初授業?
始めるのは3日後、先生が来てから決めるということになった。
じゃあそれまでは書庫で本でも読んでおくか。
それと体力づくりも兼ねて走り込みでもしておこう。
木刀とかで素振りの練習をするのもいいけど、それだと変な癖がつくかもしれないからな。それは先生からちゃんと教わろう。
その日の夜、部屋に戻り一人になった俺は風呂に入って、借りてきた本を少し読んでからステータスの隠蔽と偽装をすることにした。やり忘れるかもしれないし。
ちゃんと寝落ちしてもいいようにベッドでやってる。
体力から知力は初期のものにしよう。
魔法適性はそのままで、
うーん、
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体力 A 24,000(K 53,000)
魔力 A 28,000(S 78,900)
筋力 B 9,600 (A 13,400)
俊敏 B 9,800 (A 18,700)
知力 B 9,700 (S 95,800)
【魔法適性】
火A、水A、風A、土B、光B、闇A、無
【スキル】
鑑定III(EX)、暗視II(VI)、
体力・魔力消費量軽減II(VII)、
魔法・物理攻撃耐性V 、
魔法・武術系統補助III(V)、感知I(IV)
速読I、並列思考III
(魔眼EX)、(収納EX)(テイムIII)、
(苦痛耐性IV)、(隠密行動V)、(状態異常無効)
【固有スキル】
成長促進、超回復、世界言語、
(世界辞典)、(成長限界突破)
【称号】
・(神の愛子)
・(神の寵愛を受けし者)
・(神が全てを捧げる者)
・(神が待ち侘びる者)
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うん、これでいいかな。
一通りやり終えたので寝ることにした。
3日後、剣術を教えてくれる先生が来た。
「初めまして。ラウディエル様をお教えすることになりました、私グレルイド大公家第一騎士団団長をしております、ケレイブ・アームと申します。よろしくお願いいたします。」
「まさか第一騎士団の団長様に来ていただけるとは。
よろしくお願いいたします。」
「どうぞ私のことはケレイブとお呼びください。私の方こそ、私がお使えするグレルイド大公家のご子息をお教えできるなんて、これ以上にない誉です。ですので、敬語も不要です。」
「いえ、教わる身ですので、敬語を使います。
それでちょっと疑問なんですが、兄さんたちは誰が教えてるんですか?」
「3人とも俺が教えている。
だがラディ、お前が5歳になるまではケレイブに担当してもらう。詳しくは言わないが、俺が教えないのはお前のためだ。5歳になって洗礼を受けたら、そこからはちゃんと俺が教える。だからそれまではケレイブに教わってくれ。」
何で俺だけ父さんじゃないんだろうって思ったけど、俺のためなのね。大方、父さんの怪力で俺を吹っ飛ばさないように、とかだろう。それなら仕方ない。受け入れよう。
「そうなんですね、わかりました。」
父さんたちには基本、気分で敬語かそうじゃないかで話すけど、今は一応家族以外がいるから敬語で話す。
「それと第一の団長であるケレイブがラディを教えるのは当たり前だ。帝国の騎士団の奴らや他の団員では手に余るからな。
だが心配するな、ケレイブは我が大公家の騎士団で一番強いやつだ。」
「あ、ありがとうございます!」
おお、めっちゃ喜んでるし。
うーん、まだ3歳の子供に何でそんな凄そうな人をつけてくれるんだろ。
まあ、俺が大公家の子息だからだろうな。
この一族は生まれた時から総じてステータスが高いしな。
「へぇ、そうなんですね。
ケレイブ、改めてよろしくお願いします。」
「はい、こちらこそよろしくお願いいたします。」
「ケレイブ、ラディはまだ3歳だ。
だからまずは体づくりから始めてくれ。」
「はい、わかりました。
授業はいつから始めますか?」
「ふむ。ラディ、いつがいい?」
俺はいつでもいい。
今からでもいい。
何ならその気で来た。
「俺はいつでも大丈夫です。なのでケレイブさえよければ今日から始めたいです。」
「私もいつからでも大丈夫です。」
「ふむ。
なら、少し休んでから始めるとしよう。」
「それではよろしくお願いします。」
「はい。
ケレイブ、よろしくお願いします。」
こうして俺の初授業が始まった。
「私の授業では、先ほどもお話しがあったと思いますが、体づくりをメインに行います。なので、走り込みでの体力強化や筋肉をつけるための腕立てなど、筋力トレーニングをやっていただこうと思います。」
やっぱりランニングと筋トレか。
定番だ。
「はい、わかりました。」
「それではまず、走り込みから行いましょう。初めてなので1周走って、行けそうなら2周目に行きましょう。今回は多くても5週で終わり、その後は走り込みが終わってから判断しようと思います。」
「はい、わかりました。」
早速大公家の敷地を走りはじめる。
もちろん訓練場でやるって手もあるけど、景色がずっと変わらないのはつまらないし、1周が長い方がいいと思った結果だ。
ほんとは走りながら色々やりたいことがあるけど、今はただ走ることに集中しよう。
1周走り終わったけどあんまり疲れてない。
日々の訓練とスキルのおかげだな。
その後も2周、3周と走った。ちょっと疲れたかな。
でも、もう無理って感じでは全くない。
「流石大公家のご子息です。騎士団の隊員ですら初めは3周が限界ですのに、すごいです。あと2周ほど行けますか?」
いや、こんだけ広い敷地を初めての訓練で3周も走れるのはすごいと思うぞ。
俺たちは『元』が高いからあれだけど…
「はい、大丈夫です。」
多分まだ余裕はある。
それに超回復があるから休んだらすぐ回復するし。
「わかりました。それでは、あと2周頑張りましょう。」
「ふぅ。お疲れ様です。初日からこんなに走れるのはすごいです。これからも頑張りましょう。
次は筋肉をつけるために筋力トレーニングというものをやっていただこうと思います。主には腕立て伏せや腹筋、スクワットなどです。
始める前に少し休憩にしましょう。
慣れてないうちから無理に体を使いすぎると、逆に良くないですから。」
確かにやりすぎは良くないね。無理をすればいいってわけじゃないし。
まあ、俺は多分大丈夫だけど、大切にするに越したことはない。
「そうですね、わかりました。休憩にしましょう。」
最近俺付きになった執事のソノットに休憩のできるところに連れられる。そこにはすでにタオルや机、椅子、お茶などが用意されていた。
贅沢してるな…
もちろん、ケレイブにも座ってもらって一緒に休憩している。
教えてもらっている分際で、先生を差し置いて1人だけ椅子に座って休憩とかありえないからな。
ある程度休憩が取れた段階で授業を再開する。
「もう始めて大丈夫でしょうか?」
「はい、お願いします。」
「はい。それでは、先ほど説明した通り、筋力トレーニングを行います。まずは腹筋を…」
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「今日の授業は以上です。お疲れ様でした。」
筋トレはマジでそのまま筋トレだった。
「ありがとうございました。
あの、次回の授業はいつやりますか?」
あっちでは3日に1回のペースがいいって聞いたけど、ここではどうなんだろ。
「はい、2日に1回行うように言われていますので、次回は明後日ということになります。それと、基本的に授業を行うのは午後からということになりましたので、よろしくお願いします。」
「わかりました。それまでは自主トレーニングなどは控えた方がいいですか?」
「いえ、ランニングはやり過ぎに注意していただければ、毎日続けていただいても大丈夫です。ただ筋力トレーニングは私がいる時に一緒にやりましょう。」
「わかりました。」
「はい、では2日後にお会いしましょう。」
という感じで初めての授業が終わった。
やり過ぎに注意できるかな…自信はナイヨ…
何気に疲れたな。
いくら夜中に走り回ってたと言っても、ここまで連続して走ってはなかったから思ったより疲れた。
だから今日はお風呂に入ってすぐに寝た。でもちゃんとご飯は食べたよ。身体をたくさん使ったからいつもよりしっかりとね。
剣を教わる予定が…
何で地球のカタカナが出てくるんだ、などは気にしないようにお願いします。