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ふるふる エッセイ集

他者への気持ちが冷める瞬間

作者: ふるふる

 皆さんは、他者への気持ちが一瞬で冷めたことなどがあるだろうか。あるとすれば、それはいつごろのことか。

 作者が初めて他者への気持ちが完全に冷めたのは、小6のころ、おそらく卒業式の日である。


 

 当時住んでいたその団地には同級生が私含めて6人いた。そして私は彼女らとともに毎朝登校していた。

 事の起こりは6年時の夏休み前くらいである。家を出て集合場所の公園に向かうと、私の姿を認識した同級生ら4人(一人は家庭の事情でしばらく学校を欠席のため除く)は、こちらのことを無視して歩き出した。私を完全に無視して。

 その瞬間、私は思った。「すっごい露骨に無視したな」と。

 同時に、彼女らにあった情? のようなものは一瞬で消えうせた。


 彼女らへの興味が完全に消えうせたため、私は買ってもらったばかりのハリポタの「秘密の部屋」を読みながら学校へ向かった。


 それから3日ほど彼女らは私の姿をわざとらしく確認してから学校へ行き、私は「秘密の部屋」を必死に読み進めながら学校へ行くという状況だった。



 状況が少し動いたのは4日目の朝だった。私が必死に「秘密の部屋」を読みつつ学校へ向かっていると、無視した同級生の母親に遭遇した。

 なぜ一人なのか訪ねられたため、私は特に何も考えず、洗いざらい話した。

 母親は言葉が出なかったようだ。


 その日の放課後、その母親と明らかに無理やり連れてこられた、ふてくされた同級生が家に来た。

 しかし、そんな人に家に来られても迷惑なため、私の母に追い返してもらった。


 それからはほかのメンバーも親に言われたのか、何とか私に謝ろうとしたりしていたが、私は完全に無視した。

 なんせ、あちらが先に無視したのだ。

 一人、卒業式の時に、悲劇のヒロインぶって泣きながら私に対して、「なんで無視するのか」と問いただしてきたやつがいたが、「お前らが先に無視したし自業自得だ」と言っておいた。



 最初に無視されたときに彼女らのことは割とどうでもよくなっていたが、完全に気持ちが覚めたのは卒業式の時であったように思える。

作者はハリポタでは「アズカバンの囚人」が一番好きです。

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