第九話 帰宅
スズラン堂へ着いた私たちはリビングへと行きました
もう日がくれ夜になっていました
「魔王様、これからどうします?」
私は目の前に座っている魔王様に問いかけました
「・・余を此処に置いてくれぬか?」
「ええ、いいですよ でも魔王様にも仕事の手伝いをしてもらいたいんですが」
何もせずに居候はリオンに不公平ですからね~
「もちろん するぞ!何でも言ってくれ!」
案外あっさり承諾してくれました 素直で可愛い魔王様です
「そうですか ありがとうございます」
「では これから魔王様の部屋へ案内しますね」
たしか 一部屋空いてましたよね~
「・・魔王様じゃなくてサエラと呼んで欲しい」
魔王様が突然呟いた
「アヤメのお願いを聞いたんだから、余のお願いも聞いてくれ」
・・・可愛いです しかも願ったり叶ったりのお願いじゃないですか
「そうですね ではサエラの部屋へ行きましょうか」
「う・・・うむ」
照れて嬉しそうにしてるサエラは可愛いです
・・・これが友人の言っていた萌えでしょうか・・・
私はサエラを空き部屋へと案内する
「ここがサエラの部屋ですよ」
「そうか余の部屋か」
魔王城の部屋よりは狭いが我慢してもらうしかない
ドアを開け中に入った 定期的に掃除していたのでそんなに汚れてはいなかった
中にあるのはベットとテーブルだけだが・・・
「サエラ、必要なものは他の所から明日持ってきましょう」
「わかった 余はこの部屋気に入ったぞ」
「それはよかったです」
とりあえず明日からサエラとの生活が始まるんだな~
・・アプローチして好きになってもらわないと
大丈夫、私ならできる友人に天然たらし と言われた私なら
相手は中身男だけど・・・・
初恋をみのらせてみせますよ~
「じゃあ今日はこれで また明日、サエラ」
部屋を出ながらサエラに声をかける
「ああ、また明日だ アヤメ」
部屋を出て自室へと向かう
ああ、今日は最高の一日でした
いい夢が見れそうです
魔王様との生活編始まりまーす