転生前の話し合い? 3
「ん。よく寝た~。おはよう?」
眠たそうに欠伸をしながら、友哉が起きたのは、姫絽と、おじいちゃんが、結構仲良くなった頃であった。
「あー。友哉君、やっと起きた~。友哉君が寝てる間に、おじぃちゃんと仲良くなったんだから~。ね。おじぃちゃん~?」
「そうじゃの。姫絽。」
「っ。ずりぃ。俺も、じぃちゃんと仲良くしてぇ。でもその前に、じぃちゃん謝りたいことが有るって、姫絽が起きてから、一緒に聞いてくれるか? って言ってたのに、いつの間に、俺寝てたんだ?」
その言葉を聞いて、サクリエルさんが横から失礼します。と言いつつ。答えていく。
「地震で亡くなった。ひいちゃんと自分の確認が取れたこと、ひいちゃんが、私に少し治療されているのを見つつ、最高神様と少しお話になった後。緊張の糸が解けたかのように、眠ってしまわれました。」
「そうだったのか。サクリエルさんありがとう。それより、ひいちゃんとは?」
「姫絽ちゃんの事ですよ。姫絽ちゃんが、私の事を、さくちゃんと呼ぶ代わりに、自分の事は、ひいちゃんと呼んで欲しいと、仰っしゃられまして、このように呼んでおります。」
「そ、そうか。」
_え。俺。どんだけ寝てたんだ?
そう思いつつ、サクリエルさんとの会話を終えるのであった。
サクリエルさんとの会話を終わったのを見計らい、最高神が話し始める。
「こほん。まず、此度の件。儂のせいなんじゃ。すまぬかった。」
そんな一言に、姫絽が驚きつつ、おじぃちゃんと呼ぶ。
友哉は、事情を知っているが、初めて聞いたていで、驚いておく。
「!? おじぃちゃん?」
「え。そうなのか?」
「実はの、2人の寿命は、まだあったのじゃ。よく書類を見ず、死亡許可印を押してしまって、押した後によく見てみると、2人とも、ご両親が亡くなっても生きるぐらいの寿命があったのじゃ。すまぬかった。この事から、次、同じ事が起きぬよう、対策をした。」
姫絽は、友哉とアイコンタクトをし、代表してこう答えるのであった。
「おじぃちゃん。私達の事は、もう覆しようがないんですよね? だから、次も同じ事が起きないよう、対策を練ったんでしょう? それと、もう謝罪は、大丈夫です。」
「そうじゃ。姫絽と友哉の事は、1度死亡許可してしまった以上、もう覆す事が出来ない。だから、2人とも、ここに来たのじゃ。」
そんな事を聞いて、なんと言って良いか分からなくなった2人は、無言になる。
「それと、2人は元の世界に戻れぬ。戻れるとしても100年後になる。どうする?」
それを聞いて、2人共こう反応する。
「それならば、私は、戻りません。」
「俺も、戻らない。」
「ではの。異世界なんて、どうじゃ?」
「異世界? 行きたい!」
「俺も、行きたい。」
「相分かった。そうじゃの、此度の件。こちらが、悪いのでの。何でも言ってくれ。」
次回。姫絽、友哉の要望を、じぃちゃんが聞く。
所々に、誤字を発見、修正しました。(2024/12/29)