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すべて叶えよう   作者: 夜
第一章 幼少編
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指輪と紋章



 「アステル、会いたかった」

 

 「っっ…////

 っあぅ…わ、私も…です///ラディ…///」



 大変だ、暴れそう…

 めっちゃ可愛い…



 アステルが照れながら俺の名前を呼んだっ…



 あぁ、やばい。

 耐えろ、俺。頑張れ。

 今までだって耐えてきただろ。落ち着け…



 「アステル、抱きしめてもいいですか?

 と言っても俺の方が小さいので、俺が抱きしめられる形になると思いますが」



 暴れ出しそうな感情を抑えて声にする。



 「!は、はい…」


 いいんだ。

 あんますぐに許可しない方が身のためよ?



 「ありがとうございます。」



 そう言って近づくと、アステルは俺に合わせてしゃがんでくれる。


 忘れてたわけじゃないけど、アステルって神様だよね。

 膝ついていいの?




 しゃがんでくれたアステルを抱きしめる。



 すると、アステルも抱きしめ返してくれた。


 


 めっちゃいい匂い。花の香り。

 あぁ、アステル…



 「ラディ、いい香りしますね。私、大好きです」


 「アステルもいい香りしてますよ。すごく好きです。」


 「…ぁ///」


 アステルに好きって言われた…

 でも、勘違いしそうになるから、やめてほしいな。




 俺もそれとなく匂わせてみたけど、伝わったかな?




 っえ…

 アステルの顔がめっちゃ赤くなったっ…




 これは…ちょっと期待してもいいやつ…?



 いや、しないでおくのが身のためか…








 それにしても、俺今、劇甘な時間を過ごしてるわ。

 幸せってこういうことを言うのね。




 じっくりと、時間を目一杯使って全身で久しぶりのアステルを堪能する。




 アステルも俺を抱きしめて、肩に顔を埋めてきた。

 もんのすごく可愛いかった。



 アステルに包まれるのめっちゃ心地いい。

 肌もぷにぷにのふわっふわっだからすっごい気分がいい。

 ずっとこうしてたい。






 お互いにお互いを堪能した後、アステルが出したソファに座って久しぶりに二人でくつろぐ。












 しばらくしてアステルが話し出す。


 「そう言えば、ラディに言わなければいけないことが二つほどあります。」



 …?

 何だ?

 怖いぞ…



 「?なんですか?」


 「一つ目なんですが、ラディは私のい、愛子で寵愛を受けているので、体にその紋章がでます。

 ラディの場合は右耳の斜め下らへんと、左の手首から手の甲にかけてでます。

 見せることも隠すこともできますので、ラディの好きなようにしてください。


 二つ目は、これからは私と話せるようになります。

 話す時はこの指輪を使ってください。これに魔力を通すことで私と話すことが可能になります。

 ちなみに、話す時は声に出さなくて大丈夫です。」


 そう言ってアステルはシンプルだがとても綺麗な指輪を渡してきた。白金のリングに、大きく鮮やかな赤色の宝石が付いている。赤色の宝石の両隣りには小さく純黒の宝石が付いている。




 これはもしや、俺とアステルの色ではないか!?





 というか、紋章が出るのか。

 

 左手を見る。



 …ある。



 少し光ってもいて、めっちゃ綺麗。

 手首の内側に桜に似た花の紋様があり、そこから手首を一周するように蔓のような模様が出ている。その蔓の一つが手の甲に伸びて花を咲かせている。しかも、ホットピンクに金粉をまぶしたような色で、ゆらめいている。


 

 すごい…もしかして耳も?




 「ありがとうございます、アステル。

 大切にしますね。あの、この指輪なんですけど、もしかして俺とアステルの色ですか?」


 「…!あ、はい///

 ちょっと入れてみました…いやじゃなかったですか?」


 「全くいやじゃないです。むしろすごく嬉しい。ありがとうございます。」



 そう言って右手薬指に通す。



 「…ほっ、よかったです。」



 ふふ、緊張してたのかな?俺はアステルがくれるものならなんでも嬉しいのに。



 「あの、アステル、

 すみませんが、鏡を出してもらえますか?

 右耳の紋章をみたいんです。」


 「あ、はい。わかりました。」



 そう言って鏡を出してくれる。



 「ありがとうございます。」



 おお、右耳の紋章も同じ花と色でこれもゆらめいている。ただ、手の紋章と違って蔓が花を囲っている感じだ。


 もしかしなくてもこの花はアステルの紋章だよね。アステルも花の匂いがするし。

 俺がアステルのものだって言われてる感じがしてすごくいい。



 「綺麗な紋章ですね。」


 「ありがとうございます。これで私の言いたかったことは以上です。」


 「そうですか、わかりました。」


 「あの、ラディ。もう、戻られますか?」


 「ん?戻ってほしいんですか?

 俺は久しぶりに会ったから、もっといるつもりだったんですけど?」



 ちょっと意地悪気に言ってみる。



 「あっ、いや、そうじゃなくて…

 私としては、もう少しいてほしいなって思って。まだ帰ってほしくなくって…///ご、ご迷惑でなければもう少し私といてくださいませんか?」




 うぐっ、なんだこの生き物は!

 可愛すぎやしないか!

 上目遣い最高です!




 「もちろんです♪

 嬉しいですね、アステルにまだ俺と居たいって、まだ帰ってほしくないって言ってもらえるなんて。夢みたいです♪」


 「…っ///

 もう、ラディ!あんまりからかわないでください!」



 …ごめんだけど、それは無理。

 アステルが可愛いのがいけないと思う。

 存分に可愛がって、アステルを堪能してから帰るつもりだから。



 「アステルが可愛いのがいけません。なので諦めてください。」


 「…っあぅ///」



 え、何それ。煽ってる?

 どれだけ俺の理性を試せば気が済むの?





 …耐えろ、俺。


 




 そんなやりとりをたくさんして、久しぶりのアステルをたっぷり堪能した。


 本当はもっと抱きしめたかったし、ずっと手を繋いで話したかったけどね。



 抱きしめるのはダメでも、いずれは手をつなげるようにしよう。頑張る。



 「ラディ、もうそろそろ戻った方がいいかもしれません。あっちよりかなりゆっくり時間が流れていますが、あの時みたいに時間を止めることはできないので…」



 少し悲しそうな顔で言う。

 


 「わかりました。それじゃあ戻ります。

 今日からは寝てる時に会いに来れるんですよね?話しかけることもできるんですよね?」


 「はい、できます。」


 「うん、よかった。そしたら夜会いにきますね。」


 「…待ってます///お、送りますね。」



 アステルがそう言うとだんだん周りが白くなっていく。



 戻ってしまう寸前に俺はアステルを抱きしめ、、、




 そして、



 「行ってくるね、アステル」



 とで言い、現実に戻ってくる。



 めっちゃいい声を意識して言った。

 あと、離れたくないなって思いもたくさん込めた。伝わってるといいな。





 ふふ、今頃どんな顔をしてるかな〜

 真っ赤な顔をしてくれてると嬉しいな♪









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 アステルside



 「行ってくるね、アステル」 



 ラディが耳元ですごくいい声で言う。



 「っ!」



 そのままラディは戻って行った。



 「ッ〜〜////」


 何それっ!

 


 咄嗟にうずくまって、このふわふわした感情を逃そうとする。



 「うぅ…////


ずるいよ…////」



 かっこよすぎなんだってぇ…////

 これじゃ僕の心臓がもたないよ…

 

 「ラディ…///」


 …。


 「ッ〜!」



 ダメダメっ!

 これ以上はダメ!


 考えちゃダメだ!

 抑えられなくなっちゃうっ…



 もっとラディと一緒にいたい。

 もっとラディを堪能したい。

 もっと、もっと抱きしめて欲しかった…

 


 はやくっ…


 はやく会いにきて…////



 っラディ…////



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