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前世英雄は今世でも無双する  作者: あまみ すすき
学園編〜
6/11

0.6エーデル

 わたくしは、エーデル・シャイターン。

シャイターン連合王国第一王女にして、王位継承権第一位という称号を持つもの。

 実はわたくし、交友関係がイマイチでございまして、今まで親友という存在に出会ったことがありませんの。

 

 え?やばい?


 いえいえ、そんなわけ御座いませんわよね?

 ほら、この髪も、生まれたときからずっと伸ばして、もう1mになりますし、お母様譲りのサファイアの瞳も、国宝と言われるほどでございますのよ?


 おっと、話がズレてしまいましたわね。

 今まで親友という存在に出会ったことが無いわたくしは、新しい環境ならば変われるかもという期待に胸を膨らまし、このグラディウス学院へと入学しました。


 ですが、隣には王女殿下がお座りになり、緊張してしまいましたのね、「あらあら、もしかして、王女殿下でしょうか?お隣ですのね、仲良くしてくださります?」等と、生意気な口を利いてしまいましたの。

 わたくしは、笑顔を保つのに精一杯で、王女殿下からの返しに、返すことが出来ませんでしたの。

 ソメイユ様は、此方をみて、返事を待ってくださったというのに………。ボーッとしているのは不自然だろうと本を手に取り、読み始めた、その時です。


 「あ、王女殿下。その席、譲ってほしいんですけど?というか、とぉーーっても地味なんですね。一瞬分かりませんでしたよぉ」


 等と、ソメイユ様に楯突く者が現れたのです。

 ソメイユ様の席を欲する理由は、恐らくは、逆となりのカルロス・クラハドールでしょう。

 彼はなかなかのイケメンですからね。

ですが、裏では悪魔の手下と呼ばれるほどの腹黒として有名だ。だが、上級階級の者の中では常識して捉えられている。

 

 (そんなことも知らないとは、これはかなりの素人ですね)


 と、わたくしは瞬時に理解し、それと同時に怒った。


 (そんな下らないことで、ソメイユ様に恥をかかすとは………!これは懲らしめてやらねばなりませんね)


 「貴女は……誰でしたっけ?知っている気がしますのに、地味すぎて思い出せません。」


 と、あくまでも自然に、今存在に気がついたかのように言い放ったのです。

 これでもわたくし、演劇を鑑賞するのが趣味でございまして、演技は得意ですのよ?


 ソメイユ様が、わたくしを称賛の目で見てくださり、(友達になってみたいですわ…ね)と、初めて思ったのです。

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