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在庫不足の謎

「というか、どのくらいの傷にはどのクラスのポーションを飲めば良いって、明確になっていないんですね。」


ジェノスが飲み干した下級ポーション三本分のビンを片付けながら問いかけた。このビンは今までは使い捨てていたのだが、リリーに聞いたところ、戻してくれると再利用できるから嬉しいということだったので、今は簡単に洗って返却するようにしている。


「そうなんだよねー、困っちゃうでしょ?こんなマズイポーションなんてそんなガバガバ飲みたくないしさ。だから俺がこうして身を張って研究してるってわけ。」


そんなマズイポーションを毎日嬉々として飲んでいる男がポーションをガバガバ飲みたくないと言っても説得力ないなと思いつつ、ふとある一つの仮説が思いついた。


誰でも自由に取り出すことのできる倉庫、まずい味、どのくらいの傷に使うかの適量が示されていないポーション・・・


それって。もしかして。


「なるほど、ジェノスのお陰で私の問題も一つ解決しそうだわ!ありがとね、ジェノス!あ、あとその研究が纏ったらきちんと上司に報告したほうがいいと思うわよ!じゃ、私ルークを探しにいかなくちゃ!じゃあね!」


「?よくわかんないけど、お役に立ててなにより、かな?ルークなら今中庭で訓練中だと思うよ〜、また明日もポーションよろしくー」


ジェノスの手を握りお礼の握手をしてからルークを探しに走り出した。

仮説が真実なら、急ぎルークに現場を見てもらいたいと思ったからだ。






「エリカってば、急に走ってくるから、何事かと思ったよ。」


「しーっ、ルークってば静かにして。私たちがここにいるって知られたら駄目なんだから」


訓練中のルークを見つけ出し、「在庫不足の理由がわかった!」と、説明もそこそこに倉庫へとUターンした。

そして今、倉庫内の巨大な段ボールの中に二人で隠れている。段ボールは目元の部分だけ穴を開けてあるだけなので、注視しない限りは中に人がいるなんて夢にも思わないだろう。

若い男性とこんなに密着することに内心はドキドキであったが、そこは年上の見栄で、なんてことない風を装った。


「あっ、来たわ」


と、段ボールの中で待っていると、ちょうどタイミングよく倉庫内に見慣れない若い兵士が一人で入ってきた。

腕に引き裂かれたような痛々しい傷を負っているが、遠目には軽傷のように見えた。


「あいつは確か第一部隊の新入隊員じゃなかったかな?僕の部隊ではないから名前までは知らないけど。彼がポーションの在庫不足の原因なの?」


「正確には彼だけじゃないけどね。まあ見てて。」


すると、兵士は棚から一度下級ポーションを取り出し、封を開けるようなそぶりを見せたものの、躊躇った後、結局手に取ったポーションを開けずに元あった位置に戻した。そして隣の棚から中級ポーションを取り出すと、封を開け一気に飲み干した。

兵士の傷はみるみるうちに回復し、全回復するのを確認すると、倉庫から出ていった。


そして、念のため兵士がいなくなったことを完全に確認して、私たちも隠れていた段ボールから身を出した。


「ねえ、いまの彼、中級ポーションを飲まないといけないほどの重症だったかな?下級を1本か2本飲めば全開しそうなくらいだったけど」


「流石ルーク、鋭いわね。今のがポーションの在庫不足の理由よ」


「えっ?どういうこと?」

※直前の話を書き直しています※前の話から読み直してくださると幸いです

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