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すべて叶えよう   作者: 夜
第一章 幼少編
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プロローグ-1



 


「あぁ、疲れる。就活だるい」


 私は 就活に追われる大学4年になったばかりの神城優美かみしろゆうみ

 つい昨日第一志望の企業から御祈りメールをもらった。別に御祈りメールをもらうのは初めてじゃなかったけど一番入りたかった会社だからショックはデカかった。

 でも、落ち込んでる暇はなかった。就活と並行して卒業研究を進めなきゃいけないし、もうすぐゼミで発表もある。就活も全然進んでないのに卒業研究のことまで同時に進められるほど私は器用じゃない。



「はあ……疲れる…」



 最近はなんだか昼でも眠くなる時が多い。疲れが溜まってるのかな。

 家にいるのに家に帰りたい。

 そんなよくわかんないことを最近はよく思う。



「あぁ、めんどくさい。マジめんどい」



 4年になって卒業研究以外に必要な講義はないので就活と研究に集中できる。


 でも、それだけじゃつまらない。

 私はファンタジーに生きたい。男子がよくしてるらしい厨二病?みたいな妄想を私だってしてる。そりゃもうずっとしてる。

 中学生の頃にアニメとか漫画にハマってからは、しない日の方が少なかった。


 よくわからんテロリストが教室に入ってきて私が人質を助けるとか、そんなテロリストを一瞬のうちに全滅させるとか、驚異的な身体能力を見せつけるとか、白馬に乗って颯爽と登場してみたり、あげだしたらきりがない。


 だから漫画、アニメだけじゃなくて小説にも手を出したら止まらなかったよね。漫画やアニメよりいっぱいファンタジーあったから。


 そんなこともあって、いつか死んだら異世界に生きたいって思うようになった。

 まあ、当然っちゃ当然よね。

 夢よ、それは。



「異世界に転生とか転移とか前世を急に思い出すとか、なんかファンタジーなこと起こらないかな」



 1日の疲れをお風呂で取りながら思う。

 目が覚めて起きたら「知らない天井だ」とか言ってみたいよね!はぁ!憧れる!


 でもまあ現実はそんなに甘くはない。寝ても覚めても知ってる天井。いつも見る光景。今日もまた1日が始まってしまう。そう思う。


 別に就職して働くことは全然嫌なじゃない。むしろ早く働きたい。学生を抜け出したいと思う。

 高校生のうちならまだしも、就活生は辛い…!

 微妙な位置なんよ。就活なんて終わったら二度と経験したくない。



「うへぇ…」 



 現実に目を向けるだけで気持ちが悪くなる。

 だから小説を読んでると主人公がほんと羨ましい。

 今の生活を捨てて楽しい世界を満喫したい。


 でもさ、そもそも異世界に行ける人とか現実的に考えて有り得んし、仮にあったとしても1人2人じゃない?



「あぁ、行ってみたい」




 そんなことを思いながら今日もまた眠る。




ーーーーー




 そして目が覚める。













「あぁ、知ってる天井だ…」




 そしてまた今日もいつもと変わらない1日が始まった。



読んでくださってありがとうございます!

面白いと思ったら今後もよろしくお願いします。

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