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Red Eyes  作者: 上月海斗
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プロローグ 

数年前、PCが壊れた時に消えたと思われていた話が出てきたのでアップしました。

この話は当時、このサイトで成瀬浩雪という名前で書いていたものです。実は完成していたのですが、アップして一週間でPCが壊れるというアクシデントに見舞われ、お蔵入りとなっていました。

今読むと、テンションとノリで書きあげています。そして、酷い文章能力です(今もたいして変わりませんが)

ちなみにこのお話、現在執筆中の『虚無の王』の設定でちょいちょい使われている部分があります。

なので設定がちょっと似ている所もあります。

ですが、設定は似ている部分があっても、まったく別の話になっていますので、ご安心ください(楽しめるかどうかは別として)

それでは、本編をお楽しみください。

「……待ちなさい」


 自分の足元で倒れ伏している女が口を開いた。

 酷い出血。おそらく、もう助からないだろう。と言ってもその傷をつけたのは俺だ。


「なぜ……こんな事をする」


 殺気の篭った目、間違いなく自分を殺す気だろう。だが別にかまわない。

 殺される前に殺せばいい。昔からずっとしてきた事だ。


「生憎、俺は縛られるのが嫌いでね。俺は、転生しレグナの眼を手に入れ、レグナを復活させる。そしてレグナと同化し世界を手に入れてやる」


 そういい残し、ゆっくりと剣を構える。


「ならば、私も転生しよう。レンはもう逝ってしまったが今ならまだ転生の儀が間に合う。そして、お前の意思を打ち砕くさ」


 俺の足を女が掴む。緩慢な動き。


「ほざけ」


 その言葉と俺の腕が下りるのはほぼ同時だった。

 女の胸に深々と刺さった剣。

 ――ラルヴァの剣。

 凄まじく長い片刃の長剣。そして、その刀身は怪しく光っていた。


「俺の野望を邪魔するなら、何度でも殺してやるさ」


 きっと俺の言葉は彼女には届いていない。


「このラルヴァの剣でな」


 俺は剣を引き抜き静かに自分の胸に突き刺した。

 次第に、目の前を暗澹が支配していく。


「くっ! 俺は、これで強くなる。転生は……成功する」


 徐々に遠のく意識。そして、視界は完全に閉ざされた。



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