人は理知的だと思っていたが、怒れば同じように恐ろしい。――いや、普段は冷静であるからこそ余計にか。


「『嘘つきめ! メリシュダボースよ。嘘をつくのは掟に反するぞ!!』」


「『我が噓つきだと!?』」


 秩序の巨人は憤怒の表情で混沌の巨人に詰め寄るが、混沌の巨人はその巨体を突き飛ばす。

 巨人の体が支柱にぶつかり、またもや別の柱に痛ましいひび割れが刻まれた。


 もはや一触即発の雰囲気だ。

 

 急な展開についていけない。さっきまで良好な相棒関係に見えていたというのに、このグロシチューが絡んだ途端、どちらがそれを味わうかでこんなにも仲違いしている。それほどまでにこのグロシチューが欲しいのか?


「『前々から思っていた事だ。我の力の方がそなたより強いと! これは真実だ!!』」


「『ならば――決めようではないか。掟に従って力比べよ!』」


 怒りには怒りを、咆哮には咆哮を。沸点が最高潮に至り、場の空気は完全に戦闘開始のそれへと変貌する。

 ヒートアップした二人の巨人は、両の拳を打ちつけて雄たけびを上げる。


「虎太郎、こっちに来て! 柱の陰に!」


「は?」


 巨人たちの放つ爆音の中、微かに聞こえた魔耶の声に周囲を見渡すと、いつの間にか近くの柱の陰で身を潜めている魔耶を発見する。

 高速で手招きしている魔耶の様子に、慌てて走って巨人たちから陰になるように滑り込んだ――瞬間。


 人知を超えた二つの暴力が激突する。


 衝撃波が大聖堂中を駆け巡り、先程まで俺たちがいたところにも戦いの余波が通り過ぎる。

 難を逃れた俺たちの元に、音、振動、衝撃、それらが五感全てに語り掛けてくる。戦いの鼓動だ。


 興味を惹かれ、柱の影から少しだけ身を乗り出して巨人たちの様子を覗いてみると、そこで繰り広げられていたのは、――伝説の再現、神々の戦いそのものだった。


 ほとんど裸のような姿で、殴る、蹴るをぶつけ合う。時に相手を投げ、時に相手を絞め、けれど武器も魔法も一切使う事なく、ただただ己の肉体一つでぶつかり合う原始的な闘争。


 だが、スケールが違う。迸るパワーが違う。映画館で光の巨人と怪獣が戦うのを見るのとは根本的に訳が違う。目に映る範囲で、近づけば触れれるという距離で、自分の理解を超えた存在が自分の手に負えない事を行っている。揺れる地面が、肌を突き刺す空気の振動が、鼓膜を叩きつける爆音が、視界一杯に広がる光景が、生態系の頂点だと自惚れた人間に格の違いをわからせてくる。

 もし、一歩踏み出してあの中に入れば、一秒と持たず挽肉になって飛び散るだろうという事を、理性ではなく本能が理解する。


 あまりにも超越的な戦い。


 見惚れて、言葉も出ない。


「あ――」


 秩序の……いや、混沌のだろうか。入り乱れてどっちがどっちかわからない。

 ともかく、片方の巨人が放った飛び蹴りがもう片方の胴体にクリーンヒットし、衝撃をもろに受けた巨体が大聖堂の壁を突き破って別の場所まで吹っ飛んでしまった。

 残った方の巨人も壁にでかでかと空いた穴から隣の空間に飛び込む。


 その後も壁の向こう側から激しい追撃と反撃の音が伝わってくる。場所が変わっても今だ戦闘は継続か。


「よし。今のうちに行くよ」


 様子を伺っていた魔耶が脇からスーツケースを引っ張り、俺に持ち手を渡す。


「行くって……?」


「番人が喧嘩に夢中になっている間、扉ががら空きでしょう? だからそこを堂々と通らせて貰うだけ」


 一体どこからどこまでが計画通りなのか。


 超常の力を持つ巨人二体を手玉に取った悪い魔女は、上機嫌な様子で瓦礫とひびだらけの大聖堂を抜ける為に歩き出した。

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