表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すべて叶えよう   作者: 夜
第一章 幼少編
2/34

プロローグ-2



 残念なことに今日はゼミの発表がある…



 なんもしてないよ。

 やばいよ。

 どうするよ。


 

 私にやる気とか根性で乗り切れるわけがない。



 どうしよう。終わった。

 お疲れ様…





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







 まあ、死んだよね。

 教授に「全然ダメじゃん、ありえないほどに完成度が低すぎる。時間あったよね?今日までなにしてたの?」って言われました。


 これでもめちゃくちゃオブラートに包みまくった言い方だ。実際はもっと切るような感じだった。まあ前もってやらなかった私が悪いんだけどさ。



 なんとか作ったスライドもダメダメ。

 発表もダメダメ。

 何もかも全部ダメ。


 あぁ、泣きたい、泣きそう。


「ふぇ…」


 そんなわけで、胸張って堂々と帰れるわけがなく、肩を丸めてできるだけ下を向いてトボトボ歩いた。前向いてないから当然のように人にぶつかった。


「うわっ」


 倒れはしなかったけど少し後ろによろめいた。


「す、すみません!」


 反射的に謝った。前方不注意でこちらからぶつかったんだから当然だ。


 でもさ…


「あ?…ッチ!」


 男はそう言い、私を思いっきり睨んだ。もともと不機嫌だった男に私がぶつかったことでより不機嫌に拍車をかけたようだ。



 そんな睨まなくてもいいじゃん……うぅ…



 さらに最悪なことにその男は駅に吸い込まれてった。


「まじか…」


 私もそっちなんだけどなぁ……いやだぁ〜


 しかも私が乗ろうと思ってた車両に並びやがった。

 帰るときはいつも比較的空いている先頭車両に乗るんだけど、今日はあの男に会わないように違う車両に乗った。降りやすいようにいつも開く側の扉付近に立つ。


 しばらく揺られていると、ゆっくりと耳が聞こえなくなっていく。たまにあるから「またか」そう思い無視していた。


 しかし、いつもと違いだんだん目が見えなくなっていく。



 え?

 うそ、なにこれ。



 私は突然のことにひどく混乱した。こんな経験今までになかった。混乱しているうちにもどんどん視界は暗くなっていく。


 さらに追い打ちをかけるように、今度は足に力が入らなくなっていく。



 っ!なに、、これっ



 初めて経験するそれに真っ暗な視界で必死に近くの棒にしがみついた。

 そうしないと倒れる。そう思った。いや、きっと倒れていた。



 私、死ぬの?



 そんな考えが頭をよぎる。



 いやいやいや、そんなことない。大丈夫。

 大丈夫!大丈夫!私は大丈夫!

 人間はそんな簡単に死なない!だから私も大丈夫!


 そう必死になって自分を鼓舞する。

 もう電車が走ってるのか止まってるのかもわからない。

 近くの人に助けを求めるなんて考えは浮かばず、混乱の中目を瞑って必死に耐える。


 そうして10分くらい経った時に少しずつ音が聞こえるようになり目も見えるようになった。



 幸い自分が降りる駅はすぎてなかった。







 電車の扉が開く。




 足を踏み出す。 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ