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前世英雄は今世でも無双する  作者: あまみ すすき
転生
2/11

0.2 セイアッド・ソード

「あうあう!」


「な~にって、なに、その剣!?」


「王太子様、触れないでくださーーい!!」


 剣に気づいたメイドが、すぐさま何処からか剣を抜き、剣を警戒した。

 

 (つーか、どっから剣出したんだよ!?

 それにしても、メイド兼騎士!?

 意外に有能だな)

 

 思わず感心してしまった。

 

 だが、今目を向けるべきはこのセイアッド・ソードだ。


 自然と触れようと手を伸ばすと、反応するように月光を発した。


 「なっなに、この光―――――――」


 「下がってください!!」


 メイドが剣を構え、女王を庇うように立った。


 (まあ、格好いいし契約に答えてやってもいいけど!?)


 メイドが剣を構えて、大事になるかと思って咄嗟に答えてしまった。


 その効果か、剣は何処からか現れた鞘に収まり、俺の隣に降りた。


 (何だったんだ?)


 女王陛下とメイドは呆然とこっちを見ている。


 (ああ、まあいっか。

 取り敢えず、寝よ)


 現実逃避ではないが、なんだか眠くなった気がしたので、寝る。


 おやすみーー


 ………………………………………

 ………………

 ……


 〜6年後〜


 俺は、7歳になっていた。

 名前?

 あー、名前はソメイユ。

 寝るって意味………らしい。

 理由は、俺があの後ぐっすりと寝ていたから…らしい。

 父さん―――――現国王も、俺の寝顔に一目惚れしたらしく、大賛成だったそう。

 グラディウスのグの字もないような、女の子らしい名前だ。

  

 俺は成長し、藍白の美しい髪に、紅の瞳をもつ、自分で言うのも何だが、結構な美少女になっていた。

 幼い顔立ち。

 だが、俺の元の大人びた雰囲気とのギャップにより、今の俺は、完全無敵の7歳児となっている。

 そういえば、セイアッド・ソードはどうなったかというと、完全に俺に馴染み、橡の剣となっている。

 今も、俺の腰には背の丈に合わない美しい剣がある。

 一度、騎士達の訓練に参加したときには、この剣を使って、ベテラン騎士10人を余裕で倒したことがある。


 ちなみに、あのメイドは、母さん―――アルシア現王妃の騎士兼メイドだったんだそうだ。

 平民の出らしいが、実力で母さんが引き取ったそう。


 (すげー)


 「ソメイユ―――――ッ!!!」


 「うわっ!?

 ――――って、驚かせないでください。父さん」


 今俺に抱きついてきたのは、父兼現国王のエドラムだ。

 もう50過ぎのはずだが、ぱっと見30代全般かとも思える。

 

 この口調には、最近慣れてきた。

 だが、第一人称だけはどうしても治らず、今でも俺呼びである。周りも、変わってるの範疇で収めてくれている。


 (いや〜、王族だから敬語するだけでいいから楽だな)

 

 ま、ちょっと堅苦しいけどな。


 「ごめんよお?

あ、そういえばもう準備はできたかい?」


 準備。

 それは、今日の学園の入学式の準備だろう。

 今日は、俺の入学式なのだ!

 支給された制服がスカートなのは気になるが………。


 そして何より。

 調べたところ、入学する学園の名前が王立グラディウス学園というらしい。しかも、この国の名前も英雄神グラディウス国というらしい。

 え、英雄?

 いや〜それって俺ですー

 等とは言えるわけもない。

 

 侍女たちに飾り付けられ、今、俺は会場の階段を降りている。

  そして、前後左右をベテラン騎士に囲まれている。

 いつも通り、セイアッド・ソードは腰に刺してあるのに。

 それに、俺は元英雄。

 三国を相手に勝利したことだってあるんだぞ?

 ま、知らないか。

 

 そんなこんな考えていると…………


 「姫様!」


 「う、うぁぁぁ!?」


 躓いて、コケた

 

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