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すべて叶えよう   作者: 夜
第一章 幼少編
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神様って

 


「…あ、えっと。私に性別はありません。その人の望む姿になりますので。もし望む姿がなければ本来の姿で対面することになりますが…その…好みの姿の方が色々と都合がいいので」



 思ったと通り性別はなかった。

 けど、結構色々と素直に話すのね。確かに、好みの姿の方が色々ということを聞いてくれる気がするけど、恥ずかしがるなら言わなくてもいいのに、と思うもそんなところも可愛いと思う。

 

 …でも、今の発言で自分以外にも転生かそれに近いことをした人がいるとわかった。

 今度機会があったら聞こう。



「そうなんですね。ちなみに今の神様はどっちですか?」

「…今は本来の姿です」

「あ、そうなんですか。…めっちゃ好みです」



 神様はちょっと自信なさそうに答えたけど、初対面で見惚れたほど私の好みだ。だからそれを甘く緩んだ声と顔で言った。その途端、神様は顔を赤くさせ、照れて小さくなった声で言った。



「〜〜っっ!あ、ありがとうございます////

い、今までお会いした方は、みなさん理想の神様像があったみたいで、本来の私の姿で会ったのは優美が初めてなので少し恥ずかしいです…」



 照れてるのもすごく可愛い。でも、そんな喜ぶことかな?神様なのに。

 他の神とかからも言われてそうだけどな。基本他人の容姿に無関心な私が思うほどだから、結構言われ慣れていると思ってた。まあ、こと腐においてはめちゃめちゃ容姿みるけど。特に身体ね。


 そんなことは置いといて、この神様は自己肯定感低いのかな?

 いや、そんなことないか。だって神だし…



「ほぇー、そうなんですか」

「…、あの…」

「なんですか?」

「その…よろしければ私のことはアステルと呼んで欲しいのですが…」



 神様は照れながらもどこか期待したようにそのお願いを口にした。私は不意な上目遣いに潤んだ瞳で見てくる神様にドキッとした。



 っ!


 し、心臓が飛び出るかと思った…

 アステルのその顔でのおねだりは、まじでっ!心臓に悪い。


 …ふぅ、焦って目を逸らしちゃったよ。

 バレてなかったからいいけど…



「わかりました…アステル」

「⁉︎ ありがとうございます!」



 お願い通り名前で呼ぶとめっちゃいい笑顔で感謝された。


 うっ、やめて眩しいから。

 このままだと灰になって飛んでいきそうだから。

 危ないよ、まじで。気をつけて。



「あ、それでは、転生する前に、これから行く世界のことをお話ししたほうがいいですね」



 …、こいつ普通に話し始めやがったぞ。

 全く、人の気持ちも知らないで…



 「…そうですね、詳しいことはあっちで知っていきますんで、おおまかに教えてください」


「わかりました。まず、この世界では主に人間ヒト族、獣人族、人魚族、エルフ、ドーワーフ、魔族がいます。種族内でさらに分けられているところもありますが、大きく分けるとこうなります。

 人間族は5カ国、獣人族2カ国、人魚族1カ国、魔族2カ国です。エルフとドワーフは国を作っていません。その代わり、数百人規模の村をいくつか作っています。

 戦争をしている国は今のところありませんが、いくつかの国ではいつ戦争が始まってもおかしくないほど、危ない状況が続いています。ですが、そこには転生しないので安心してください。


 また、優美が想像するように剣と魔法の世界です。そして、一人一人にステータスが存在しています。基本的に時間をかけて努力さえすれば取得できないスキルはありません。


 普通の動物もいますがモンスター、いわゆる魔物が存在します。中には攻撃性が高く危険なものもいます。大丈夫だと思いますが、城壁の外に出る時は注意してください。世界についての大まかな説明は以上ですね。


 最後に、優美が転生するところはアトランテ帝国グレルイド大公家、三男です。世界で最も大きい帝国の大公家ですが、基本的に自由です。もし、平民や他の貴族がよければ言ってください」



 うーん、正直聞きたいことは山ほどある。けどあっちに行ってから知る方っていうのも魅力的…

 いや、やっぱりこっちである程度知ってからの方が安心?



「なんとなくはわかりました。

あの…私、異世界に行ったらやりたいことがいっぱいあるんです。やりたいことには冒険者になって世界を巡るっていうのも含まれます。

 これからいく世界で私がやりたいことはどれぐらい叶えられますか?それと貴族だと色々面倒な気がするのですが。

 あと、そもそも冒険者ってありますか?あっちに行った後も神様…アステルとお話ししたいんですができますか?できたとしても話したりするときは、教会?とかに行かなきゃいけないですか?」



 またも一気に言ってしまった。疑問に思ったら全部言ってしまうのは気をつけないと。

 でも、神様は私が名前を言ったらすっごいいい笑顔になった。


 …だから、危ないって。



「…///ゆ、優美がやりたいことはほとんど叶えられると思います。ただ全部できると断言することはできません。私も優美がやりたいことを全部把握しているわけではないので。

 それと、転生先を貴族したのはそっちの方が結果的にいいと思ったからです。もし平民に生まれた場合、必ずしも全員が健康に成長できるわけではないので。まあ、優美の場合は初期のステータスも強くする予定なので関係ありませんが…それでも優美には楽しんで豊かな生活をして欲しいので貴族にしました。

 大公家なのは大抵の面倒ごとを諸々の理由から無視することが可能だからです。


 もちろん冒険者も存在します。それと私とは教会で会うこともできますが、話したいと思ったときは、いつでも話せるようにいたします(わ、私も話したかったですし…///)」



 アステルは私の質問に丁寧に答えてくれた。ただ、最後の方は説明の途中から顔が赤くなっていた。なんで赤くなるのかはよくわからなかったけど、多分私が話したいって言ったのが嬉しかったとかだと思う。自意識過剰かよと思わなくもないけど、神様って結構孤独だと思うから話し相手ができたらそりゃ嬉しいでしょ。



「…ふぅ。ただ、起きている時に私と会う場合は、精神世界に入る必要があるので、教会に行かなければ会えません。寝ている時はいつでも会えます。

 教会は5歳になったら全員が行き、洗礼を受けます。そこで初めて自分のステータスを知ることができます。これはたとえ教会であっても、本人が見せようと思わなければ他の人は見ることができません」



 …なん…はぁ、まあいいか。

 寝ている時に会うのと、教会で会うのはあまり変わらない気がする。だってどっちにしてもアステルと会っている間は多分体を動かせないから。


 というか、やっぱりさっきも思ったけどステータスはあるのね。まあ、ファンタジーには必須だよね。


 それにしても、5歳で教会で洗礼ね。これは結構あるパターンだと思う。ただ大体が10歳とかだから5歳でっていうのは他と比べると少し早い。まあ全部世界が違うので比べるのがおかしいけど。

 でもこれ回復魔法とか浄化系の魔法を使える属性の適性を持ってたら教会から勧誘されるやつでは?もしそうなったらすごい面倒だぞ…




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