【春/クローバー】 わけあう幸せ、ひとりの幸せ
(※クローバーは晩春の季語ですが、今どうしても書きたいことがあります。季節外れなのは、見逃してくださいませ)
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このエッセイの2話で、四つ葉を見つけたことに触れて「めったにない幸運」などと書きましたけれど、あれはちょっぴり嘘です。ごめんなさい。
今まで、4回くらい見つけてます。私の人生の長さを考えると打率はあんまりよくないので、「めったにない」はあながち嘘ではないとお許しください。
初めて見つけときと2回目は嬉しくて、摘んで押し花にしました。今もノートに挟んで大事にしています。
3回目に見つけたときからは、摘まずにその場所に温存して、通りかかるたびに愛でていました。
↓この四つ葉たちも、そういう温存プレイスのひとつでした。自宅のすぐ近所です。
ふたつ並んで生えているのは、めったに見つからないと思います。
友人が自宅に遊びに来てくれたときには、「見せたいものがあるから」と、わざとこの場所を通って幸運のおすそ分けをしました。
友人達はスマホで写真を撮ったりしてくれたので、ほんのちょっぴりでも幸せ気分になってもらえていたらいいなと思います。
友人を案内してから数日が経った頃、四つ葉はひとつ減り、2週間ぐらいあとにはもうひとつもなくなっていました。
枯れたのかもしれないですし、誰かが摘んで帰ったのかもしれないですね。
写真の四つ葉ちゃん達を、誰かが大事に押し花にしているかもしれません。
クローバーがそこに生えたままのときは、幸せは誰か1人のものじゃなくみんなのものでした。
もし誰かが摘んで帰ったとしたら、幸せはその人のところにあります。
どっちがよいとか悪いとかいう話をしたいのじゃないのです。
喜ぶ可能性のある人間が大勢だったのが、たった1人になったとしても幸せは幸せ。
私も過去に2回は、みんなの幸せを摘んで自分のために持ち帰ったのです。
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ここで、俳句モドキを一句。
クローバー 四つ葉だ 誰に知らせよう
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暑くなって花の種類も減ってきましたし、猛暑の外をウロウロしながら写真を撮るのもおっくうで、更新に間が空いてしまいました。
前回の更新のころにはまだ咲いていなかった近所のミニひまわりが咲いているかもしれません。
夏の花のネタ探しを頑張ってみますので、これからもご愛読をよろしくお願いします!
☆ 読んでくださった方、ありがとうございました ☆