0.2 セイアッド・ソード
「あうあう!」
「な~にって、なに、その剣!?」
「王太子様、触れないでくださーーい!!」
剣に気づいたメイドが、すぐさま何処からか剣を抜き、剣を警戒した。
(つーか、どっから剣出したんだよ!?
それにしても、メイド兼騎士!?
意外に有能だな)
思わず感心してしまった。
だが、今目を向けるべきはこのセイアッド・ソードだ。
自然と触れようと手を伸ばすと、反応するように月光を発した。
「なっなに、この光―――――――」
「下がってください!!」
メイドが剣を構え、女王を庇うように立った。
(まあ、格好いいし契約に答えてやってもいいけど!?)
メイドが剣を構えて、大事になるかと思って咄嗟に答えてしまった。
その効果か、剣は何処からか現れた鞘に収まり、俺の隣に降りた。
(何だったんだ?)
女王陛下とメイドは呆然とこっちを見ている。
(ああ、まあいっか。
取り敢えず、寝よ)
現実逃避ではないが、なんだか眠くなった気がしたので、寝る。
おやすみーー
………………………………………
………………
……
〜6年後〜
俺は、7歳になっていた。
名前?
あー、名前はソメイユ。
寝るって意味………らしい。
理由は、俺があの後ぐっすりと寝ていたから…らしい。
父さん―――――現国王も、俺の寝顔に一目惚れしたらしく、大賛成だったそう。
グラディウスのグの字もないような、女の子らしい名前だ。
俺は成長し、藍白の美しい髪に、紅の瞳をもつ、自分で言うのも何だが、結構な美少女になっていた。
幼い顔立ち。
だが、俺の元の大人びた雰囲気とのギャップにより、今の俺は、完全無敵の7歳児となっている。
そういえば、セイアッド・ソードはどうなったかというと、完全に俺に馴染み、橡の剣となっている。
今も、俺の腰には背の丈に合わない美しい剣がある。
一度、騎士達の訓練に参加したときには、この剣を使って、ベテラン騎士10人を余裕で倒したことがある。
ちなみに、あのメイドは、母さん―――アルシア現王妃の騎士兼メイドだったんだそうだ。
平民の出らしいが、実力で母さんが引き取ったそう。
(すげー)
「ソメイユ―――――ッ!!!」
「うわっ!?
――――って、驚かせないでください。父さん」
今俺に抱きついてきたのは、父兼現国王のエドラムだ。
もう50過ぎのはずだが、ぱっと見30代全般かとも思える。
この口調には、最近慣れてきた。
だが、第一人称だけはどうしても治らず、今でも俺呼びである。周りも、変わってるの範疇で収めてくれている。
(いや〜、王族だから敬語するだけでいいから楽だな)
ま、ちょっと堅苦しいけどな。
「ごめんよお?
あ、そういえばもう準備はできたかい?」
準備。
それは、今日の学園の入学式の準備だろう。
今日は、俺の入学式なのだ!
支給された制服がスカートなのは気になるが………。
そして何より。
調べたところ、入学する学園の名前が王立グラディウス学園というらしい。しかも、この国の名前も英雄神グラディウス国というらしい。
え、英雄?
いや〜それって俺ですー
等とは言えるわけもない。
侍女たちに飾り付けられ、今、俺は会場の階段を降りている。
そして、前後左右をベテラン騎士に囲まれている。
いつも通り、セイアッド・ソードは腰に刺してあるのに。
それに、俺は元英雄。
三国を相手に勝利したことだってあるんだぞ?
ま、知らないか。
そんなこんな考えていると…………
「姫様!」
「う、うぁぁぁ!?」
躓いて、コケた




