8話 出来損ないのお嬢様 02
一つ前の話から読んで下さい!!
僕は大量の黒装束と戦闘を開始した。
一斉に飛び掛かって来る黒装束を先輩と協力して倒していく。
通信魔法による通信が入った。
『おーい、聞こえてるか~』
「あ、理事長!!今取り込み中なんですよ…」
『救援送ってあげるからちょっと耐えてて~』
「わ…分かりました…」
少ししたら救援が来る。それまであの数を捌ききらないといけない。
黒装束の中に見たことのある武器が見える。
「あの時の野郎の武器じゃねぇか…」
「強盗団のボスか!?」
僕は奴を知っている、嫌な記憶の中にある。
ラークを殺そうとした奴。
「ん?女が使ってなかったか?」
「まあいい。復讐出来るんだからなァ!!」
斬りかかって来る。ガードからカウンターに繋げて反撃した。
怯んだ、チャンスだ。
渾身の一撃を与える、
敵のカウンター、防ぎきれない。
飛ばされた、僕は大きな隙を見せてしまう、駄目だ、僕はここで死ぬのか。
「おい、大丈夫か?」
ラークの声、救援が来た。
「こちらは任せておけ!!」
アリサさんの声、他の黒装束と戦っている。
僕は立ち上がり、ラークと協力してあの鎌使いと戦う。
「解放!!」
正宗の力を解放させ、一気に畳み掛ける、ラークも魔法で追撃して戦う。
「その程度かよ、つまらねぇなァ!!」
明らかに前より強くなっている。
「喰らえ!!殺戮!!」
あれは、禁忌の魔法…!!
何故あんな魔法を使えるんだ!?
黒い矢の様なものが草木に当たればすぐに腐食し枯れ果てた。
「あんな魔法…反則だろ!!」
「離れろ!!また来るぞ!!」
第二弾が来る。
「再生」
草木にまた緑が生い茂る。誰の魔法だ?
「やぁ諸君、頑張ってるかな~」
「理事長!!笑ってないで戦って下さいよ!!」
理事長の手には二本の武器、背には長刀が二本、合計四本の武器を使いこなしていた。
「うおッ!!何あれ強っ!!」
僕らが苦戦した相手を簡単に追い込む。
敵はすぐに降参、連れていかれた。
「あの…理事長?」
「お、ハイル君か、また遊ばれたいの?」
「違いますよ…というか何故理事長は四本も武器を持ってるんですか?」
「ブレイダーの武器は1人に一つとは限らないからね~戦いの中でいつか完成するかもね~」
初めて知った、正宗だけだと戦力不足なのはわかっていた。
もうすぐブレイド・フェスタが始まる。
その時に完成すると良いと思った。