1-6 元国王の訪問 1
(トモキ.side)
僕が産まれ、3日経ったある日、王宮に、僕の父様の父様、つまり、僕から見たら、爺様に、あたる方が、僕に、会いに来たらしい。それも、かなり珍しい、フェンリルと言う、犬に似た、狼と呼ばれる種族の、幼体を、連れて、そのせいか、王宮は、いつにも増して、忙しそうだが、僕は、昨日、神から、送られた手紙を、アイテムボックス経由で、読んでいた。そこには、僕と、姫絽の、転生前の家族達が、学校に、呼び出され、話し合いをした事が、書かれていた。学校の同級生達が、先生達に、僕達の、写真でも良いから、修学旅行や、卒業を、一緒に、迎えたい。
自然災害で、亡くなっていなければ、今も、時に笑い、時に泣き、時に、喧嘩し合って、居ただろうと、それを、今回の、呼び出しで、聞き、嬉しく思ったので、僕達に、伝えてあげて欲しいと、神に、頼んだと、アイテムボックスに、送られた手紙で、分かった。そして、僕も、その手紙を、読み、転生前の、母と、父、そして、同級生達に、ありがとうと思った。
_____________________________________
(ジルーガ王.side)
待望なる第1子、トモキが産まれ、3日経った頃、王宮に、元、国王で在らせられる、私の父、トールジーカ・カナメ・ペンドルド公が、フェンリル、幼体を連れ、いきなり来られた。そこで、私は、父に、こう言った。
「父上、いきなり、来られては困ります。しかも、魔物を連れて等、此処を、落とすつもりですか? しかも、その魔物、フェンリルと呼ばれる、魔物の中でも、最上位の、魔物ではないですか。親は、どうされたのですか? フェンリルは、子を、強く守る習性が、あると聞きます。まさか、殺したり等してない、デスヨネ?」
「ああ、殺したり等していない、私の息子に、子が、出来た。と、聞いた時から、その子の、獣魔を、探していた。そんな折に、冒険者達の噂で、フェンリルの幼体を、何度か、見掛けたと、話題になっていたので、一様、私自身も、冒険者の、資格を持つ、A級だとしても、元、国王で、公爵となっている、今、命が散れば、流石に、問題になるので、S級冒険者2人と、A級冒険者1人のパーティー、(魂の誓い)に、声を掛け、付いて来て貰い、良く、フェンリルの幼体を、見掛けるという、場所に行き、キャンプを、張っていたら、現れたんだ。その時、『おじちゃん達、迷子? 助け要る?』と、聞かれた物だから、焦ったが、話をすると、産まれた時から、親が、近くに、居ないらしく、此処まで、育ててくれたのは、精霊達と、聞いたが、此処で、一週間、キャンプするんだ。良ければ、毎日、話に、来てくれないか? と、言ったら、『良いよー。また明日ねー。』と、去って行ったのだ。其処から一週間、私と、護衛の冒険者達は、キャンプしつつ、その子との、会話を、続けた。子、フェンリルは、話に、来る度、土産を、持って来た。不思議に思い、聞いたら、『精霊達に、聞いた。人間、良く、怪我や、病気すると、だから、怪我や、病気を、良くする、薬の源、薬草や、素材、上げる。使うと良い。僕には、在っても、必要無い。』と、言ったので、もうすぐ、私達は、此処から去るが、着いて来るか? 着いて来るなら、従魔の、契約を、結ばないと、人間の、街に、入れないが。『良いよー。契約するー。』 本当か? それで、相談なのだが、私とは、仮契約を、結んで、私の孫と、本契約すると言う事は、可能か? 私の孫は、今後、人間に、狙われる、可能性が、在っての。出来れば、護ってやりたいんじゃ。『うん。おじさん達、優しかったし、良いよー。そうするー。』 ありがとうのぅ。と、言って此処まで、連れて来た。」
誤字を編集しました。(2025/01/02)
とりあえず、此処までで、1度切ります。
次回、1-6 元国王の訪問 2
お楽しみにー。