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8-7 岩戸の前で、倒れた、私を、リンネに乗せ、父と帰還。 (…side)

 新年、明けまして、おめでとうございます。今年も、本作品を、宜しくお願い致します。さて、本年より、ヒイロ&トモキの、アニバーサリーSSを、こちらで、開催したいと思います。どんな、アニバーサリーSSになるか、お楽しみに~。

「可愛い」


 その一言を言って、リンネ様に、飛び込むみたいに、倒れてしまった、ヒイロ。その光景を、見てしまった面々は、一様に、慌てていた。



 まず、シュピーゲルは、ヒイロを、リンネ様に乗せる為、馬から降りて、リンネ様に飛び込むように、倒れてしまった、ヒイロの状態を、確認していた。


「リンネ様、すいません。娘の様子を、見たいので、近寄って宜しいですか?」


「ああ、かまわないぞ。」


「では、失礼します。熱っ。熱か? リンネ様、どうしたら、良いんでしょうか?」


「近くに、水場が在る。そこで、一時、休もうぞ。ヒイロ()を、乗せてくれ。」


「感謝します。」


「良い。リンカ。リナ。そして、リナの仲間。嫌、家族になると言った狐達も、行くぞ。私に乗れ。」


『『はぁ~い。』』『私には、リン。と、ぬしに、付けて頂いた、名前があるので、呼んで貰えますかね。有り難く乗りますけど *¹ …。』


『じゃ、私、主様の後ろね。何も、無いと思うけど、主様、落ちない様に、襟首、掴んでるよ~。』『じゃあ、私達は、母様とリナと、主人の前に、居るね~。』


 そう、各々《おのおの》が言った後、*² 狐達は、ヒイロの前に、リンカは、後ろに乗った。


「では、行くぞ。」



 30分後、水場に着いた。


 そこで、シュピーゲルが、リイカに一言、言った。


「リイカ、少し、ヒイロを見ててくれ。水を汲んでくる。そしたら、タオルを濡らして、ヒイロを拭いたり出来るだろう?」


「はい。お任せ下さい。」


 そう言った、リイカの言葉を聞いて、安心した。ヒイロ父(シュピーゲル)は、その場に、数名の護衛を残して、自身も、護衛を連れて、水を汲みに、行った。


 その場を、任されたリイカは、リンネへと近寄って、声を掛けた。


「リンネ様、ヒイロ様は、大丈夫でしょうか?」


「う~む。大丈夫か、大丈夫でないか。と、言われたら、大丈夫では無い、部類に入るぞ。ほれ、先程、ヒイロ()が、言っておったではないか、5才で、教えようと神がしていた、今回の呪文を、我が、岩戸を見つけ、人に怒った為、2才で、教える事になったと。それに加えて、従魔契約を、5匹と1人と、結んでしまったのも、2才の、体には負担になって、しまったやのかも知れん。ここで少し、休んでも熱が、下がらない様であれば、即時帰宅を、我は勧めるぞ。」


「成程。その場合なのですが、私も、リンネ様に、乗せて頂いても、良いですか?」


「良いが、何故だ?」


「先程は、急いでいたのと、皆、リンネ様達が、ヒイロ様の従魔に、なったのを見てましたゆえ。そのままにしてましたが、帰宅する場合、今、一緒に、行動している者以外は、皆様を、従魔と知らない為、攻撃に、出る可能性がございまして、私も、乗っていれば防げるかと。*³ …それと、ヒイロ様が、起きましたら、首輪やリボンを、持っておりますので、それも付けて頂けたらと。」


「あい、分かった。皆も、良いな?」


『『はぁ~い。』』『ええ、良いわ。』『『うん。良いよ~。』』


「皆も、良いとの事だ。」


「ありがとうございます。」


 ☆ 10分後、水を汲んで来た、シュピーゲルが合流する。


「リイカ、ヒイロは、どうだ?」


「はい。まだ、かなり熱く、体を濡らした、タオルで拭いても、熱が下がらない様であれば、早く、帰宅するのを、リンネ様に勧められました。」


「分かった。まずは、体を、拭いてやってくれるか?」


「はい。畏まりました。」



「ヒイロ様、暑いですね。大丈夫ですよ~。体、拭きますね。首元、失礼します。どうですか?」


「う…う。」


「では、手元、失礼しますね。気持ち良いですか?」


「う…。」


「リンネ様、ヒイロ様は、何と言って、いるんでしょうか?」


「気持ちが良いみたいだぞ。もう少し、首元に、濡れたタオルを、当ててやれ。それで、目が覚める。」


「分かりました。ヒイロ様~、起きて下さい。皆、心配してますよ~。」


「う、う。うん? リイカ?」


「ヒイロ様! 大丈夫ですか?」


「うん。大丈夫。ここ、どこ?」


「先程の場所近くの、水場です。」


「私、どうしたの?」


「皆様に、名付けられた後、リンネ様に、飛び掛かる様に、倒れてしまった為、シュピーゲル様が、確認された所、熱を、出されておりまして、現在も、まだ、暑うございますよね。」


「うん。少し、暑いかな~。程度だけど?」


「私が、触って熱いと分かるので、かなり、出ている筈です。ここで、もう少し、休みましたら、お屋敷に戻りますので、従魔の皆様に、用意なされたリボンを、リュックから出して、頂けますか?  リンネ様は、申し訳無いのですが、シュピーゲル様の、従魔に見せ掛けたいので、シュピーゲル様と、リボンを揃えて頂きます。」


「何故だ?」


「リンネ様は、大人のフェンリル様なので、子供である、ヒイロ様の者となると、煩くなる連中が、出るかもしれませんので、申し訳無い。ただ、ちゃんとした所。王宮に居る、王や、ギルドには、きちんと、報告しないといけない為しますが、教会は、その限りで無いと、ご承知下さいませ。今、教会は、何やら、ヤバイ事をしているらしいのです。」


「ああ、奴らか。ちと、やらかし過ぎてる様で、神が、怒っておったわ。神は、光魔法を使える者を、親元から離せなど、言っておらん。なのに、神のご威光だ。何だ。と、言われるのも、気に食わん。王宮や、各、ギルドで、診断出来る様するので、今後、悪い神官は、ステータスが、見えなくなると言っていたぞ。」


「そうですか。」


「ああ、そうだ。シュピーゲルよ。神が、罪を犯した、神官や人物に、印を付けるゆえ、適切に裁けと、言っておったぞ。そうだ、印の付いている人物達は、*⁴ 光魔法が効きづらいというか、光魔法を受けると、痛むらしいぞ。」


「誠ですか? 分かりました。後日、もしくは、今日中に、王に、伝えねばなりませんね。一緒に、来て頂けますか? 説明を任せとうございます。」


「分かった。」


 そんな話をしている間に、ヒイロとリイカは、従魔達に、リボンを付け終わっていた。


「シュピーゲル様、こちらのリボンを、手に、結ばさせて下さい。リンネ様の、主を、誤魔化す為ですので。」


「分かった。」


 ☆ 10分後。


「ヒイロ、大丈夫か?」


「多分。大丈夫だと、思います。」


「よし、帰宅する。リイカすまぬが、リンネ様に乗り、ヒイロを、支えてやってくれ。リンネ様も、頼みます。」


「分かりました。失礼します。リンネ様。」


「あい、分かった。任せよ。」


 ☆ 30分後、無事帰宅した、シュピーゲル達は、リイカに、ヒイロと、リンネ様以外の従魔を預け、王都へと旅立った。


 リイカへと預けられた、ヒイロや従魔達を連れ、ヒイロ様の部屋のベットへと、ヒイロ様を寝かせた後、自身も、ヒイロ様のベットサイドで、寝てしまうのだった。

 *¹…。は、小声になっていっている。という、装飾として使ってます。

 *² 狐達。ここの狐達には、獣人であるリナも、含まれてます。

 *³ …それと、~。ここは、小声で話しているという事を、表したい為に使ってます。

 *⁴ 印が付いている人物達の、光魔法による痛み。(補足。)

 文中に、書けなかったので、後書きに、補足、失礼します。

 光魔法が効きづらい。→ 印を消そうとして掛けたり、単なる、怪我程度の場合。発動するものの、効果が無いどころか、痛む。(かなり)

 光魔法が効く。→ 病の治療や、手・足の欠損等に、対しての場合。上位の光魔法な為、かなり激しい激痛に、襲われるが治る。(印は、そのまま。)

 ___________________________________ 


 次回、8-8 父、リンネと王都へ。 1 お楽しみに~。(次回、投稿予定日、2024/02/22)を、予定しています。


 誤字を、編集しました。(2025/01/19) (2025/08/27)


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