8-8 父、リンネと、王都へ。 1
お話の、入り部分 ”…”は、小声ではありません。今回は、ナレーション(心の声)、みたいな感じで、使ってます。
※ この作品では、良く、”等”を、使っています。これは、”とう”と、”など”と、読みますが、この作品では、”など”として、使ってます。”とう”と、読ませたい場合は、ルビに、”とう”と、振ります。それ以外は、”など”と、読んで下さい。(2025/01/19時点で、誤字修正をするに当たり、ルビを、振らせて、頂きました。それで、”など”と、して、読ませる所に、ルビを、振りましたので、それ以外は、”とう”と、読んで下さい。)
※ 誤字脱字の修正を行いました。(2024/06/26)
※ 誤字を編集しました。(2025/01/19)
(シュピーゲル.side)
…私は、シュピーゲル・カナメ・バンクラー。今度、娘である、ヒイロ・カナメ・バンクラーに、来た、信託に、従って、娘を、岩戸に、連れて行った所、従魔を、娘が、沢山、得た事、リンネ様が、神より聞いた、事の、報告の為、護衛を連れ、王都へと、向かっていた。王に、報告する事は、嘘偽りなく、報告し、王以外《役職付き》が居たら、リンネ様は、私の、従魔と、報告する事を、途中、リンネ様と、共有しておいた。
☆ 領都出立から、3日後、王都、大門に、到着。
…大門に、到着した、私を、迎えたのは、王都、警備隊で、あった。
何故、大人の、フェンリルと、一緒に、来たのか、どの様な、用事が、王都にあるのか? 等、色々、聞かれた。それに対し、私は、今度、ウチの、領を、騒がせていた、フェンリルと、従魔契約を、結んだ事、フェンリルより、王に、話が、ある事を、話し、王宮に、このまま向うので、先触れを、頼む。と、警備隊の兵、2~3人が、馬に乗って、早駆けで、先触れに、出て行った。私は、自身の、護衛と、リンネ様と、ゆっくり、並足程度で、街を、駆けて、行くのであった。
☆ 10分後、王宮。(王都、大門警備兵.side)
「伝令、伝令。王宮に、バンクラー領、領主、シュピーゲル・カナメ・バンクラー卿が、従魔、フェンリルを連れ、お目通りを、願っております。現在、王都、警備門より、此方へと、向かっていると、思われます。」
その言葉に、王宮警備兵も、言葉を、返す。
「分かった。伝令、ご苦労。所定の、位置の、警備に、戻ってくれ。後は、王宮の、兵で、対応する。」
そう言って、王都、警備兵を、返した後、伝令を受けた、兵は、他の者に、その場を任せ、自身が、王へと、伝令を、伝えに、行く。
☆ 20分後、色々、準備の整った、王宮。(シュピーゲル.side)
「先程、先触れを、走らせた、シュピーゲル・カナメ・バンクラーです。リンネ様の御用で、此方に、参りました。」
「はい。伝令、受け取っております。馬は、こちらで、預かります。護衛の方々は、謁見の間の、前までで、お願い致します。」
『はっ。分かりました。』
「では、参りますか。」
☆ 謁見の間
…謁見の間が、聞き、私の目に、飛び込んで来たのは、宰相閣下以下、重役の方々と、王と、王子、王子の従魔か? 竜2体(青い竜と、赤い竜)と、フェンリル幼体、そして、精霊1体が、居た。私は、今度、王宮へ、緊急で、来た事の、要件を、伝えるべく、口を、開いた。
「今度、緊急で、王宮に来たのに、快く、迎えて、頂きありがとうございます。今度、我が、領を、騒がせていた、大人の、フェンリルである、リンネと、従魔契約を、結べた事、娘に、従魔が、増えた事、リンネが、神より、預かった、神託が、あるとの事で、此方に、来させて頂きました。」
「ふむ。良い。今度、お主の、領を、騒がせていた、問題、どの様に、解決した?」
「今度のみの、神託を、私と、娘に、頂きました。」
「内容を、教えてくれるか?」
「はい。私には、今度の、問題に、なっている場所に、娘を、連れて行く事。娘には、問題の、解決の為に、今度のみ、有効な魔法を、神託にて、教えて頂き、解決に、到りました。その際、娘に、従魔が、増えました。フェンリル幼体と、狐獣人、狐の親子|(3体)、現在、その際に結んだ、従魔契約の影響で、熱を出し、寝込んでおります。」
「ふむ。何故、その様になったか、分かるか?」
「娘が、言っていたのは、『神さま、大人、悪い、考える。子供ならと、言った。』と、言っていたので、神さまが、今回のみと言っても、大人は、悪い事を、考える。子供なら、その様な事にならないのでは。と、言った、神託だったのだと、思います。 まだ、2才故、難しい、言葉づかいが、分からなかったのやも、知れません。」
そこに、殿下が、話し掛ける。
「あの、娘さんの、名前は、何と、言われるのですか?」
「え。あぁ。ヒイロと、付けましたが、何か?」
「ヒイロ。ヒイロさん、なんですね。陛下、私、ヒイロさんに、治癒魔法を、使いに行っては、ダメでしょうか? 私なら、直ぐ、治してあげられると、思うのですが?」
「ダメだ。」
その声に合わせて、宰相以下、重役の者達も、言い出す。
『そうです。ダメですよ。殿下。いくら、治せると言っても、婚約も、結んでいない、ご令嬢に、殿下の、力を、使っては、なりません。』
「え。ヤダ。行きたい。苦しんでいる、子が、居るんだよ? 僕が、治せるなら、治してあげたいと、思うじゃん。」
その言葉に、宰相が、答えた。
「そうですね。分かりました。貴方の、力を、使うのは、許可しましょう。ですが、行くのは、ダメです。現在、此方に、滞在中の、エルフの、王子殿下に、貴方が、治癒魔法を教え、その、王子殿下に、バンクラー卿の、娘さんに、使って頂く。と、言う事なら、許可出来ます。」
「分かった。それで、良いよ。」
「畏まりました。」
☆
「では、フェンリル殿の話、聞かせてくれるか?」
そう言う、陛下に、シュピーゲルが、答える。
「申し訳無いのですが、これよりは、王族の方々だけで、お願い致します。」
「ふむ。何故だ?」
「まずは、王族の方々のみに、伝え、それを、王様と、王子殿下に、何処まで、下の者に話すか、決めて頂きたい為です。それ程までに、取り扱いが危険な、神託なのです。」
「あい。分かった。王子以外、皆、下がれ。」
『は。』
そう、返事し、宰相閣下含め、重役の方々が、出た後、話そうとした、私を、遮って、殿下が、結界を、展開した。
「父上、もう、宜しいかと。」
「ありがとう。ふっ。よし、話してくれるか?」
「はい。でも、その前に、すみませんでした。リンネは、私の獣魔では、無いんです。リンネも、今回、問題を解決した、娘の、獣魔なんです。娘付きの、メイドが、娘の、獣魔とすると、煩くなる、連中が、出るやも、との事で、然るべき所、ギルドや、王宮には、本当の、事を、話す。と、決めていた物で、申し訳ありません。」
「ん。良いよ。必要な事、だったんだろう?」
「はい。何処に、協会信者が、居るか分かりませんので。それと、リンネが、先程から、殿下の、フェンリルに、興味が、あるみたいで、ソワソワしておりまして、匂いを、嗅がせてやっては、貰えないだろうか?」
「良いよ~。」
「リンネ、行っておいで。」
『はい。』
☆ 30分後。
「どうだったんだ? リンネ。」
『はい。私の、死んだと、思っていた、一番、初めの、子です。ですが、年齢が、合わないんです。あの時より、生きていたなら、10才になっていないと、可笑しいのです。』
その言葉に、陛下が、答える。
「たしか、精霊達が、3才まで、育ててくれた。と、言っていたそうだ。だな?」
『うん。そう…。母さん。居なくなった。精霊達、聞いた。』
『あれは、仕方なかったのです。貴方の父が、どこぞかに、消えてしまって、私が、持っていた、食料だけでは、これから、大きくなる、貴方と、私の分には、到底、足り無くて、少し、狩りに出て、戻ったら、そこに、貴方は、居なくて、他の、獣に、食べられたんだと、今の、今まで、思ってました。しかし、生きていてくれた。精霊達に、感謝です。』
「あの。それで、コイツ、タイヨウと、付けたのですが、どうなります?」
『ん。ああ。その子は、私の、子供です。ですが、此処で、健やかに、暮しているのでしょう? そこに、私は、要らない筈です。此処に、タイヨウ。貴方を、成獣と認め、今より、大人と同じ、扱いになると、私が、認めます。頭を、此方に、突き出して。』
『はい。』
『チュッ。』
タイヨウの額に、口付けする、リンネ。
『何するの!!』
『これで、もう、大丈夫。貴方は、成獣の、仲間入りを、果しました。王子、王。これで、この子が、居る事で、大人の、他の、フェンリルが、此処に、来る事は、無くなりました。』
「ありがとうございます。あの、それ、何をしたか、詳しく、良いですか?」
『ああ、これは、親、もしくは、族長が、贈る。この子は、成人を、迎えた。と、言う、儀式でして。親、もしくは、族長が、成人を、迎える、子の、額に、口付けする事で、成る儀式で、子供《幼体》は、フェロモンを、出すのです。「守って、僕、私は、此処だよ~。」と、その、フェロモンを、成人する時、主に、巣立ちの時に、消すのです。さすれば、子であれど、巣立っていると見なされ、手を、出されない。と、言う事です。此処は、竜が、暮している為、分かり辛いけど、危なかった。今、竜の、長が、居ないでしょう? それで、少し、外に、漏れてたわ。』
「ありがとうございます。助かりました。あの、竜の、巣立ちは、分かりますか?」
『ん。ああ。そこに、飛んでいる、子達ね。う~ん。貴方が、主、なのよね?』
「はい。」
『私がしたみたいに、額に、口付けする事で、可能だけど、その子達は、貴方と、一緒に、これからも、暮すのでしょう? 巣立ちは、今居る、巣から、その子が、出る時に、贈る物よ? 今では無いと、思うわ。』
「ありがとうございます。」
『じゃあ、神託を、お話し、しますね。教会の、悪事が、目に、余るので、教会に対して、神罰が、落ちる。神は、「光魔法が、使える者を、親元から、離せ等、言っておらん。なのに、神の、御威光だと、教会に、無理やり、連れて、行かれる者が居る。気に食わん。そういう事を、率先して、行なっていた、神官が、ステータスを、鑑定出来なくなる。その為、今後は、教会で、診断しなくても、良い様に、私が、王宮や、領主、各、ギルドに、診断出来る様する。」と、言っていた。後、「神官以外でも、罪を、犯した、人物に、印を、付ける故、適切に裁け。」と、言っていた。それと、「罪の、印が、付いている、人物は、光魔法が、効き辛く、光魔法を、受けると、痛む。」らしい。』
王が、こう言う。
「それは、どの様な?」
『印を、消そうとして、掛けたり、単なる、怪我程度の、場合。発動するものの、効果が無いどころか、かなり痛む。病の治療や、手、足の欠損等に、対しての、場合。上位の、光魔法を、使用する為、かなり激しい、激痛に、襲われるが、治る。印は、そのまま。と、言う事だ。』
「ふむ。父上、拷問等にも、使えそうですね。」
「それは、最終手段だ。何をして、印が、出たのか、覚えが無い。と、言った者達に、使うとしよう。リンネ殿。助かった。お蔭で、解決出来そうな、事が、沢山だ。」
『いや、私は、神に、聞いた事を、伝えただけの、メッセンジャーと、思って下さい。』
「分かった。して、ステータスが、見える物は、どの様に、届く?」
『王子に、神託が、下りるかと。ステータスが、見える物は、丸い、球状の物だそうです。』
「分かった。トモキは、エルフの、王子を、連れておいで。」
「はい。」
8-8 父、リンネと、王都へ。 1 は、長く、なりましたので、2話に、分けます。
とりあえず、此処までを、1話とします。次回、8-8 父、リンネと、王都へ。 2 は、今回の続き、トモキが、エルフの、王子を、連れてくる、所からに、なります。
次回、8-8 父、リンネと王都へ。2 (次回投稿予定日、2024/04/25)を予定しております。
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