表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/67

プロローグ 2

人が亡くなる。描写があります。苦手な方は、この話を、飛ばすことをオススメします。

 自宅を出て数分たった、路上


姫絽ひいろ、もう少し急ぐぞ、ほんとに電車に間に合わないぞ。」


「はぁい~。」


姫絽ひいろ友哉ともやが駅まで急いで向かって、10分後。やっと電車に乗ることができた電車に乗って2分が経とうとした頃、電車内を大きな揺れが襲った。


「きゃっ。友哉ともや怖いよぉ。」


「大丈夫。すぐ収まるさ。」


そして、揺れる電車の中、こんなアナウンスが聞こえたのであった。


「-お客様にお知らせします。当電車は、只今地震の為、緊急停車をしております。揺れが落ち着き、安全が確認取れ次第、緊急待避所に案内を致します。後ほど、またアナウンスをしますので、今はあまりお動きにならず安全な体制でお待ち下さい。-」


友哉ともやぁ。早く出たいよぉ。怖いよぉ。」


「案内があるって言ってる。もう少し待とう。」


「うん。」


そんな会話が虚しくなるように、緊急停車をしている電車に、2度目の揺れが襲ったのだ。先程の揺れが優しく感じるぐらい、その揺れは酷いものだった。それだけでは飽き足らず、1度目でヒビでも入ってたのか、上からどんどん岩が落ちてくる。2度目の揺れが収まった時、動けるのはもう姫絽ひいろ友哉ともやしかいなかった。だが、姫絽ひいろ達の前には岩で押し潰され、後ろには、岩で押し潰されてはいるが、辛うじてまだ息をしている人達ばかりだった。


友哉ともやどうしよう~。私達、もう出れないの?」


「そうだな。難しそうだ。」


「嫌だよ。死にたくないよ~。お母さんに悲しませちゃう。」


「俺も、死にたくはない。が、出るのが無理そうだ。」


そんな会話をしてる時、3度目の地震が辛うじて生きてた者達も姫絽ひいろ達にも襲った。そしてその地震で、姫絽ひいろ達と他の乗客達を死へと誘ったのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ