8-6 岩戸に、到着、フェンリルと話す。
実家を、出立してから、1時間後、私達は、フェンリル様の待つ、岩戸へと、到着したのだった。
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岩戸へと、到着した、私達が、見た物は、岩戸の、横に、伏せた状態でいた、フェンリル様と、岩戸の、中に、見える、幼体のフェンリル、1匹と、狐の獣人、1人の、計、2人と、岩戸の前に居る、狐達だった。まず、使徒として、私が、フェンリル様に、声を、掛けた。
「フェンリルしゃま、岩戸 開けれる者 待ってる 聞いた。神しゃま。*¹ 今回のみ、使える 解錠 呪文 教わった。開けれる。」
「ふむ。待っておったぞ。それにしても、小さいのぉ。お主でないと、いけない、理由は、聞いたか?」
「フェンリルしゃま。私、2才、小さい 普通。神しゃま、大人、悪い、考える。子供ならと、言った。本当、5才で、行けば良い、考えてた。フェンリルしゃま、見つけ、怒った、人に。神しゃま、一応、説明した。でも、不安なった、自身の、せいで、関係無い、人、襲われたらって。それで、5才に、教えるハズ、最近、教わった。私も、父しゃまも、貴族。護衛 必要。選ぶ、少し、時間、掛かった。ごめんなしゃい。」
「良い。それは、仕方無い。それはそうと、狐達も、最近、此処で、岩戸が開くのを、待つようになってしまった。岩戸の中に居る、子狐が、気になるみたいだ。早速だが、開けてくれるか?」
「いつでも良いケド、狐しゃん達、避けて ほしい。岩戸、私、触れる 必要。」
「これ。お前達、岩戸を開けれる者が、来たので、こっちに来ぬか。開けれぬ。と、言うておる。」
『はぁーい。』
狐達の、そんな声が、聞こえた。
「父しゃま、私、フェンリルしゃま 乗る。フェンリルしゃま、触れた 状態 ない、開かない。神しゃま、設定した 聞いた。フェンリルしゃま、よろしくでしゅ。」
「うむ。ほれ、乗せろ。人の子よ。」
「は、はい。失礼します。」
そう、硬い言葉で、馬から降りた父が、私を、馬から降ろし、フェンリル様へと乗せ、自分も乗ろうとしていたが、そこに、私が、こう言った。
「父しゃま。フェンリルしゃま 乗る 必要ない。私、落ちる。フェンリルしゃま 守る 出来る。」
「うむ。風魔法の、応用じゃな。使えるぞ。じゃが、一応、もっと強く、握っとれ。」
「痛い、無い?」
「無いのぉ。大丈夫じゃ。」
「うん。」
そう言って、岩戸に近付く、フェンリル様の耳元で、小声で謝った。
「…ごめんなさい。フェンリル様、神様、テル爺様が、なるべく、他の者が、マネ出来無い方法を、取れと言った。本当なら、私、一人で出来るんです。でも、今回限りと言っても、信用出来無いのが、大人で、人間であると、私、一人でやれると、私の誘拐リスクが、高まると言ってました。協力すいません。」
小声で言った。その言葉に、フェンリル様は、念話を使ってこう言った。
『良いよ。私、フェンリルになる前、前世、人間だったから、人の悪い所、分かっているよ。協力してあげる。その変わり、岩戸を開けて、子供達を、従魔にしたら、私にも、名前、頂戴。従魔になるわ。』
「…分かった。ありがとう。リンネ。」
「着いたぞ。使えるか?」
「うん。岩戸に、手を置いて。モリード。」
そう言うと、岩戸が開いて来た。
「フェンリルしゃま、下ろす 出来る?」
「どれ。ほい。どうじゃ。」
「ありがと。まだかなぁ。」
「もうすぐじゃよ。ほれ。」
「あ。開いた。フェンリルしゃん、狐しゃん。起きて~。」
『う~ん。よく寝た。ピァーー。大きい犬。怖いよ~。』『…プルプル。怖いのー。』
そう、可愛い声が、聞こえた。
「初めまして。小さい子達。神しゃま、頼まれて、迎え 来た。分かる?」
『うん。知ってる。神様から、「寝てる、貴方達を迎えに、人を寄越します。」って、聞いてた。』『聞いた―。』
「そうなの? 私 従魔 なる。聞いた?」
『うん。聞いてる。よろしくね~。』『しく~。』
「じゃあ、フェンリルしゃんを、リンカ。狐しゃんを、リナ。って、呼ぶね。」
『私、リンカ。ありがとう、主様。』『私、リナ。主人、好き~。』
そう言って、くっついて来る、子供達。
「おお。従魔契約、結べたか。私も頼むぞ。」
「じゃあ、リンネ。って呼ぶね。」
「おお。ありがとう、主。それで、すまぬが。この狐達にも、頼む。」
「う~ん。リナの仲間? なる?」
『そうよ。』
「分かった。大人しゃんを、リン。子供達は、リカ。と、リク。って、呼ぶね。よろしく。」
『よろしくね。主。』『主~。リカよろ~。』『主。リクなのぉ~。』
「可愛い。」
その一言を言って、私は、リンネに、飛び込むみたいに、倒れてしまった。
*¹…今回のみ。 実際は、これ、以降、何時でも、何処でも、開けれるが、そう、バレない様。今回のみ。と言う、言葉を、使い。フェンリル、(大人)に、乗らないと、開けれないを、イメージ付けた。
*¹…今回のみ。の、理由を、文中から、抜き出すと、「神様、テル爺様が、なるべく、他の、者が、マネ、出来無い、方法を、取れと、言った。」になるかな。この場合、「神様、テル爺様が、なるべく、」って、部分は、そんなに、重要では、無いので、無くても、通じるかな。
「」は、普通ボイス。主に、人語。『』は、念話・他、種族語。「…・『… から、始まるのが、小声。という、区分けに、この話では、なってます。
※ 今後も、この様に、使い分けるかは、今の所、決まっていません。
これに、近い、感じになる、もしくは、これに、落ち着いて行く、感じかなぁ。と、思われます。
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次回、8-7 岩戸の前で、倒れた、私を、リンネに、乗せ、父と、帰還。 (…side) 楽しみに~。(次回、投稿予定日、2024/01/25)を、予定しています。
誤字を編集しました。(2025/01/19)
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