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花の歳時記  作者: かちゃ
7/8

【秋/彼岸花】 花を撮る。

 今回は、写真がどうにかしてうまく撮れないものかというお話です。

 彼岸花そのものについての話は、書いていません。

 前話に【葛の花】のエッセイで書いたような、身近な植物の知らなかった豆知識みたいな内容は、次回の【コスモス】でやります。近日中にアップします。


 ===


 秋になったら、この花をこういう構図で撮る! と、決めていました。

 じゃじゃーん!

 彼岸花と、黄金色に染まった田んぼです。

 挿絵(By みてみん)


 ……。実際に撮ってみると、奥行きの感じられないつまらん写真になってしまいました。

 おそらく、撮りたいもの(彼岸花)をどーんと真ん中に据えた構図になっているせいです。

 

 見せたいものを真ん中に入れて目立たせる撮り方は「日の丸構図」というそうで、いかにも初心者っぽい撮り方なんだそうです(汗)

 挿絵(By みてみん)

 こういう感じが「日の丸構図」でしょうか。

 彼岸花を撮るぞ! という気合いだけは伝わりそうな気がします。

 

 次は、カメラをもっと低い位置に構えて撮りました。

 挿絵(By みてみん)

 ……。

 きれいというより、人によってはキモチワルイと思われるかもしれません。花からニュッと伸びているおしべ、めしべが触角っぽくて毒々しいですね。彼岸花さん、美しく撮れなくてごめんなさい。


 でもね。

 画面下の彼岸花から、「私が主役よ」アピールを感じませんか?

 ヘタクソな写真なのでアピールが伝わっているかどうか自信はありませんが、もしこのちっさいアピールが読者さまに伝わっていたら、それが“表現”することだと思うのです。


 3枚目の写真をご覧になったときに、まず画面下の彼岸花が目について、そのあと視線がすーっと自然に奥の田んぼへと広がっていけば、ワタクシの狙い通りでございます。

 読者さまが無意識にこちらの狙いを受け取ってくださり、視線が“誘導”されて、作者が見せたいものに目を留めてもらえて初めて“表現”が成立すると、私は思います。

  

 狙いが伝わっていなければ、どなたか親切な方がいらっしゃいましたらご指摘くださいませ。伝わるように、頑張って写真修行します!

 こぎれいな作品にしたいのじゃなく、“表現”が好きで上手に伝えられるよう練習したいので、伝わらないからといってそこであきらめたくないのです!!!!!!!



 ここで、俳句モドキを一句。



―― 彼岸花 紅きリボンの花に似て ――


 

 今回より、短歌モドキにも挑戦します。それではさっそく一首。



―― 秋の田に 実りあふるる プレゼント 色を添えるは 曼珠沙華 ――



 3枚目の写真をパソコンから少し離れて眺めてみると、彼岸花の形がリボンの花に似ていると思ったんです。プレゼントのラッピングに使うような、リボンを立体的に編んで作る花です。

 実りの秋は天からのプレゼントで、赤いリボンの花が添えられている。そんなイメージで詠みました。

 彼岸花はきれいですが妖しいイメージもあるので、そんな風に感じるのは私だけでしょうか(苦笑)

 


 ご存じかもしれませんが、彼岸花には毒があります!

 その毒でモグラやネズミを追い払うために、田んぼのあぜに植えられているそうですね。

 触るのは大丈夫みたいですが、毒が口に入ると、お腹を下したりひどいときは呼吸困難になったりするらしいので、念のため、彼岸花を触った手をなめない方がよさそうです。


 ☆読んでくださった方、ありがとうございました☆

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