3.青インではなくメガイン
青山:黒、やはり白のところにいたか。ちょうど良い、今から二人とも生徒会室に来てくれ
今度は、俺調べ、究極の美少女が現れた。
青山芽威瑠。
俺の見立てでは眼鏡を外せば学内1位美少女間違いなし、な隠れ美少女。
いや、隠れきれてはいないか。
校内と校外、インターネット上にもファンが多数いるという我が校の生徒会長様。
1コ上級生の高2である。
黒が深すぎて青みがかった風に見える、美しい黒髪ロングストレートに銀縁眼鏡が知的少女をアピールしている。
これまたウワサだが都内10番以内の学力ということだ。
背は低めで身体の線は細くも、中心には芯が通った凛としたお姿。
小柄なのにいつも強気で高貴さを漂わせているのが俺的チャームポイント。
彼女は普段からいつもフラフラと移動している黒岩を探していて、その黒岩は白百合のいるこのクラスに遊びに来ていることが多く、その為よく1学年下のこのクラスに登場する。
だから、このクラスにいると、この学校の3大美少女を拝める事が多い。
ありがたや、ありがたや。
ちなみに俺は、
速馬:「美少女たちとお近づきになりたい」などという願望は全くない。
というか、ムリ。
アレは全く別の世界の住人である。
金、というか維持費が掛かるだろう。
という訳で眺めるだけの存在です。
普通に美しい物や存在は好きだから。
あ、白インやクラスの皆に嫌われているからといって、こちらからも白百合を嫌うということはしない。
というか、あれは俺が完全に、且つ一方的に悪いのである。
それに、
速馬:「美しいものには罪はない」というのが俺の持論だ。
生徒会長は眼鏡キャラなので、俺の中では眼鏡+ヒロインの意味を込めて『メガイン』とあだ名をつけている。
『白イン』『黒イン』『メガイン』と覚えてくれ。
三人はそのまま連れ立って生徒会室に移動していった。
とたんに、クラスの中の明度と彩度が10度位落ちた感覚を覚える。
美少女って凄いよね。
美少女100人集めたら、電気がなくても教室明るくできるかもしれないね。
究極にエコだと思う。
……いや、食費の方が掛かるか。
美少女ってエンゲル係数が半端なく高そうだもんなぁ……。