3話 迫る文化祭の季節
最近、クラスでは文化祭の話題で持ちきりだ。
「なぁ、ラーク。僕らのクラスではどんな店出すんだっけ?」
「あ、今日決めるって委員長が言ってたぜ~」
「ユージはどんな店が良い?」
「ハイル君よォ…聞かなくても分かるだろ!!俺は断然『メイド喫茶』だろ!!」
「あー…俺用事思い出した!!後は頼んだハイル!!」
「あ、待てラーク!!」
逃げられた…
その後のクラス会議でユージはもちろんメイド喫茶を提案した。何故か女子も乗り気だった…
「ちょっと貴方、何故止めなかったの?私、こんなタイプじゃないんだけど…」
「僕の責任かよ…白雪…」
彼女は白神雪恵、クラスメイトでみんなからは白雪と呼ばれている。
「そういうことは委員長に言ってくれよ…」
「ハイル、大丈夫だったか?」
「ラーク…おかげさまでメイド喫茶が候補に上がったよ…」
「やっぱユージのする事は大胆だな~」
「僕も最初は、あんな大胆なやつとは思ってなかったよ…」
「ん?ハイルか?」
「アリサさんじゃないですか!!」
「ラーク、声デカイって…」
「私も文化祭の店が決まったぞ、お前達はどうだ?」
(アリサさん凄く乗り気だけど…こんな一面もあったのか…)
僕らのクラスの店はまだ決まって無いけど、ユージの案が採用されたらどうなるかな…
そんな不安も次の日には忘れていた。
「ハイル君、ちょっと良いかな?」
「ん?ルーシィ、どうしたの?」
彼女はルーシィ・シュリエスタ。可愛いと評判な女子だ。
「頼みたいことがあるんだけど…」
「良いよ、それでどんな用件?」
「今度の休みにデートして欲しいの。大丈夫?」
「今、なんて?」
「デートだよ、ダメ?」
「えっ…いや良いけど…僕なんかで良いの?」
「うん…」
「じゃあ分かった、今度の休みだね。楽しみにしとくよ…」
(まさかのデートだよ…)
そして予定日、僕はデートに向けて出発した。
更新少し遅れました(汗)
多分これから物語が進んで行くのでよろしく!!