第三話 魔王城への道のり
魔王城へいくための準備を済ませて店の入口に
「お休みさせていただきます スズラン堂店主より」
と書いた貼紙をはる
「師匠」
「リオン、準備はできましたか?」
「はい 師匠」
「では 行きましょうか」
「はい」
リオンの準備も整ったようなので魔王城へと出発しましょう
魔王城へと続く道をリオンと二人歩いて行きます
魔王城って遠いんですよねぇ
時々魔族の住む土地にしか生息していない薬草があるので
採取し、リオンと雑談をしながら歩く
結構早めに歩いてるのであともう少しぐらいですかね
おや、もうお昼の時間ですね
「リオン 休憩がてら昼食にしましょう」
「はい!師匠」
適当に座れる石に腰掛けてリオンに声をかける
リオンも嬉しそうですね
耳と尻尾が嬉しそうに揺れてます
可愛いですねぇ
「私お手製のサンドイッチとスープ、デザートはアイスクリームです」
私は持ってきていたカバンの中からサンドイッチの入った箱と
スープの入った魔法瓶、アイスクリームの入った小型アイスBOXを取り出す
魔法瓶や小型アイスBOXはこの世界にはなかったので私が作ってみました
「では、食べましょうか」
「はい」
「「いただきます」」
いただきますと言う習慣はこの世界にはないのですけど良い習慣だと思うのでリオンにも教えてみた
そしたら 俺もします! と感心しながら言ってくれたのでいつも言うことにしています
「師匠、師匠の料理はいつも美味しいです!」
「そうですかね?ありがとうございます」
リオンは本当に美味しそうに食べてくれるので作るこっちにも作りがいがありますよね
ニコニコ笑ってくれるリオンの笑顔だけでもうお腹いっぱいですよ
私、少食ですし
「師匠?食べないんですか?」
リオンが食べる手を止めて聞いてくる
「ん?ああ、食べますよ でもリオンは遠慮なんてしなくていいんですよ」
「でも師匠がお腹空いてるのに俺だけいっぱい食べるなんて・・・」
ああ、もう本当に可愛い弟子ですね~もう
「リオンが笑顔になってくれたらそれだけでいいんだよ」
「・・・そうですか?」
「そうそう、ほらスープも飲んでごらん」
そう言ってスープをコップに注ぎリオンへと手渡す
「じゃあ・・いただきます」
「うん、アイスクリームも後で食べようね」
「はい」
リオンが全て食べ終わったところでアイスクリームを器へとよそう
「美味しい?」
「はい!甘くて美味しいです!」
「よかった、私も少し食べてみましょうかね」
うん、なかなかですね
そして、ほのぼのした昼食も終わりました
「では、魔王城はでもう少しですね」
「そうですね、師匠」
「頑張っていきましょうね」
「はい」
面白い事が待っていますように願っておきましょう