ー第1章ー 「どうして肉が無いんだよ!!」(2)
ハリド ツッコミ担当。槍装備。焼肉大好き。風属性。
ユジス ボケ担当。斧装備。エルフ女子。格闘タイプ。
ノーティス 大ボケ担当。杖装備。ゲーム脳。黒幕。
ー2ー
◆ピラデルピアの森
サイゼリヤ王国領内、フォッカー渓谷の近くに位置する、青く茂った森。水が清らかなので、そこで育った魔物や動物はとても美味しい。牛肉や牛乳、またこの森の水で作られたチーズは極上である。
草や樹もまた水の力で満たされており、木の実や山菜も美味。栄養満点で、その日暮らしな冒険者には絶好の狩場ではあるが、魔物や動物たちは凶暴で、その動物たちの養分になってしまう例も少なくない。
人の手を離れた森の奥だからこそ、深くて清らかである。その聖域を踏みあらすならば、リターンこそあっても、当然にリスクもある。『命の掟』を守るべきだ。生きるためなら、森に棲むものは、容赦しない。
ーーーーーーーーーー
森に入ると、水のせせらぎが聞こえた。
近くを川が流れているようだった。
木々が高々と茂り、陽の光はあまり入ってこない。そのためか、雪が溶けずに残っているようだった。
道は雪で隠れてしまっていて見えなかった。誰も踏み荒らしていない新雪に足を踏み入れる。あたりは静まり返っていて、そして少し寒かった。都市部と比べると標高が高いからだろうか。
ひんやりとした空気と、森の澄んだ匂いとが相まって、気持ちのいい心地だ。
誰かが作った雪だるまだろうか。ほとんど形も崩れずに、森の隅に雪の塊が鎮座していた。まるで森を守る門番のようだった。
脇を通り抜けて森を進む。
「ここを流れている川はとても澄んでいるんです。ハイウェスト山の雪解け水が水源なのですが、それだけではなくて…」
「腹減ったなぁ……」
肉を腹いっぱい食べるために、腹を空かせて来たのが悪かった。いや、悪いのは全てこの男だ。ノーティスが悪い。
「ほら、これでも食べなよ」
ユジスが投げて寄越したのは、赤い果物だった。丸々と瑞瑞しい。齧ると黄色い果肉が見えた。歯ごたえがあるが、ジューシーで、この間読んだファンタジー小説に出てくる『リンゴ』はこんな果物だろうか、と思った。
「うまいな」
「この辺りの水はマナが良いから、力が宿ってる。肉にたどり着く前にのたれ死なれても困るから、その辺の果物食べて最低限腹を膨らませときなよ」
ほんとにな。
世界を救った英雄が腹減って野垂れ死に、なんてことをサイゼリヤ王国の面々に知られた日には、末代まで続いたであろう栄光も地に落ちるだろう。
途中何匹かの魔物に遭遇したが、強さはたかが知れている。
魔王をうち崩したのに魔物がいることに疑問を持たれるかもしれないが、魔物は魔王とは直接関係していない。魔王軍は魔王が魔物を統率している軍だが、魔物自体は魔王の魔のオーラに当てられた動植物が突然変異して生まれた代物なので、魔王を倒したからと言って世界中から魔物がいなくなる訳では無い。
統率のされていない魔物なんて、野良犬と一緒なので、こちらから危害を加えなければ戦闘にもならない。
軽いピクニックのような感覚だった。装備だけはガチだが。
ノーティスがいなければ俺たちが肉のために醜い争いをすることなんて無いので、こんな重装備をしなくても良かった。しかし、あいつがいる時に手軽に皮装備とかで済まそうとすると危うく死にかけるような魔法をかけてくるので注意が必要だ。
仲間ってなんだっけ。
「いやでも装備はきちんとしておいた方がいいですよ。森の奥にはあまり人の出入りがないので、気性の荒い魔物もいるんです。ここら辺は水が良いので、マナの豊富な魚や動物が多く、狩場でもあるんですが、生半可な装備でここに来ると軽く死ねますよ」
「ふーん。まぁ、久しぶりに本気で槍が振るえるならなんでもいいけどな」
身体がなまって仕方がない。
それに、肉の恨みを発散する必要がある。
このままではユジスと力を合わせて、ノーティスを亡きものにしてしまいそうだ。
雪道を歩いていくと、1本の巨大な大木が現れた。
見るだけで、ここら辺一帯のマナに影響を与えるほどの力を蓄えていることがわかる。この木で作られた武器は、相当の力を宿すことだろう。
まぁただし、大量のマナを宿した木材を削るのは生半可な技術では傷も入れられないだろうが。
「邪魔な木ね。切っちゃいましょうか」
言うが早いか、ユジスは自前の斧を振りかぶって巨木にぶつけた。
「ヴヴン……」
が、弾かれることも受け入れることもなく、巨木はその巨大な一撃を己の樹皮で受け止めたのだった。
「!?」
「これは……、封印を解くイベントアイテムが必要ですね」
「イベントアイテムって言うな」
これは一種の錠前のようなものだろう。
特定のアイテム、カギのようなもので解錠できる錠前。巨木が錠前なら、「聖なる斧」……みたいなアイテムだろうか? 木を切るカギが必要だということだ。
「こういう仕掛けは魔法生物がよく好む手法だな。この辺には何か強い魔法生物がいるのか? ノーティス」
「そうですね……、この森に蓄えられたマナの量は、確かに異常ですし、何らかの高位の魔法生物がいるのかもしれませんね」
俺たちがカギを特定しようと相談している一方、ユジスは力で錠前を突破しようとしていた。
「『五憎悪六斧!!』」
恨みがある程威力が上がる闇属性の奥義をぶっぱなしていた。恨みは恐らく肉を忘れたノーティスへの恨みだろう。
しかし、巨木はびくともしない。
「くっ……私の愛斧『風涙雷涙』の奥義でもびくともしないなんて……、もう巨木の周りの木を薙ぎ倒して先に進みましょうよ」
「そんな簡単な話じゃないんだって」
錠前が壊せないなら回り道すればいいという問題ではない。ここより先の区画には、錠前と同じ強度の不思議な結界が張られてるようなものだ。
この錠前をクリアーしない限り、俺たちは肉にはたどり着くことが出来ない。
しかしまぁ、この不思議な結界にはある一定の、守られるべきルールが存在する。
『カギは、結界の外に配置しなければならない』
結界の中にカギを配置し、誰にも開けることが出来ない結界、というのを作ることは出来ない。それは高位の魔法生物にも適用されるルールだ。
不思議な結界の外側のどこかに、この巨木を薙ぎ倒す事の出来るカギが必ずあるはずなのだ。
「しゃあねぇ、探すか」
「……と言っても、何かあったっけ? 木と雪しか無かったよね?」
ユジスの言う通り。森の入口からここまで10分も歩いていない。ここまで倒した魔物も小物で、マナの流れから言って関係なさそうだ。
「おい、ノーティス。マナトレースして、あの大木と同じマナを追っかけろよ」
「お腹が空いて力が出ません」
「『招雷槍』!!」
雷属性の槍魔法を放ったがかわされた。あいつマジで何にも働かないな。イライラしてしょうがないから、さっき食べた赤い果物でも食べに行くか。
森の入口に生えていたっけ。
入口に戻って、木を揺らして果物を幾つか落としてシャクシャク食べる。ふと目に入ったのは、先ほど通り抜けた雪だるまだった。
辺りには足跡一つ無かったのに、この雪だるまは一体誰が作ったのだろうか。
足跡がその後に降った雪で消されたのならば、雪だるまにも同じ量の雪が降り、雪だるまの形状を成していないはずだ。埋もれているはずだ。
「ふむ。物は試しだ。『招雷槍』!!」
小さな雷の槍を雪だるま目掛けて放った。
「ヴヴン……」
普通の雪の塊なら弾けて吹っ飛ぶはずだが、その雪だるまは衝撃を受け止めて、まるで攻撃がなかったかのように静かに佇んでいた。
ビンゴだ。
「おい!! ユジス!! ノーティス!! カギ見っけたぞ!!」
三人が森の入口に揃うと同時に、雪だるまがのそのそとその全貌を表した。
被ったバケツ、目は石。鼻は松ぼっくり。そして手には巨大な木こり斧を持っていた。
魔法生物の姿をした、カギ、だ。
「さっさと殺っちゃいましょうよ」斧を握りしめてユジスが物騒なことを言う。
「いや、おそらく倒せばいいとか、そんな簡単な話じゃないと思うぜ」
「それじゃあ物は試しに……! 『マグナムチャージ』!!」
ユジスが斧を振り上げると、彼女の周りに赤い魔法陣が浮かんだ。戦闘の最初のターンにだけ使える速攻攻撃魔法だ。攻撃力を2段階上げた状態で敵に突っ込む。
「【波動掌】」
雪だるまが手のひら(なのか?)をかざすと、ユジスの斧の強烈な攻撃を受け止め、その勢いをユジスのいた方向へと戻した。
つまりは、突撃したユジスがそのまま後方に戻された。凄まじい力で。攻撃を跳ね返されたのだ。
ユジスが周りの木々を薙ぎ倒しながら後方に吹っ飛ばされたのを俺は見ていることしかできなかった。
「……一筋縄じゃ効かないどころの話じゃないな」
おそらくユジスの基礎攻撃力はこの世界の五本の指に入るだろう。そもそも風神雷神をもってしても涙を流して謝るという鬼神の斧『風涙雷涙』を操ることができる者だって一握りしかいない。そんなユジスの攻撃を物ともせず、あろうことかそれをはるかに凌ぐ力で吹っ飛ばしたというのだから。
ユジスが吹っ飛ばされたのなんて、今まで一度も見たことがなかった。
ノーティスのワープサークル以外で。
「さて、どうしたものですかね」
「ユジスは大丈夫なんだろうな」
「ギリギリで『インセンシティブ』が間に合ったようなので、あの遠心力に酔って、不快な顔でけろりと帰ってくることだと思いますよ」
「お前の言う言葉はいつも何かとおかしい」
不快な顔でけろりってなんだ。
サポート魔法使うなら、もっとはりきってサポートしろと言いたい。
「しかし、マナの動きを見る限り、物理法則に反したマナを使っているとは思えません。おそらく単に、受けたダメージをそのまま跳ね返す、反発系の魔法だと思います」
「つまり、物理法則に反しているのは、雪だるまの方じゃなくて、ユジスの馬鹿力だってことか」
試しに出力を下げた『招雷槍』で攻撃してみたら、同程度の『招雷槍』が返って来た。と同時に斧の斬撃を食らった。ギリギリで避けたが。
「ふむ」
こいつの攻撃パターンは大体把握できた。
一定数以上のダメージは【波動掌】で跳ね返す。
跳ね返しだけではダメージが足りないようなら、斧で直接攻撃をしてくる、という感じだ。
そもそも雪だるまの【波動掌】をかいくぐったとしても、雪だるま本体にダメージが通らない。先ほどの巨木と同じようにダメージを無効化しているかのように受け止められてしまう。
雪だるまの手は、衛星のように身体の周りを回り、360度どこからの攻撃をも捌いてしまうみたいだ。
この雪だるま、どう倒せばいいのだろう。
もしくは、倒さなければならないのだろうか。
「ノーティス、俺の分身を10体程作ってくれ」
「了解です! 『囮身』!!!」
俺の意図を察したのか、ノーティスがノータイムで俺の分身を作った。現れた黒い色の箱からは、パンツ一丁でアホな踊りをした俺が10人ほど現れた。
『囮身』。対象の分身を複数作り出す箱を召喚する魔法だ。
普通にやれと言いたい……。どうして俺の顔をへのへのもへじにする必要がある!!本物と区別つけたら分身の意味ないだろ!!
ノーティスがいるとシリアスな戦いがちっとも締まらないな……。
ちゃんということ聞いたと思ったらこれだよ!!
「うまくこいつらを動かして、さっきの巨木のところまで誘導してくれ!!」
「委細承知」
死ぬほど腹がたつ奇怪な踊りを披露しつつ、ノーティスは俺の分身を使って雪だるまを巨木のところまで誘導した。
そもそも、人の形をした分身を、一度に10人も動かすのは並の魔法使いでは絶対にできないだろう。
人の形を形成するのにも、それを意のままに操るのもかなり高度な魔法だ。
俺の分身の顔をいじくり、パンツ一丁に服装を変え、アホな踊りをさせているのは誘導作戦には不要な全くの無駄な技術なのだが、ノーティスだからこそ、このような人をおちょくったような芸当ができる。死んでくれないかな。
動きは単調でのろいが、カウンター攻撃にはかなりの速さで対応してくる雪だるまだ。何人かの囮を犠牲にして、何とか巨木の辺りまでおびき寄せることに成功した。
囮は残り3人。
「巨木を背にして3人で俺の嵐槍の奥義を使ってくれ」
「あぁ、あれですね」
へのへのもへじ顔をしたままの俺たち3人が、緊張感を感じさせることもなく巨木の前に立ちふさがり、緑色のオーラを纏って槍を構えた。
一方雪だるまの方は、その囮の攻撃を受け止めるように動きを止めた。
「「「我に仇なす数多の命よ、道を開け、天に還れ!! 『嵐槍・烈突轟』!!!」」」
3人の俺の分身が列を組み、三連続で雪だるまに突撃した。
当然、雪だるまは【波動掌】を発動して3人を吹っ飛ばす。
しかし、分身たちの攻撃は、実はそれほど高くない。奥義を使用したとしても、攻撃力は使用者に準ずるのだ。この『囮身』の使用者は魔術師ノーティス。槍の攻撃力なんてたかが知れている。当然、雪だるまは斧の攻撃を3人に向けて行う。3人をまとめて切り刻むために突撃したーー!!
そして、雪だるまは3人の分身もろとも、すぐ後ろにあった巨木をも切り裂いた。雪だるまが分身3人を同時に切り裂くために、大きく振りかぶった斬撃は、巨木の封印をも薙ぎ払った。
封印を破る斧を持つ雪だるま自身に、その封印を解いてもらったってわけだ。
【オオオオオオオオオォオオオォオォオォォォォォ!!!!!!!!】
雪だるまは任務を全うしたのか、マナのかけらを振りまいて徐々に姿を消していく。
彼の任務は、二つ。
一つは、巨木を守ること。
もう一つは、巨木を切り裂くこと。
錠前を守り、錠前を解き放つ。森の守護者。
雪だるまは痕跡を一切残さず、俺たちの前から姿を消した。
その時ちょうど、雪だるまに吹っ飛ばされたユジスが戻ってきた。斧移動魔法『アクスエクスプレス』を使用して。不快な顔でけろりと戻ってきた。
「うぷ。……なに? もう倒したの? やるじゃん」
「あぁ、なんとかな」
俺の分身をユジスに見られなかったことに安堵した。キタの町の町長の方がまだ幾分マシなフォルムをしている。
「さぁ、封印も解けたことですし、先を急ぎましょうよ、ハリド、ユジス」
「ちょっと待ってよう。私ももうお腹ペコペコ〜」
「さっきのコレやるよ。赤い果物。甘くてマナも豊富で美味しいぞ」
俺はユジスにさっきの果物を投げてよこした。
「あ、その果物はピラデルピアの森の特産品、『キッペイ』ですね」ノーティスが説明する。
おそらく鑑定魔法『知られざる袋とじ』を使用したのだろう。アイテムや敵に使うと、その情報を読み取れる。外部HDDにそのまま保存できるアタッチメントも売っている。連動したアプリ、『モンスター図鑑』や『アイテム図鑑』も世界中の人に好評だ。
いや、さっきの雪だるまにそれ使っとけや。
ノーティスは少し険しい顔をして言った。
「濃いマナの気配がしますね。もうすぐ霜降り牛がいるかもしれません。一応装備の確認をしておいてください。美味しいものは活きがいいですから」
ノーティスの注意喚起で、俺たちは心が踊り腹が鳴る。
焼肉会場まで持って帰らないで、その場でバーベキューしてしまいたい。
巨木が守っていた道を抜けると、一層濃いマナを感じられた。水のように透き通り、水のように瑞々しい、濃密なマナを。
茂った森を抜け、奥まったところに広場があった。
そこには、四足歩行の角の生えた獰猛な動物が待ち構えていた。
つづく。
【登場アイテム】
・キッペイ……現代で言うリンゴのような果物。
【登場武器】
・風涙雷涙(ユジス)……風神雷神も泣いて謝るくらいの攻撃力と重量を誇る鬼神の斧。馬鹿力ランキングのトップランカーしか装備できない。
【登場スキル】
・五憎悪六斧(ユジス)……自分の恨みつらみを闇属性の力に変えて刃を具現化させる斧のスキル。通常、この技で両断できないものは存在しない。
・マナトレース(ノーティス)……対象のマナを追いかけて、そのマナと同じ波長のマナを特定する。マナの使用者と、使用されたマナの波長は非常に似ていて、高度なマナトレーサーなら長距離の座標軸上での特定が可能。ノーティスも本気を出せば出来る。
・招雷槍(ハリド)……雷属性の槍魔法。主に陽動と魔法詠唱の邪魔に使う。出力を変えれば嫌がらせから範囲に痺れ効果付与までバリエーションが豊富な汎用性のある槍魔法である。
・マグナムチャージ(ユジス)……ターンの最初に使うと攻撃力を2段階あげた状態で最速で攻撃できる。その後は攻撃を受けるまでは攻撃力が2段階上がった状態を維持できる。先行逃げ切り型に適したスキル。
・波動掌【雪だるま】……雪だるま、スノーキラーのスキル。マナを掌に収束させ、物理攻撃を跳ね返す。実は魔法ならばこの【波動掌】では跳ね返せない。
・囮身(ノーティス)……対象の分身を複数作り出す箱を召喚する魔法。普通は対象そのままの姿形の分身が出てくるのだが、ノーティスはハリドをおちょくるためなら既存の魔法のシステム体系や概念、属性、効果、範囲、ありとあらゆる情報を改造する。
・嵐槍・烈突轟(ハリド)……ハリドの槍の奥義。風属性の上位である嵐を呼び起こす。槍の凄まじい突撃力により、周囲の大気の流れを変え、槍の周りに嵐を巻き起こす。槍が対象を貫いたあと、遅れて嵐が対象をぐちゃぐちゃに引きちぎる。本人が使うと相当にエグい奥義である。
・アクスエクスプレス(ユジス)……斧移動魔法。装備している斧を使用して、長距離移動をする魔法。
戦いの最中、武器を吹き飛ばされたり、盗まれたり、奪われたりした場合に、自分の装備品に自分の固有マナを刻みつけておくことにより、キーワードを唱えることによって武器を手に呼び戻すことが出来る武器呼応術『呼来斧』を応用した魔法である。
・知られざる袋とじ(ノーティス)……アイテムや敵に使うと、属性、使うスキル、体力、落とすアイテムなどのデータを閲覧できる。1度閲覧したデータは別売りの『モンスターずかん』や『アイテムずかん』で再確認できる。また、魔法が使えない冒険者のために、『NJインプット』という消費アイテムを使用すればハリドやユジスもデータを更新できる。