表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

文化祭準備

 この二人仲良くなっちゃったのかよ…。まさか! 


「ミナも陽高(ひだか)レイさんの面白さにハマってしまったのか!?」


 するとミナは突然ムッとした。


「そういえば霜太(そうた)! さっきはよくも散々レイちゃんで遊んでくれたね!」

「そ、それは…すまん。」

「レイちゃんが可哀想でしょ!」


 てゆうか…


()()()()()って、いつの間に仲良くなったんだ!?」

「霜太が走って行った後だよ。」

「そんな簡単に仲良くなれるのか?」

「なれるよ! レイちゃん、こんなに可愛くてめっちゃいい子なんだよ〜! 話しかけたらすぐ仲良くなっちゃった!」


 そう言ってミナは、レイさんのことを抱きしめた。

 なんだか妹を抱きしめてるかのような絵になっていた。

 

「まぁいい人だってことは分かったが、さっきはレイさんだってノってくれてたじゃないか。」

「そんなことない! レイちゃんはあえてノってくれてたのよ!」


 ここで、抱きしめられているレイさんが俺の方を向いた。何か嫌な予感を感じた。

 そして彼女はついに言ってみせた。



「えーとさっきは、霜太(そうた)君に好きになってもらうにはどうしたらいいかばかり考えてて、テンパってしまっただけだよ!」



 実は俺も何となくは分かっていた。

 だって普通はいきなり隣に座ってきて、「彼女いるの?」なんて聞いてこないだろ。

 そしてここで! いちばん気まずいのは誰か!? そう! 俺!! 

 ミナにも好き好き言われてんだぞ。俺はここでどんな反応をしたらいいんだ。 

 お? ミナも当然、驚いたためかレイさんから手を離した。そしてそれと同時に彼女の口が動いた。

 何を言うんだ? 


「気が…」


 喧嘩とかはやめてくれよ…


「気が合うねっ、 レイちゃん!! 私も霜太のこと大好き!!!」


 えー!? ここでそれ言う?

 それを聞いたレイさんは


「そうだったのね…でも絶対に負けないよっ!」

「私こそ!」


 何だか睨み合ってるんだか笑い合ってるんだかよく分からない表情で、二人は謎の握手を交わした。

 え? 普通は喧嘩っぽくなる場面じゃないの? これ。

 その時ちょうど昼休み終了の予鈴(よれい)が鳴った。


「じゃぁ、戻ろっか、霜太!」


 教室に戻るまでずっと、二人は仲良く話していた。

 …ってゆうかまず、レイさんはなんで俺を好きになったんだ?


 


***




 五、六時限目は文化祭の準備だった。今日は金曜。つまり明日、明後日の二日間が当日だ。

 俺たちA組は現在、お化けのコスプレ衣装を作ったり、イスや机をうまく利用してお化け屋敷のルートを作ったりしている。

 結局俺は裏方をすることにしたので、絶賛雑用係中だ。正直めんどくさいが、おばけ役をやるよりはこっちの方が断然いい。

 

 かなり完成してきた。いつもの教室とは思えないほどにまでなってきた。いろんな仕掛けも完成したし、くねくねと教室を一周する屋敷のルートももう少しで完成しそうだ。

 そんなことを暗い教室の隅で一人考えていると突然、目の前が真っ暗になった。なんだ? なんか息がしづらい。


霜太(そうた)、こっち向いてー!」


 横からミナの声が聞こえてきた。さてはこれはお化けのお面か何かだな?

 俺は振り向くと同時に


「何を被せたんだ?早く取っ…!」


 え…!? …今、お面越しで唇辺りに何かあたった。少し温度を感じた。まさか…


「ミナ…?」


 急いで無理やりお面を外して辺りを見た。

 ミナの姿は無かった。

 

 六時限目が終わった。本日は作業を終えた者から帰宅していく。

 うちのクラスは作業が速かったため、ほぼ全員が自由の身となった。

 俺はミナを探したが、見当たらなかった。先に帰ったのかとも思ったが普通ミナはそんなことはしない。

 まずまず、あんなことを突然された後ではろくにミナの顔を見ることができる気がしない。さっきはなぜすぐに逃げてしまったんだ? まぁ理由が予想ができないわけではないが…


「今日は一人で帰るか。」


 下駄箱まで来た。靴に履き替える。

 今にも帰ろうとしたその時、


「霜太、お待たせ!」


 ミナの声がした。色んな意味で驚いた俺は


「ミナ!? なんで!?」


 と訳のわからない返事をしてしまった。

 まぁそれは置いといて、ミナは完全にいつも通りのテンションだ。

 もうさっきのことが俺の気のせいみたいじゃないか。でも、ミナのいつも通りの笑顔を見ているとなんか色々とどうでもよく感じてきた。うん、さっきのは気のせいだ!

 …俺は無理やりそう自分に言い聞かせた。

 そしてミナの隣には…


「公園のあたりまでは同じだから、ウチも一緒に帰っていい!?」


 陽高(ひだか)レイさんがいた。


「い、いいけど…」


 こうして、俺たちは三人で学校を出た。 

 ちょっと俺にはよく分からないことがある。

 ミナとレイさんって恋敵(こいがたき)なんだろ? 俺に対する。なんでこんなに仲良くできるのだろう。

 あ、そうだ。まだ聞いてないじゃないか。なぜレイさんが俺を好きになってくれたのか。

 俺は聞こうと思った、が、あまりにもミナとレイさんが仲良く話しているので、聞くのはまた今度にすることにした。

 俺たちは、仲良く三人で帰った。

 

















 




 


最後までご覧頂き本当にありがとうございました。

万が一、この小説を少しでも面白いと思って頂けた方がいらっしゃいましたら、ブックマークや広告下にございます

【☆☆☆☆☆】を押して応援して頂けましたら幸いです。作者のその日のテンションが上がります。

また、感想等もお待ちしております。どんな感想でも、作者のその日のテンションが上がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ