ステータス-3
「よかったです。わからなくなったりしたら、その都度言ってください」
「はい、わかりました」
「では、次に【状態】ですが、これは寝不足、捻挫、麻痺、毒など現在の健康状態を表します。重症、瀕死などの命に関わるものの場合、赤色で表示されます。鑑定のレベルが高いほどより詳細に見ることができます。例えば、毒による症状であればなんの毒によるものなのかを知ることができます。
【魔法適性】ですが、どの属性に適性があるか、またどの程度扱えるかを知ることができます。これは数値ではなくF〜SSに分けられます。ただし、無属性に関してはわからないことが多いので程度を測ることはできません。訓練することで扱える程度を伸ばすことが可能です。
【スキル】ですが、これは経験により取得します。ただ、生まれつき持っている場合も多くあります。
スキルにはI〜Xまでのレベルがあり、スキルを使うほど上げられます。ただし、レベルが上がるほど次に上がりにくくなります。
また、似たような性質のスキルが融合して新しいスキルが生まれることがあります。同じ融合スキルが欲しい場合は、融合前のスキルと同じスキルを持ち、同じ経験をすれば取得できます。
取得したスキルの詳細を知るには鑑定のスキルを別に取得する必要があります。また、鑑定のスキルレベルによって見ることのできる範囲が異なります。
優美はもう鑑定のスキルを持っているので大丈夫ですね」
「あの、ある程度は理解できたんですけど、さっきの説明だとスキルレベルはXまでなんですよね。なのになんで私の鑑定スキルはEXなんですか?」
「あ、はい。基本的にはXが最大なのですが、今回は優美と言うことでその上のEXというのを付けさせていただきました」
きっと転生特典か神様の好意でやってくれたんだろうと思ってたけど、まさか本当にそうだったとは。
「ありがとうございます。でもXと何が違うんですか?」
「Xでは、『ある条件』を満たさないと開示されないようなスキルの詳細について『どのような条件を満たせばいいのか』を知ることができます。
しかし、EXではその条件を満たしていなくても詳細を見ることができます。つまり見れないものはありません。
そして優美の持つ鑑定スキルは、みる対象が隠蔽や偽装をしていてもちゃんと見ることができます」
ほぉ、いいね。
思ってたよりずっとすごいわ。
条件を満たさなくてもみれるのは結構いいかも。
『見れないものはない』それはステータスにも当てはまるわけで…相手の許可なしに全て知ることができるってことだ。つまり、身分を偽ってたりステータスに嘘を言ってたりしても私には丸わかりってことだ。まあ、私がこれから行く世界を創ったのがアステルだから、全ての詳細を見せることができるんだろうけど。感謝しないとね。
「それは、ありがとうございます。想像していたものよりすごいものなんですね。でも、大丈夫ですか?私にこんなすごいスキルを付けても」
やばいことに使うとか、そんなこと思わないんだろうか。
「もちろんです、優美だから付けたんです!情報は基本ですからね!それに、悪いことになんて使わないでしょう?」
うわっ!まぶしっ!
後光がっ!
ふぅ、
…確かに情報は重要だよ。そりゃもちろん。
でも、なんでそんなに信用してくれてるんだろ…
悪いことに使おうなんて思ってもいないから、すごくありがたいけど…
理由もなくここまでの信頼を向けられるとちょっと怖い気もする。
「悪用したりはしないですけど…まあ、アステルがせっかく付けてくれたのでありがたく使わせていただきますね」
「はい、是非!」
私がそう言うと、アステルは綺麗な笑顔を向けてきた。
ん゛ん゛ん゛…
…だからアステルさんよ、やめなさいって。
私の心臓を止めたいの?
はぁ…
めっちゃ可愛い…
「もう他に質問はありませんか?でしたら続きを説明させていただきます」
あ、そうだった。
まだステータスの説明してたんだった。
「はい、大丈夫です。ありがとうございます。続きをお願いします」
全然大丈夫じゃなかったけど、平然と答える。
ポーカーフェイスって大事。
これからは重宝することになるかも…
「はい、では続いて【固有スキル】ですが、これは産まれた時から取得しています。後天的に得ることはありません。同じスキルを持っている方がいる場合もあります。ただ、【スキル】と異なりレベルはありません。また、ステータスを見せる場合には表示させるか、させないかを選ぶことができます。
初めてステータスを見るのは5歳なので、ほとんどの場合は全て表示された状態で見えます。隠蔽により隠すことはできますが、偽装などで全く違うスキルに見せることはできません。多くの者が持たずに生まれますが、持っていても珍しくありません。また、持っている人は多くても3つです。
そして【称号】ですが、巷で呼ばれている名前、二つ名などが表示されます。その称号によってはステータスに影響を与えるものもあります。
また、特定モンスターを一定数狩ると付くことがあります。同系統の称号が融合することにより、新たな称号になることもあります。
【加護】については、私が与えるものになります。加護によってステータスが強化されたり、上がりやすくなったりします。加護があることで、固有スキルを持つ確率も高くなります。
最後に優美のステータス全体に言えることですが、教会で洗礼を受ける前にある程度の隠蔽や偽装しておいた方がいいと思います。混乱を引き起こしかねないので…
ステータスの説明については以上です。何か質問などありますか?」
うん、隠蔽と偽装はしっかり入れるつもりです。ただ、一個だけ触れていないところがあるよね?それも説明がほしいな?まさかじゃないけどわざと説明から省いたりしてないよね?だめだよ?ちゃんとしなきゃ。
「説明ありがとうございました。でも、うーん、私のステータスの【加護】に『神の愛子』、『神の寵愛を受けし者』、『神が全てを捧げる者』ってついているんですが、これは…」
「…っぁ///えっと…愛子と寵愛は多分ですが、私がずっと優美を見ていたのでついたんだと思います…///
すべ…最後の加護は、すみません、私にも詳しくはわからないです…
ただ、愛子で寵愛している優美と話して、知ったことでついたんだと思います…///」
わぁ、赤くなっちゃって、
ほんと、可愛い。
本日何度目かの赤面、いただきました。
まあ、赤くなるだろうと思って聞いたんだけどね。
…。
わからないっていうか、恥ずかしいから分かりたくないってことだろうし、『すべ』で止めたのは言うのが恥ずかしかったんだろうな…ふふっ
『愛子』とか『寵愛』は平気で言うのにそこだけ恥ずかしがるのはちょっと面白い。
「そうなんですね、わかりました。ありがとうございます。あの、アステルにもステータスがあるんですか?」
神様であるアステルにも地上の人たちと同じようにステータスがあるのかとふと疑問に思った。それともう一つ、あることを確かめたくて私はアステルにそう聞いた。
「…?一応あります。ただ必要はないので、ずっと開いてないですね」
「お、あるんですね!見てみたいです!」
「…?はい、わかりました」
急に見たいと言った私に少し困惑しながら、アステルは自分のステータスを開いた。




