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花の歳時記  作者: かちゃ
3/8

【夏/くちなし】 遠くまで届く、幸せの香り

 あ、咲いた。


 10m以上も離れたところにいても、一発でわかります。


 くちなしの植え込みに、最初の一輪が花を咲かせたのです。


 うちの町内にくちなしの植え込みが並ぶ遊歩道がありまして、私はそこをよく通るのです。毎年、白い花を見つけるよりも先に、漂ってくる香りで開花を知ります。


 バラのように幾重にも重なった花弁、甘くうっとりする香り。とても美しい花ですが、その命は儚いのです。咲いたそばからしおれてしまい、翌日か数日後には茶色くなってしまいます。


 くちなしの花言葉は、『とても幸せです』というのだそうですが、すぐしおれてしまう花なのに皮肉に思えてしまいますね。


 でも、花が見えないくらい遠くにいる私の心をパアッと華やがせてくれました。


 それに、最初に咲いた一輪はしおれても次々と新しい花は咲いて、遊歩道にはずっと華やかな香りが漂い続けています。


 残念ながらここでは香りをお届けできませんが、せめて花の写真を載せますね。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 写真から、少しでも華やぎが伝わったでしょうか?

 

 くちなしの香りが漂う中をフワフワと幸せな気分で歩けるのは、ごく短い期間限定のお楽しみです。


 お楽しみは、あと1週間ぐらいかもしれません。



 ここで、俳句モドキを一句。


 

 

 (さち)開く くちなしの花 帰り道




 うーん、俳句むずかしいです。おそまつさまでした。






  ☆ 読んでくださった方、お気に入り登録いただいた方、ありがとうございました ☆

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