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IKKT短編集  作者: いりまめ
3/3

あいのかたち  かろ→たま

人狼パロの かろ→たま(本編とは関係無し)

かろの愛がなかなかに歪んでる ごめんね

ありがちな話になってしまった




うとうととして曖昧だった私の意識を呼び戻したのは、誰かの悲鳴だった。


そういえば昨日また一人噛んだんだっけな。


誰を殺したんだっけ。

昨日殺したやつのことなんてもう覚えていない。



怪しまれても困るので、近くにあった服を寝間着の上から適当に羽織って悲鳴がした方へ足を運ぶ。




開け放された扉に近づくと、鉄臭い空気がもわりと溢れ出してきた。


その臭いの発生源は、部屋の中心にある赤い塊。




__汚い。


ゲームみたいに一瞬で消えてくれればいいのに。

命を持っていないくせに存在しているなんて、図々しいにも程がある。



死体にも見飽きたので、そんな、と震えた声を出してみる。


そうするとすぐに駆け寄ってきてくれた彼女。

...嗚呼、なんて幸せなんだろうか。


歪みそうになる口元を両手で覆う。

あなたはそうやって私のことだけ見てればいいんだ。


努力の甲斐あって、二人きりになるまでもうちょっと。

早く残りのゴミも始末するからまっててね、と心の中で語りかける。




それにしてもなかなかに強靭な心だ。



てっきり数人殺したら狂い出すだろうなあ、なんて考えていた当時の自分が懐かしい。


今のままでも十分愛しいが、生に執着しなくなって人形のようになった彼女はどんなに美しいだろう。


...想像しただけで体が疼く。




貴方はいつになったら絶望してくれるのかな。

いつになったら、壊れてくれるのかな。


いずれ来ると確定した未来だ。

今はゆっくりのんびり君と遊んでいよう。




あなたの胸元に顔を埋めて悲しむふりをしながら、私は美しい未来に想いを馳せて口だけで微笑んでいた。

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