1-7 王竜の育児放棄 1 (ジルーガ王.side)
_王宮に、私の父で、元、国王だった。トールジーカ公が、訪問されてから、2日後、やっと、王宮内が、落ち着いて来た。元、国王であった、現、公爵の訪問と、伝説級である、SSランクの、フェンリルの幼体と、第1王子、トモキとの、従魔契約に、此処、2日、王宮内は、湧いていた。そして、大分、落ち着いて来た、今日、竜騎士長、ハロード伯から、「王竜が、卵を、2つ産みましたが、卵が、2つだった事が、気にいらないのか、卵の近くで、暴れており、このままだと、卵が、危ないので、王竜を、止めて頂けませんか? 王竜の声が、聞こえるのが、契約を、結んだ事のある、歴代の、王族のみと言うのが、痛手に、なりました。そのような、危険な場に、王である、ジルーガ様を、連れて行かなければ、いけない事を、お許し下さい。」と言われ、王竜の所へ、竜騎士長、ハロード伯と、2人で、向かった。着いてすぐ見たのは、王竜、カナーリアナに、王竜の番の、テルードリウが、伸し掛かっている、所だった。
2竜は、こんな事を、言っていた。
『何で、何で、2つも、卵が、産まれるのよ。禁竜に、指定されるじゃない、1つ殺せば、指定されないわよね。1つは、卵時で、*¹ 番が居るとか、この卵を、潰せば、禁竜指定、されないわよね。』
『やめろ。番が、既に居る、卵を、殺すと、番が、竜種の場合、その卵の番と、その家族が、攻めて来るんだぞ。お前、王の、守護竜じゃないか、そんな事して、此処が、落ちたら、それこそ、人間の冒険者って、呼ばれる者達に、討伐指令が、出され殺されるぞ、俺は、お前に、死んで欲しくない。番だからな。それに、お前が、殺されたら、番である俺も、暴れる可能性があるから、討伐対象に、されるぞ。』
『それは、それで、嫌だけど、私、この卵達、育てたくないわ。1つは、卵時から、番が、居るのよ。卵から、産まれる子が、雄だった場合、いくら親でも、嫉妬で、卵の番に、殺されるのよ。嫌だわ。どちらも、育てたくないわ。』
『わかった。2つ共、主殿に、どうにかして貰おう。主殿は? おぉ、もう来ておったか。主殿、すまないが、この、2つの、卵を、育てて欲しい。赤い卵は、番が、居るので、かなり、気を、付けて育てる事を、お勧めする。青い卵は、番は居ないが、王竜の卵なので、どの竜種も、育てたがらないと、思う。すまないが、頼む。私は、また、一月程、コヤツと、*² 蜜月を、楽しむとしよう。王竜の子は、幾ら、居ても良いからな。それに、暴れた、お仕置きをしないと、今後も、こうなるやもしれん。任せた。』
その言葉に、私は、
「了解しました。此方で、この、2つの、卵を、育てましょう。蜜月になる前に、竜騎士長にだけ、御2人の言葉が、分かるようして、頂けますか? 此度、御2人が、暴れている原因が、分からず、危険だと分かってて、此処に、私を、連れて来た、彼が、このままだと、被弾され、死罪になる、可能性が、有ります。頼みます。」
『うむ。どれ、竜騎士長を、前に。』
「竜騎士長、前に、王竜の番様から、褒美の、授与だ。」
「はい。」
『爪で、触れる。許せ。』
「「爪で、触れる。許せ。」と、申されている。」
「はい。構いません。」
そんな、竜騎士長の、言葉を、聞いて、テルードリウが、触れる。
『これで、聞こえるかの。』
「はい。聞こえます。」
『我が、番の癇癪で、竜騎士達に、迷惑を、掛けた。』
「いえ。大丈夫です。」
『其々《それぞれ》の、竜騎士達の、竜から後で、迷惑を掛けた、詫びがあるだろう。では、我は、コヤツを連れ、一月程、蜜月で、王宮を、離れる。我等が、居ない間の、竜の指揮は、黄の、第1所属の黄竜が、取る。何か在れば、その者に、伝えるように。行くぞ、カナーリアナ。』
『待って下さい。テルー。』
と言い、去って行った。
「王竜達は、行ってしまったか。この卵達は、どうしようかの? 竜騎士達は、育てる事は、出来ないよな?」
「はい。竜達が、育てる事に、参加出来ないと、竜騎士達も、世話を、出来ないかと。仮にも、王竜の卵ですので、王竜の、匂いが分かり、卵の世話を、任された、竜騎士が、契約を結んだ、竜に、乗れなくなる、可能性が、ございますかと。」
「やはりか。では、どうするか。」
「王子様と、一緒に、育ててみては、どうでしょう? 王子様と、一緒に、育てて、人間とは、どういうものか、学んで頂けたらと、後は、王子様と、一緒に、育てる事で、卵から、生まれた時に、王子様を、見やすく、王子様を、親と思う可能性も、有るかと、存じます。」
「そうか。良し、そうしてみよう。では、また後で、会おう。私は、卵を、届けてくる。」
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*¹ 番とは…相性の良い、相手の事。稀に、獣と、人でも、番になる事が、ある。獣と、人が、番となった場合。獣側に、人化スキルの取得が、絶対条件。
*² 蜜月とは…巣に、籠もり楽しむ事。別名を、子作りという。
誤字を編集しました。(2025/01/04)
今回は、ここまで、次回、1-7 王竜の育児放棄 2 (ジルーガ王.side) ★です。
お楽しみに~。
そして、今回は、こんな、問題を、用意しました。是非、皆さん、考えてみて下さい。
Q1、王竜 カナーリアナと、王竜の番 テルードリウなのですが、どちらが、年上でしょう?
A1、
Q2、王竜 カナーリアナは、出産して、時間が、経ってないのに、王竜の番 テルードリウに、蜜月に、連れ出そうとされてます。何故、されてるでしょう?
A2、
読者の皆さんが、問題に、答えてくれるのを、楽しみに、待ってます。
分かった方は、感想欄の、一言にて、送って下さいませ。
回答期限は、次の話、2-4 トモキ、神と、話す。 の更新までです。
2-4 トモキ、神と、話す。 の更新が、終わり次第、設定小説の方に、1-7 王竜の育児放棄の、設定を、載せますので、そこが、期限となります。
此処の、答えについては、2-4 トモキ、神と、話す。 の後書きで、載せます。更新を、お楽しみに~。