第十一話 そのニ
私は師匠の来る朝に休業中の看板を店の前にたてる
・・師匠がくるとゆう事はミサキさんも来てくれるでしょうか・・・
風変わりな師匠の奥さんである彼女を思い出す
ミサキさんは私と同じ世界からトリップしてきた男装している女性だが
とても綺麗で格好良くて私の憧れの人なんです
親身になってアドバイスをくれたとてもいい人です
・・師匠を受け止められる包容力は本当に凄いと尊敬します
師匠もミサキさんには弱いですし・・
まあ 男装のミサキさんと女装の師匠はお似合いです
美男美女にみえますよ
ミサキさんに会えるように願っておきましょう
そこまで考え店の中へと入る、サエラとリオンは朝に弱くまだ起きてきていない
二人を起こすのは私の役割です
まずはリオンですね リオンの部屋へとむかいドアをノックする
「リオン朝です 起きて下さい」
・・・反応はいつも通りありません
仕方ないですねぇ
「入りますよ」
リオンの部屋へと入り、ベットで寝ているリオンに声をかけ起こす
「リオン、起きて下さい。ほら朝ですよ」
・・・反応はないです、埒があかないのでリオンの顔に少量の水をかけてみました
「・・う~ん・・師匠?」
うっすら眼開けリオンは問いかけてきました
可愛いですがもっとはやく起きて下さい
「おはようございます 朝ご飯できてますからはやく来てくださいね」
「はい・・分かりました」
まだ眠たそうなリオンに声をかけ次はサエラの部屋へと向います
サエラもリオンに負けず劣らず寝起きが悪いです
「サエラ 起きてますか?」
ドアの前で問いかける ・・返事はありません
「・・・入りますよ」
仮りにも性別が男性の私が今女性であるサエラの部屋に入るのは
少しアレだと思うんですけどね
・・・不可抗力ですよね
部屋の中へと入る
サエラの寝ているベットへと近寄る
「う・・んぅ」
寝言を呟きながら幸せそうに寝ているサエラに声をかけ起こす
「ほら 起きて下さい」
「・・後・・5分・・すぅ」
寝ぼけながら返事をし再び眠ろうとしたサエラに
少々呆れながら耳元に口を近づけ囁やく
「・・襲いますよ?」
効果バツグンの言葉を囁やくと案の定サエラは
どもりながら顔を紅く染めベットから飛び起きる
「なっ!・・なななな、何を言うんだ」
「・・冗談ですよ 朝ご飯できてますから はやく来てくださいね」
・・・可愛すぎて一瞬理性が飛びそうになったのは秘密です
サエラの部屋から出てリオンが待っているだろうリビングに行く
「師匠 朝ご飯何ですか?」
「今日はフレンチトーストとサラダにココアですよ」
食器に料理を盛り付けながら返事をする
「サエラが来たら食べましょうね」
「サエラさんって寝起き悪いですね~」
笑いながらリオンが言う
・・リオンも充分悪いと思いますけど・・・
「おはよう・・」
おや サエラが起きてきたみたいです
「おはようございます サエラさん」
リオンがサエラに挨拶をする
「おはようございます サエラ」
笑顔で私も挨拶をするとサエラは顔をうっすら紅く染めて目をそらされました
・・・冗談がすぎましたかね~
「サエラ・・怒ってます?」
サエラに聞く
「・・怒ってない・・ちょっと焦っただけだ」
相変わらず目をそらしながら答える
「冗談が過ぎましたね すみませんでした。さ、朝ご飯にしましょう」
サエラに謝罪をし朝ご飯を食べるよう促す
「「「いただきます」」」
三人でいただきますを言い朝ご飯を食べ始める
「アヤメ 今日はアヤメの師匠が来る日だな」
フレンチトーストを齧りながらサエラが話しかけてくる
「ええ ですから今日は店はお休みです」
「そうなんですか?」
「はい 師匠が来ますからね ゆっくり話もしたいですし」
「余も挨拶をしたい いいか?」
「勿論です 個性の強い人ですけど・・大丈夫ですか?」
「うむ」
「そうですか・・リオンは大丈夫ですか?」
リオンは結構会ったことがあるので大丈夫だと思いますが・・
「はい 慣れましたから」
「それは頼もしいです」
もう三人とも殆ど朝食を食べ終わりココアを飲みながら話す
甘いココアが美味しい
「それじゃあ たぶん昼ぐらいに来るはずですから よろしくお願いしますね」
「はい」
「わかった」
返事を返されたところで朝食を三人とも食べ終わり
「「「ごちそうさま」」」
と言い私は後片付けにはいります
リオンとサエラが手伝ってくれるのではやく終わります
昼が待ちどうしいです ミサキさん・・きてくれると良いです・・・