0.7お見合い
そんなこんなで、一日目が終了した。
結局、エーデルとはあれから話せずじまい。
ぜひ、一度礼を言いたいものだ。
✿✿✿
今日は学院は休み!
いや〜、よく思うんだが、なんで始業式とかって休みの前にすんだろ。いやさ、せっかく心の準備したのにさ、休日でなまっちゃうんだよ!
とまあ、今のは現実逃避で……。
今現在、俺の目の前には、婚約者候補とか言ってやってきたらしい公爵の長男が座っている。
カルロス・クラハドールだ。
(こいつさ、なんか笑みを貼り付けてる感じすんだよな。だれだ?こいつ。)
どこかで見たことがあるんだけど、気の所為にしておこうと思う。
「昨日ぶりでございますが、自己紹介がまだ済んでおりませんでしたね。
私はカルロス・クラハドールです。
ソメイユ様は、今日もお美しくて、直視ができない程でございますね」
「私は、ソメイユ・グラディウスです。
お褒めいただき、有難う御座います。カルロス様はお世辞が上手なんですね。」
「いえいえ、ご謙遜を。紛れもない、本音ですよ」
そう言い、カルロスが俺にウインクを切り出した。大体の女子は、これで落ちるのだろうが、俺の目は誤魔化せない。元男の俺を落とそうったって、そうは行かない。どんな優男であっても、俺には敵わない!
俺は生涯独身だ!!
それから俺たちは、好きな茶とか趣味だとか聞かれたが、興味がないので大体流している。
〜数時間後〜
(長っ!?)
飽きた。そろそろつっきーと遊びたい。こんな胡散臭い奴と喋ってる暇なんてねえんだよ。
適当にうなずきながらカルロスの相手をしているのだが……その瞬間!
俺は聞き逃さなかった。「では、そろそろ時間ですね」という一言を!
「そうですか?それは残念!」
「……全然残念そうじゃありませんね。」
カルロスが苦笑いしながらそういった。
(おっと、顔に出てたか?ま、事実だしな。しゃーねー)
「では、また機会があれば、お会いしましょう。」
「ええ、今宵は楽しいひと時をありがとうございました」
「………では」
カルロスが去り、俺は素晴らしい解放感を味わった。
(ああ、開放だ………!)
自由になったところで、つっきーの素振りでもしよう!と、思ったのだが………
「姫様、この後は打ち合わせが入っております故、応接室へとお急ぎくださいませ。」
う〜わ、そういや、このあとなんか打ち合わせみたいなやつあったな……。
忘れてた……。
確か議題は「ソメイユ様別荘建設計画」とか何とか……?
いや、よくよく考えると、おかしくないか?なんで俺の別荘が出来るんだ?
ま、ちょこっとだけ楽しみなんだが―――――――
――――――『グラディウス様、今、そこへ』―――――




