第十三話 その四
私は紅茶と手作りクッキーを持って皆のいるテーブルへと行く
「美味しそうですね!師匠!!」
ニコニコと嬉しそうに話しかけてきたリオンが可愛い
「ありがとう、私が作ってみたんです 食べてみてください」
「はい!」
「美味しそうだね いただくね」
アヤメさんとリオンがクッキーを食べる
「美味しいです・・モグ」
「本当 美味しいね」
二人とも美味しいと言ってくれました
リオン、そんなに急いで食べなくてもまだまだ一杯ありますからね
・・・サエラは師匠に絡まれてますね
師匠に接近され困ったオーラを出しているサエラと師匠の方を見る
・・近づきすぎじゃないですかね
「師匠、サエラ困ってますから」
「そう?まあ・・この辺にしときましょうか」
「た・・助かった・・」
サエラに絡むのを止め師匠は私達の方を向き
皆で談笑する
「ん~相変わらず美味しいわね・・」
「ありがとうございます」
師匠は私の料理の腕は師匠を超えたと言ってくれている
嬉しい限りです
「そういえば、アヤメ君が欲しがってた物できたから持ってきたよ」
そう言ってミサキさんがカバンから取り出し渡してくれたのは
「味噌ですか!ありがとうございます!!」
そう味噌だこの世界にはなくて懐かしいと言ったらミサキさんが
少し待ってくれたら作れると言って下さったので持ってきていただきました
これで味噌汁が作れます
「ううん 私も来たとき懐かしくて作ったから」
「ありがとうございます・・またお礼しますね」
お礼は何がいいですかね~
「気にしなくていいよ でも・・そうだなぁ また料理作って欲しいなぁ」
「そんな事でしたら喜んでしますよ」
料理は好きですから!
「うん ありがと」
「はい」
そんなやり取りをしている内に時間はどんどん過ぎて
師匠達が帰らなくてはいけない時間になってしまいました
もっと話をしたかったんですけどね・・
「私たちもう帰らないといけないわね~」
「そうだね」
師匠達がそんなやり取りをする
「・・でもその前にサエラちゃんとお話さしてくれる?」
唐突に師匠が私の方を向き問いかけてきました
「・・サエラが決める事ですよ」
私が決める事では無いとおもいます
「余は・・話したい」
サエラがそうしたいと言うなら良いと思います・・
少し尺ですけど・・・
「そう・・じゃあちょっとあっちで話しましょう」
「ああ・・」
そう言い二人は店の奥の部屋へと消えていきました・・・
・・サエラの部屋で話すんでしょうね・・
変な事してくれないといいんですけど・・・
そんな心配が胸をよぎる
・・・師匠達が帰ってくるまでミサキさんとリオンと
楽しくお話してましょうか・・・