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Scene 1 稲本 篤(いなもと あつし)というオトコ

『…っていうか、ホントにしょうがない親父だよねぇ。まあ、でもうちの親父よりはマシなほうかな?うちの親父なんか実の子供の前で堂々と浮気してしまうような奴だったしね。なんて変なトークをしている間にお時間が来てしまいましたね。じゃあですね、最後のナンバーはこのクソ暑い、一足早く来てしまいました夏にですね、相応しい曲できましたー。それでは聞いてくださーい。新曲、SEXY…』


僕は携帯ラジオの電源をOFFにした。


「ふぅ〜、マジくそあちぃな…」


服をパタパタしてあおぐ。

流れる汗を拭った。

いつもならこの時間なんて外にいることすら珍しい。

こうも天気がいいと散歩もしてみたくなる。だから街をぶらついてみたが…、やっぱり暑い。

やめときゃよかった。


確かこの辺にファミレスあったはず、そこで一服することにした。

全国チェーン展開の『アースラーク』の側まで来ていたので、休暇することにした。

ここは俺がガキの頃から営業しているが、昔から繁盛してるとこをみたことが無い。

よく潰れないなと思う。久しぶりに入った店内は相変わらずガラガラ。

俺は一番奥の席へすわると、ウエイトレスがやってきた。


「いらっしゃいませ、ご注文がお決まりでし…」

「アイスティーとサンド。」

ウエイトレスがしゃべり終わる前に間髪いれず注文。ウエイトレスは少しムッとしていたが繰り返した。


「アイスティーとサンドイッチですね?以上でよろしいですか?」

「…」

「…かしこまりました。」


皿にムッとした表情でウエイトレスは厨房に消えていった。


愛想無い店員だな、まあこんな暇ならあんな接客にもなるか。


なんて考えながら、しばらくぼーっとしてた。

これからどう暇つぶしするか考えながら。


ふと時間が気になり店内の時計を見ようとしたときだった。

こっちをじっと見ている女に気付いた。

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