第四話 魔王城到着
魔王城へと到着しました
魔王城の前には立派なごつい門が立っています
・・大きな門ですね~どこから入ればいいんでしょう?
「おい、そこの者 何の用だ」
あちらから声をかけてくれましたね
兵士風の魔族の男性に私は笑顔で用件を伝えます
「スズラン堂店主 アヤメと申します。こちらは弟子のリオンです
スラリル様からの依頼で参りました」
手紙を差し出し確認をしてもらいました
「たしかに・・スラリル様からの手紙だな」
「ええ・・通していただけますか?」
「ああ・・手間どらせて悪かったな」
少しバツの悪そうな顔でそう言ってこられたので
「いえいえ、お仕事ご苦労さまです」
と返しておきました、仕事熱心なのはいいことですよね
「ありがとよ・・門を開けるからちょっと待っててくれ」
「はい、お願いします」
男性がどこかへ行くと少したってから門がゆっくりと開く
そこにはメイド服を着た茶髪で赤色の眼の綺麗な女性が立っていた
「アヤメ様とお弟子様ですね、お待ちしておりました どうぞこちらへ」
女性がそう言って城の中へと促す
「ではスラリル様のところまで案内させていただきます」
「お願いします」
魔王城の中は細工のほどこされた壁と柱でできており
見事な調度品が所々に飾られてある
長い廊下を歩きながら観察する
なかなか趣味のいいお城ですね
私のある友人にも見習って欲しいものです・・
「こちらがスラリル様のお部屋にございます では私はこれで失礼させていただきます」
女性は綺麗に一礼しその場を離れていった
「・・とりあえずノックしてみようか」
「そうですね・・・」
スラリルさんの部屋をノックする
「アヤメか?入ってこい」
そんな返答が返ってきたのでドアを開け入らせてもらう
「「失礼します」」
リオンも続けて入る
ソファーに座ったスラリルさんに出迎えられる
「まあそこに座ってくれ」
スラリルさんが傍にあるソファーを指さしながら言われたので
ソファーへとリオンと一緒に座らせていただく
それにしても相変わらずの美形である・・・白銀の髪と赤色の眼の綺麗系の美形だ
「それでは私にされた依頼の内容は何でしょう?」
私はそう切り出す
「ああ そのことだが・・私からは話にくくてな、本人にあってほしいんだ」
「それでは依頼主はその方何でしょうか?」
「いや、その方は誰にも会いたがられなくてな私が勝手に依頼した」
「・・・それは私は会いにいかないほうがいいのでは?」
無理に強制しないといけないことを手伝う気はないですからね
「今日の朝に話したから大丈夫だ とにかく一回会ってほしいんだ」
「はあ・・では一応会わせていただきます」
「その方は別の場所におられるからそちらへ移動しよう」
「わかりました、案内してください」
「ああ行こう」
とりあえず本人から話を聞かせていただかない事には始まりませんからね