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11/14

11.✕△◯□$



《新たな複数の足音》ダッダッダッ

《ドアが開く音》ガタンッ



テロリストリーダー:何をやっている。こっちは6人は捕まえたぞ!



とうとう他の仲間まで呼び寄せてしまった。

二人か。

元からいた一人を合わせて三人。

テロリストは全員で5人だったから、残りは二人……。



テロリストA:《荒い呼吸音》はっ……ふぅっ……リーダー、すみません、……ぶはっ……こいつが、異常にすばしっこくて

リーダー:しかたない。殺せ

テロリストB:了解です、リーダー!

テロリストA:だ、だめです、リーダー!!



《テロリストBが銃を構える音》ジャキッ


《空気が漏れるような音》シューーーーー……



リーダー:ま、まて、何の音だ? それに、この匂いは……?

テロリストA:このガキがガスの元栓を開けやがったんです。おかげでスタン警棒も使えないッ



リーダーの男がほんのわずか何かを考える様子を見せる。



リーダー:……もういいだろう、こんなやつほっとけ



俺を放っておく方針に変更したようだ。

しかしその時……



《スマホの通知音》ピロン♪

《スマホの通知音》ピロン♪

《スマホの通知音》ピロン♪



俺にメッセージが飛んできた。

誰だ、こんな時に……。

ん? 3通?



白イン:『警官隊到着、アンタを先に助けに行くようにお願いした』


黒イン:『カメラの映像で化学室見てるよ! 逃げ足くん、お前カッコいいよ♡』


メガイン:『頼む、何とか粘るか何かして、こっちに残っているテロリスト2名の注意を引いてくれ! その隙に、捕らわれた生徒たちを救いだす!』



――黒インは目が腐ったのか?

それからメガイン――我らが生徒会長様はかなりの無茶を言うな。

無理無理。却下却下。



そうか。警官隊が来たのか。

警官隊がここに駆けつけるまで、時間を(かせ)げるか?



俺は気力を振り絞り、もう少しテロリスト達を挑発(ちょうはつ)してみる事にした。



速馬:や、やったっ!

速馬:テロリストなんて、大した事無いな

速馬:逃げきってやったぞ。わーい、わーい!



……我ながら、なんて下手くそな挑発だ。

これではさすがにテロリスト達も乗ってこないな。

――と思いきや。



テロリストB:おいこらガキ、調子に乗りやがって

テロリストA:お前もう許さん、絶対許さん



なんと、リーダー格以外の二人が向かってくる。

この俺のヘボい挑発が有効だなんて!?




テロリストA:《さらに激しく走り回る音と荒い呼吸音》ふはっ、ふはぁあっ、……

テロリストB:《さらに激しく走り回る音と荒い呼吸音》ぶふぁっ、はぶはぁっ、……

速馬:《さらに激しく走り回る音と息遣い》ふぅっ……ふぅっ……はぁっ……はぁっ



俺は必死に逃げた。

逃げたおした。


最初の一人でも大変だったのが、二人……。


時間を忘れて、教室内を机の上を、机の下を逃げ回る。



自分でも神業(かみわざ)かというような避けっぷりを数回繰り出した後、

とうとう、追い掛けていたテロリスト二人が俺を追う事を()めた。



テロリストB:《かなり荒い呼吸音》はぁっ……はぁっ……おい、このガキすげーな……はぁ、はぁっ

テロリストA:《かなり荒い呼吸音》はぁっ……ひぃっ……だ、だろ? 大した物だよ。はぁ、ぶはぁっ



……何かテロリストに()められちゃったよ。

犯罪者に褒められたにも関わらず、俺は少し嬉しかった。



《新たな複数の足音》ダッダッダッ

《複数の銃を構る音》ジャキンッッッ



警官隊隊員A:お前ら、動くなッ!!



警官隊が化学室まで駆けつけたようだ。



リーダー:お、おい、銃はやめろ……っ



焦るテロリスト達。


だが、俺は見た。


銃を構える警官達の中に一人、血走った目と震える指の持ち主がいることを……。



速馬:(コイツ()つな……)



そう確信した俺は、咄嗟(とっさ)にそしてさり気なく、化学室の出口に1、2歩近づく。

しかし……



テロリストA:お、おま、()つな! ガスが✕△◯□$――



警官隊に注意しようと、思わず動いてしまうテロリスト。

それを目にした警官の指が、銃の引き金を引いていく……。



警官隊隊員B:うううっ、動くなーっ!



俺があと数歩で化学室を出ようという時、



《拳銃の音》バンッ



化学室内に小さな銃声が鳴り、



《爆発音》バッシー---ンッッ



直後、激しい爆発音と閃光が(とどろ)いて――――



俺は、光と爆風に、吹き飛ばされた――――――――





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↓『恋愛×高校×テロリスト』↓
逃げ足以外は平均より劣る主人公が男を魅せる恋愛アクション短編(の予定)。
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