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8-1 ヒイロ、父と、お話。

 私が、1才の、誕生日を終えた、半月後、父に、*¹ 信託(通信)の事を、話そうと決意した、私は、父の、仕事部屋へと、向かった。


 仕事部屋の、前に着いた、私は、ノックを、3回して、


父様とうさま、今、良いですか?」


 と、言った。その後すぐ、


「入りなさい。」


 と、聞こえたので、入ると、びっくり顔の執事達、2人と、やはりかと、言う顔の、父様とうさまの、3人が、居た。


「それで、今日は、どうしたんだい?」


 と言う、父様とうさまに、


「お話したくて、出来れば、父様とうさまと、2人で…。」


 と、言う。


「良いよ。お前達、2人共、席を、外してくれるかい?」


 と言う、父様とうさまに、執事達が、こう言った。


「いきなり、喋りだした、お嬢様と、お2人には、出来ません。」


「良いんだ。出て行きなさい。きっと、2人でないと話せない、重要な、事なんだよ。お前達に不審がられても、話さねばならない事、我が、領に、関係ある事、なんだと思う。分かってくれ。」


「分かりました。では、我々は、少し外します。何かありましたら、お呼び下さい。」


 そう言って、執事達が、部屋から出て行った後、父様とうさまが、話しだした。


「で、執事達に、ああは言ったが、本当の事が、聞きたい。ヒイロ、君は、本当に、私の娘で、今、こうやって、話、始めたのは、我が、領に、関係が、あるからか?」


「はい。私は、父様とうさまの、娘で、間違いありません。今、こうやって、話、始めたのは、現在も、我が、領に、居る。フェンリルの、所に、行かなきゃいけないので、ご相談に、参りました。」


「フェンリルの事、何故、知っている。それに、行かなきゃいけないだと!? 何故だ。」


「フェンリルの事を知っているのは、産まれてそんなに経たない頃、この世界の、最高神、テルデウス様から、*² 神託を、頂いたからです。最高神様が、言うには、我が、領の、近くに、岩戸があり、そこに、天界で、罪を、犯して、天界で、罪は、償ったんですが、天界に、居づらくなった、天使達がおり、長年、その者達を、別な姿に変え、我が、領の、岩戸に、封印していたそうなのですが、今回、偶々《たまたま》、そこを、通り掛かった、子煩悩の、フェンリルが、人間達が、封印していると、勘違いし、王都に、攻撃しようとしたので、止めて、説明をし、「2年後、()の、使いが、来るから。」と、止めているようでして、その、神の使いに、選ばれたのが、0才児診断に、行く前の、私で、迎えに、行く為に、必要な物など、色々、スキルとして、頂きました。0才児診断で、魔法スキルが、無いと出たのも、神様から頂いた、隠蔽で隠し、神様が、教会で、診断されても、見えなくしてくれた為です。そのお返しとして、私は、天使から、別の、姿になった、子達を、神、テルデウスの、名の元に、迎えに、行かなければならないのです。ですが、まだ、子供、2才と来れば、父様とうさまと、一緒に、行かない筈は、無いですよね? それで、岩戸に、連れて行って頂きたい。今、行かねば、フェンリルが、王都に、行くかも知れないとの、神からの、報告です。それと、私を、連れて行かないと、言う事は、しないように。岩戸の、封印が、解けるのは、解き方を、教えて頂いた、私だけで、他の、誰にも、解けないと、仰っしゃられてました。」


「分かった。連れて行こう。今すぐでなくて、良いんだな?」


「はい。最初の、神託が、来たのが、0才なので、それから、2年後、2才になったら、迎えに行けと、言う事でしょうから。」


「分かった。準備(など)は、進めておく、聞きたい事が出来たら、メイドに、連れて、来て、貰うようにするから、それまでは、今までのようにしなさい。」


「はい。では、失礼します。」


 そう言って、私は、部屋を、出て行った。


 父様とうさまの、部屋を出た、私は、ゆっくり歩いて、自分の、部屋へ、向かった。自分の、部屋に、向かう途中に、会った、使用人達は、「お嬢様、もう、そんなに、歩けるように、なられたのですね。今は、皆に、見せる為の、お散歩ですか?」と、聞くので、「あい。お部屋、戻るの。」と、答えると、「可愛い。お嬢様のお部屋は、あちらです。」と、口々《くちぐち》に、言ってくれるので、迷わず、帰って来れた。


 部屋に戻ると、「お嬢様、心配したんですよ? どちらに、行っていたのです?」と、リイカが、聞いてきたので、「(とう)しゃまのとこ、お散歩しゃんぽしてきた。(とう)しゃま、喜んでくれた。」と、答えると、「あぁ、寂しくて、お父上様の所に、お散歩して来たと、言う事ですか? そして、もう、こんなに、成長してて、喜んでくれたと、良かったですねぇ。でも、次からは、私等わたくしどもにも、教えて、頂けると、助かります。」その言葉に、私は、「はい。わかった。」としか、言えませんでした。

_____________________________________


*¹…信託 これは、ヒイロが、受け取る側だから、こう使ってます。

*²…神託 ヒイロが、受け取った、信託を、他人(など)に、話す時に、使ってます。

なので、誤字ではなく、使い分けだと、把握して頂けたら幸いです。


 ヒイロ付き、メイドの名前、決まりました。「リイカ」です。これより前の話にも、出ていたと、思うのですが、(メイド.side)として、その子が、「リイカ」です。ですが、前話の、名前を、変えません。前話では、名前が、出て来なかったけど、やっと、名前が、出てきたと思って下さい。今後とも、たまに、こういう事が、あるかと思います。

 誤字を編集しました。(2025/01/18)


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 次回、8-2 父と、母、メイドと、執事による、家族会議!! おたのしみに~! (投稿予定日 2022/06/02)

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