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平成トランスポーター  作者: 夏名
38/54

15-4 自惚れ

「……(ほおり)、大丈夫そうだな」


「あぁ。結局、何があったんだろうな?」


 來見(くるみ)を始めとする社会科室にいたスタッフ一同はいつの間にか受付の人物が入れ替わっている事に面食らい、慌てて代わりの者を呼び出しに走るというアクシデントに見舞われながらも、他に大きな問題を抱えることなく担当時間の終わりを迎えていた。

 次の当番を受け持つ生徒たちも遅刻する事はなく、滞りなく業務の引き継ぎを済ませた來見は香椎(かしい)と共に控え室へ向かい、休憩に入っていたのである。


 凛乃(りの)建井(たてい)と会話している祝の目元は泣いた事を示すように依然として赤く染まっているが、談笑する姿は表面的には元気そうに見える。

 何か声を掛けるべきなのか、それとも引き返して未だ開け放たれたままの扉から出ていくべきなのか。どう接するのが正解なのか分からない2人は、教室の出入口の側でそわそわと狼狽えていたのだった。


「深く聞かずに、いつも通りで良いから!」


「そうそう、変に気遣わない」


 來見と香椎が小声で交わしていた会話が聞こえていたのだろう。遅れて入室してきたよるかと連城(れんじょう)にすれ違い様に耳打ちをされ、來見はびくりと体を揺らす。

 そのまま何事もなかったかのように來見達を置き去りにして、よるかは努めていつも通りの調子で祝に話し掛けていた。


「引き継ぎ終わったよー」


「お疲れ様。ごめんね、途中で抜けちゃって。埋め合わせは絶対にするから」


「その話はまた追々。今は気にしなくて良いから」


「……ありがとう」


 連城にも気を遣われ、祝は申し訳なさそうに感謝を述べる。それはこの状況で再び頭を下げても、ただ相手を困らせるだけだと理解した上での行動に見えた。


「……視聴覚室で3組が劇やるんだろ?コメディ系らしいから、後で見に行くのも良いかもな」


 会話が一区切りしたと思い、來見は手荷物を整理する振りをしながら集団に近付き話し掛ける。自然な流れで加わったつもりではあったが、訝しげな目で見られるのではと内心不安に思っていた來見に祝は顔を明るくして返事をする。


「……いいね!気になる」


「それ、絶対見に来いって橙牙(とうが)にゴリ押しされたわ」


 笑顔を浮かべた祝に安堵したのか、香椎が場をつなぐように言葉を続けると周りのクラスメイトも口々に同意を示す。和らいだ空気に來見は胸を撫で下ろし、不意に祝と目が合うと反射的に作った笑みを返していた。


「見に行かないと、後で絶対うるさいんだろうな……でも腹減ったから先に飯食おうぜ」


 元から尻ポケットに入れていた財布を、さも今しがた鞄から取り出したかのように掲げる香椎に來見は頷いて肯定する。それはこのまま自分達が留まっていては祝達はしたい話もできないだろうと考えていた來見にとって、その場を離れる良い切欠でもあったのである。


「上演回数はまだ残ってるみたいだし、先に食堂行くか」


「賛成!今回は購買にアイス置いてんだって。売り切れる前に行こうぜ」


 一先ずの話題を提供できた來見は、もはや自分にできることはないと断じていた。パンフレットを手に足早に去ろうとする來見と、それに倣うように殊更明るく振る舞う香椎。祝達から見れば2人が気を遣っているのは分かりきっていたようで、その慌ただしさにくすくすと笑い声を溢していた。


「……じゃ、皆も文化祭楽しんで」


「また後でなーお疲れー」


 いよいよ潮時だという判定を下した來見は香椎と一瞬で目配せを交わすと、そそくさと退出していく。お疲れ様という言葉を背に受けながら教室の扉を閉めた2人は、全く同じタイミングでため息をついていた。


「……自然だったよな?俺ら」


「分かんねぇ……後はもう、女子に任せよう……多分それが正解だ」


 祝達の視線から逃れた事で、來見は疲労を隠しもせずにぼやいてしまう。考えを同じくしていた香椎に至っては最後まで対処法が分からなかった事について、もはや諦めてしまっているようでもあった。

 來見はふとポケットから携帯電話を取り出し、着信がないかじっと見つめてしまう。そのまま祝に関する情報が何か送られてきていないか確認するも、終ぞ転送装置(トランスポーター)としての役割を発揮する素振りが見られる事はなかったのだった。


「どうした?電話でも来てたか?」


「いや、何でもない」


 來見は首を横に振り、携帯電話を元の場所にしまう。さしあたって祝の身に危険が降り掛かる事態にはならなさそうだというのが分かっただけで、良しとする事にした。


「食堂行くか。その後は……適当に、流れで」


「中等生のトコにも顔出すんだろ。当番の時間に合わせてやれよな」


「分かってるって」


 妙な緊張感から解放された2人は談笑しながら階段を下り、中央棟1階にある食堂と購買部を目指す。気を取り直した來見は幾分か落ち着いた気持ちで、賑やかな空気を楽しもうと文化祭に挑む事にしたのだった。



 道すがらに宣伝を兼ねて文化祭を回っている顔見知り達と出くわしては、広告を押し付けられる。

 食堂の列に並んでいると当番である颯真(ふうま)議波(ぎば)から注文の聞き取りをされ、昼食を摂っているところで更田(こうだ)などのクラスメイト達と合流を果たし。そのまま体育館へ向かっては白石(しらいし)皆本(みなもと)が所属する吹奏楽部の演奏を聞き、また移動した先で橙牙達のクラスが上演する劇を鑑賞する。


 浦部(うらべ)飛織(とおる)など後輩のクラスに顔を出した帰りに月退(つきのき)(はやし)に出会い、校内探索に巻き込まれたその先で、來見は祝が友人達と歩いている姿を見つけていた。

 文化祭という祭典を思う存分満喫した來見ではあったが、祝の思わぬ姿を目撃してしまった事もある。來見は一方的に、彼女が心置きなく楽しめているように願うばかりであったのだった。




「それじゃあ、お疲れ様!また明日も頑張ろう!」


「明日は打ち上げに直行だからネー忘れずに!」


「またねー」


 校内で音楽が流れ始め、文化祭の終了を告げる放送が訪問客へと届けられた後。恙無く文化祭1日目を終えた來見達はクラスTシャツから制服に着替え直しており、示し合わせた訳でもなかったが集団で下校していた。

 そして校門前でそれぞれの方向へ別れ、だんだんとその数を減らしていくと――來見と香椎そして祝といつものような顔触れになっていたのである。


「今日はお客さんがたくさん見に来てくれて良かったね」


「名簿用の紙が途中で足りなくなって、新しく刷りに行ったくらいだからな。大盛況で何よりだ」


 來見は非番の最中に連絡を受けて、コピー室まで走った事を思い返す。作業としては単純なもので時間もさほど掛からずに終わる筈であったのだが、向かった先では同じような状態に陥っているクラスで溢れ返っていたという現実に直面していた。その為、予想外に廊下で待たされる事になり――ひたすらに順番が回ってくる時を、妙な焦燥感に襲われながら過ごす羽目になっていたのである。

 だが、それは来場者が多かったという事実に他ならなかった。また、伊斗路(いとみち)高校が高校生の入学募集をあと1年で打ち切るにあたって、新規募集を中等生のみの入学に切り替えるという方針が上手く軌道に乗っているという証左であったのかもしれない。


(俺が行動してたから悪い噂が流れなくて、だから人がたくさん来てくれた……とか。いや、それは自惚れすぎか)


 在校生の多くは、率先して学校の評判を上げようなどと思って日々を過ごしてはいなかっただろう。

 しかし、例えば――熱中症による重症者が出ていない。監督不行き届きと称される事件が起きていない、など。事前に調べて問題らしい問題が起きていない学校となれば、受験生は安心して志望校に挙げる事ができた筈である。だからこそ、多くの人々から遠ざけられる事もなく、1日目の文化祭は盛況に終わった。

 全ては憶測でしかなかったが、兎にも角にも不当に悪い評判が広まる事がなかったのは幸いであった。來見の行動がもしもその歯止めに貢献できていたのだとすれば、心の中でくらい自慢に思っていてもバチは当たらないような気がしていたのである。


「俺らのクラスは回転率が良いから、劇よりも集客が見込めるもんな」


「うん、この調子なら学年の優秀賞も夢じゃないかもね!」


「それな!脚本も演者も……他のクラスに負けないくらい俺らも頑張ったから、報われたいよなぁ」


 賞だけが全てではないと分かってはいるが、貰えるものは貰いたいし肩書きとして形に残るのなら表彰だってされたい。人間ならば誰だって持っていてもおかしくはない功名心を隠さず、香椎と祝は会話を弾ませていた。


 來見は聞こえてくる話に耳を澄ませながらも、いつしか足並みが乱れ2人の背を追う形になっていた。それは自身の携帯電話を確認する事に気を取られていたからであり、知らず知らずの内にその歩調を緩めてしまっていたからであった。


「……來見くん、また携帯見てる」


「うん?」


「気のせいかもしれないけど、最近よく触ってるよね」


 上の空になっていた來見の様子に、祝は目敏く気付いては指摘をする。その言葉は平時であれば叱責するような感情などは無いのだと、引っ掛かるものもなく流していただろう。

 しかし殊更に明るい声色で発されていたのは何か強調したい事があるのだと主張しているようで、その違和感は祝の表情に僅かに浮かんでいた不満の色を察知できたからこそ気付けたものであった。


「それ、俺も思ってた。はっ、まさか頻繁にやり取りをする相手が……!?」


「えっ!?」


「実際どうなんだよ來見。祝も気になるみたいだぜ?」


 香椎の妄言に祝が声を出して驚く。そのまま香椎は來見に視線を向けると、良い仕事をしてやったと言わんばかりに得意気な表情を浮かべていた。


「……いや、そんなんじゃないよ。ただ、急ぎの連絡があったら困るから確認してただけだって」


「それ、依存症ってやつじゃねぇの?自覚がない奴ほど症状が進んでるとか言う」


「もしくは……強迫性障害だっけ?ほら、家を出る時に鍵を閉めてきたかどうか不安になっちゃう、あれ」


 來見も香椎も冗談のつもりで笑いながら話していたのだが、祝は深刻に捉えすぎて考え込んでしまっているように見えた。しかも、その姿に焦った香椎は來見に目を向けて言外に何とかしろと訴えてくる始末。

 來見は半目になって香椎に視線を返して咎めておくが、このままでは無駄に思い悩む祝が気の毒でしかない。彼女を安心させる為、そして誤解を解く為にも來見は口を開くのだった。


「そんなに心配されるほどの事じゃないよ。携帯を見てる俺の姿が……たまたま祝の目に付いただけだと思う」


「そう?生活の中心になりすぎてないなら……大丈夫なのかな?」


 確かに未来からのメールが届き、携帯電話が転送装置として機能し始める以前と比べると、携帯電話を手に取る頻度は上がっている。しかし馬鹿正直に事実を話す訳にもいかず、無用な心配を掛けたくもない來見としては否定する選択肢しか存在していなかった。


「何にせよ程々が良いと思うよ。……お節介かもしれないけど」


「……うん、そうかもな」


 未だ気遣わしげに言葉を続ける祝に押されるようにして來見は携帯電話をしまう。その実、祝の意見は尤もなものであり。つい最近、予想外に目の前で人が焼かれる姿を見て衝撃を受けてしまった來見にとっては、焦燥感を掻き立てる要素しかなく精神的にもよろしくない。特に今は、傾倒しすぎるべきものではないというのは間違いなかったのであった。


「そーそー。受験シーズンになったら嫌でも断つことになるんだから、予行練習しとけって」


「一応、中学の時に受けてる洗礼なんだけどな。……ご忠告痛み入ります」


 調子の良い様子で背を叩いて来る香椎に、來見はぼやきながらも茶化した返事をする。その慇懃無礼な言い回しが面白かったのか、香椎は笑い声を上げながら勢いを付けて自転車に乗ると、後ろ手を振りながら別れの挨拶を述べていた。


「それじゃ、また明日!」


「おー。片手運転は止めろよー」


「気を付けてねー!」


 危険な乗車方法を注意された香椎は、直ぐに居住いを正してそのまま走り去っていく。來見と祝はその背を見送るとどちらからともなく他愛のない会話をし始め、流れのままに共にバス停まで歩いて行くのだった。




「それじゃあ、祝も気を付けて」


「うん、來見くんも。明日の文化祭も頑張ろうね」


 普段なら祝がバスに乗り込むところまで見送るのだが、世間では休日という事が影響しているのだろう。未だ目当てのバスは来ていないようで待機の列ができあがっていた。そのため來見は人の群れに近付いたところで別れを切り出していたのである。


「あぁ、また明日な」


「……待って來見くん!あの!」


「ん?」


 挨拶を終えてその場を離れようとした瞬間、來見は祝に服の袖を掴まれていた。自分で引き留めておいて動揺しているのか、祝は視線をあちらこちらに忙しなく飛ばし瞬きが異様なまでに増えている。

 大きな声を上げた事もあり、観衆から好奇の視線を向けられているのを察した來見は、焦りながらも自分を奮い立たせる。そして恐らく祝と同じくらい動揺しながらもその手を引いて、人目の少なさそうな静かな広場へと誘導するのだった。


「……どうした?言いづらい事だったりするか?」


 日陰に入った來見はゆっくりと祝の手首を離すと、振り返って問い掛ける。本来ならば祝の手を引いて行こうと決意した筈であったのだが照れ臭さが先行してしまい、結局は手首を掴むという來見の意気地のなさを露呈していた。

 それは無遠慮に人の体に触れるものではないという考えからくる配慮でもあったが、そもそも気になっている人に嫌われたくはない。だからこそ上手く立ち回りたいという、格好付けによるものと呼ぶ方がより正確だっただろう。

 何はともあれ來見の振る舞いは様々な思いを内包したものであったのだが、当の祝はそれどころではないようだった。その顔色は蒼白と赤面を行ったり来たりしており、何か言おうとして口を開いては諦めたように閉じるという、全く考えが纏まっていない様を如実に示していたのである。


「……暑いから飲み物でも買ってくるよ、祝はここで待って……」


「あ、明日の文化祭!」


 暫くの時間が必要だと思った來見が一度その場から離れようとすると、祝は引き留めるように声を上げる。再び袖を掴まれる事はなかったがその両手は固く握り込まれており、祝が極度の緊張感に襲われていると分かってしまう。

 來見は祝が勇気を振り絞っている姿を見過ごしてはいけないと思い、向き直って続く言葉を待つ事にした。


「明日の文化祭の……自由時間が合う時に……その、い、一緒に」


「い、一緒に……?」


 來見は祝の言葉を半ば無意識に復唱する。そして気付いてしまう。これは、もしかしてそういう事なのではないか、と。

 祝の視線は下に落ちてしまっているが、その顔が赤いのは夕焼けのせいだけではない。言い淀んでしまっている祝に助け船を出すように、來見は高揚した気持ちにまかせて自身の願望をも反映した言葉を口に出していた。


「一緒に、その……どこか、回ろうか」


「……!う、うん!一緒に!一緒に行こう!」


 來見の言葉に祝は激しく首を縦に振り、前のめりになって肯定する。勢い良く返事をしておいて、その食い付きの良すぎる自身の反応の速さを恥じるように祝は益々顔を赤くしていたが、來見から見れば不快さなどは欠片も存在していなかった。

 むしろ予想が的中し、果ては色好い返事まで貰えた事実に目が眩んで、顔がだらしなく緩みそうになるのを抑えるのに精一杯だったのである。


「えっと、あの……香椎くんとかも一緒で良いから!私も、丹胡(にこ)ちゃんとか連れて行くから!こ、後夜祭とか、見よう!」


「う、うん。じゃあ、そうしような」


「うん!ええと……また明日!」


 2人揃ってぎこちない会話を終えると、祝ははにかみながら恥ずかしそうに走り去る。その一方で雷に打たれた様な衝撃を受けていた來見は暫くの間立ち尽くし、動く事ができずにいた。

 呆然としていた來見は祝が待っていたであろうバスが来てから、去っていく頃になって漸く我に返る事ができたのである。


「これは……」


 所謂デートというやつなのでは?

 気を取り直した筈の來見の脳内が再び煩悩に支配される。もしかしたら祝はかなり、想像以上に來見のことを好ましく思ってくれているのではないのだろうか。実は、少しくらい自惚れてしまっても良いのではないのだろうか。


(デート……いや他にも人がいるから……ダブルデート!?)


 香椎と建井の仲は知らないが、状況を俯瞰するとそういう事になる。來見の手にはいつの間にか携帯電話が鎮座しており、その指でダブルデートの注意点について検索を始めていた。


(恥ずかしがって同性とばかり話してはいけない……折角のデートで意中の人と会話できないのは絶対に駄目……)


 自宅のパソコンの検索履歴に残していたら間違いなく冷やかされるであろう教えを、來見は脳に刻み込むようにして内容を反芻する。ネットに書かれた文章は一切の疑いもなく信用するものではないと理解していても、他の方法を知らない未熟者の來見にとっては唯一の光明だったのである。


(でも、何で祝は誘ってくれたんだろう。嬉しいけど、少し急だったよな……?)


 目ぼしい情報(アドバイス)を粗方見終えた來見は根本的な疑問に立ち返る。自分が気付いていなかっただけで元から計画していたのかもしれないが、何か祝の考えを変える出来事があったのかもしれない。そう考えた時、脳裏に浮かんだのは何故か親指を立ててウインクを飛ばす香椎の姿だった。


(俺が祝の嫉妬を煽ったから、こうなったんだぜ!感謝しろよな!)


 小憎たらしい幻聴まで聞こえてきたが、直前のやり取りを思い返してみると合点がいく。祝は來見が頻繁に携帯電話を触る事を心配していたが、その前にまず携帯に気を取られて上の空だった態度に不満げで、やり取りをする相手がいるのかという香椎の揺さぶりに強い反応を示していた。


(あいつの恋愛脳に感謝する日が来るとは……。ありがとう)


 自分の思考の大部分が色恋で一杯になっている事も棚に上げ、來見は脳内の香椎を揶揄しながらも拝んでおく。面と向かって言えば何処までも追求される事が目に見えている為に決して口にはしないだろうが、感謝の意を示す贈答品でも送る事を考えるくらいには來見なりに香椎の存在をありがたく思っていた。


(……まぁ、それ以外にも理由はありそうなんだけどな)


 一頻り興奮したお陰で冷静になった頭は、もう一つの可能性も見つけ出していた。何故か泣いていたらしい祝の姿。來見が社会科室で仕事をしていた時間に、思いもよらない出来事が祝の身に振り掛かっていたのかもしれない。


「……明日、聞いてみようかな」


 香椎の備品破損騒動の時のように。結局、自分から勇気を持って歩み寄らなければ、全貌を詳しく知る事はできない。來見は至極当然な結論に至ると同時に、転送装置が決して万能ではないという事実を改めて痛感していた。


(こいつは誰かの命が危険に晒されないと知らせてくれない。だから、それ以外の問題は自分で何とかするしかない。……当たり前の事か)


「……確かに付き合い方を考えるべき、なのかもな」


 來見は握り締めた携帯電話を見つめて独りごちる。しかし今更そんな事は許されないと主張するように転送装置はメールの受信を知らせ、その内容を來見の目に映していた。


「2012年9月8日、伊斗路市、呪いの館…呪いの館?」


 來見は夏季休業中に月退と交わした会話を思い出す。來見の記憶では呪いの館と表記されて思い当たる場所は一つしかない。

 子供の適当な噂によって不名誉な称され方をする家。そこに住む人間に対する気の毒さを思い返しながらも、來見は自分がどう行動すべきか悩み始めていた。




「いやー。お前も、もう高校生になるのか。時が経つのは早いなー」


「言い方がおじさんみたいだよ、ヨリくん」


 中学3年生の來見に、従兄弟である善知鳥(うとう) 誉利(より)が声を掛けてくる。色気づいたのか、いつの間にか軽くパーマの当てられていた明るい灰色の髪と耳に矢鱈と空けられたピアス。正直に言えば親族でなければ積極的に近寄りたくない風貌をしたヨリは、芝居がかった様子で厚みのある上まぶたを閉じ、細目になって來見を見ていた。

 今日は來見が無事高校受験に成功した祝いとして、親族で食事会を行こうとしていたのである。

 ただ時間としてはまだ早い為に2人の母親はショッピングに出掛けてしまい、父親達もそれに連れられて行ってしまった。來見は従兄と従兄の家の留守を預かっており、ゲームなどをしながら適当に時間を潰していたのである。


「そりゃ、お前より5歳上だからな。中坊から見たらオッサン扱いだろ、俺なんか」


「……本物のオッサンに謝った方が良いと思うよ、その発言は」


 20歳になったばかりだと言うのに辛気臭い事を言うヨリに、來見は呆れた目を向けてしまう。しかしそれはテレビ画面から視線を離してしまうという事を意味しており、好機と見たヨリは目を光らせる。隙を逃さなかったヨリが鮮やかにコントローラーへ入力する事を許した結果、來見は敗北してしまっていたのだった。


「俺の勝ち!つうか最初にオッサン扱いしたのお前だろうが。オラッ」


「うわ、食べ物投げないでよ。最悪、姑息」


 勝利の余韻に浸るヨリは伯母(ヨリの母親)が用意しておいてくれた大福を、來見に向かって投げ付ける。個包装されたそれは、ぶつけられたところで汚れたりはしなかった。しかし話を振って気を逸らせようとするヨリの術中にまんまと嵌まってしまった事もあり、來見は従兄の行儀の悪さに悪態をつかずにはいられなかったのだった。


「で、どうなんだ。卒業祝いに何かやったりしねぇの?」


「いや?特にそういう話はないかな……時間が合う奴同士で飯とかは行くかもしれないけど」


 クラスでわざわざ前に立つような目立つ人間――人付き合いが良く率先して集まりの機会を作ろうとするような性質のクラスメイトは、個人的に連絡先を聞いて回っており情報の伝達に困らない体制を整えようとする動きをしてはいた。しかし今のところ何かしようという計画は立っていないようで、結局クラスの全員で集まることはないような気がしていたのである。


「へぇ、俺の時は最後にバカやっとこうって流れで、度胸試しとかしたけどなぁ」


「……それ、万が一にもやり過ぎて入学取り消しとかになったら終わりだよな。普通に考えてアホだろ」


「バカはやれる時に済ましとくんだよ。上手くやりゃあ良い思い出になるし」


 どこまでも辛辣な物言いの來見に、ヨリは何食わぬ顔で大福を口に含む。その反省した様子もない姿に來見はそういうものなのかと納得しかけてしまうが、ヨリの行った所業を思い返しやはり駄目なものは駄目だろうと考えを切り替える。

 今更、過去の出来事について説教などするつもりはない。しかしヨリは武勇伝として捉えているその蛮行について深掘りをしようと、來見は口を開いていた。


「呪いの館に行った証……を取ってくるってやつだよな。結局、その証は失くしちゃったんだっけ」


「今は……家のどっかで眠ってるんだろうな。でも良いんだよ、当時のダチにはちゃーんと見せられたんだから」


 何時だかにも聞いた話を回想しながら、來見は内容を確かめるように尋ねる。ヨリの杜撰な管理により紛失した証拠とやらは來見も見たことがなく、実際のところどうだったのかは知り得なかった。


「それさ、本当に取ってきたの?話盛ってない?」


 先程の意趣返しも込めて、來見はからかい混じりに真偽を問う。しかしそれは殊の外ヨリの癪に障ったのか、従兄は食って掛かるように身を乗り出していた。


「はー?俺を疑うのか?ダチをここに呼んで証言させてやっても良いんだぞ?よく分かんねぇ距離感の人間と立て続けに会うっていう、苦痛を味わわせてやろうか?」


「あぁー、いい、いい。大丈夫です、すいません」


 愚かだったと自覚していることもあり、当時の行動を馬鹿にされるのは許せるのだろう。しかし嘘をついていると思われるのは心外だったようで、ヨリは平常時には見られないしつこさで來見の肩に腕を回してくる。

 來見のおざなりな謝罪からも、面倒臭がっている内心を見抜いていたのだろう。ヨリはわざとらしく憤慨した様子で、大きく声を上げ始めていた。


「そんな態度取るんなら、もう携帯やらねーからな!あーあ。折角、入学祝いに渡そうと思ってたのになぁ!」


「は!?あれは伯父さんの携帯だろ!ヨリくんにそんな権利ねーよ!」


 ヨリは以前から來見に譲る予定だった携帯電話に言及して、勝手な暴論を振りかざす。当然のように來見は反抗せずにはいられなかったのだが、依然としてヨリは一歩も引かない姿勢を見せていた。


「それでも、今は俺が預かってんだ!悔しかったら謝りな!」


「……いや、謝ったじゃん!」


「誠意が足りねー!疑われたことで俺の心は粉々に砕け散ったんだ!今すぐ接着剤持ってこい!具体的には酒と煙草な!」


 來見の一瞬の怯みを察知したヨリは、ここぞとばかりに捲し立てる。しかしその要求は滅茶苦茶な内容で、ろくに考えもしないで反射的に喋っている事が分かる。

 ヨリの横暴な態度に苛立った來見は何とか言い負かそうと、端的に事実を並べる作戦に出ていた。


「年下にタカってんじゃねぇ!そもそも未成年が買えるわけねーだろアホ!」


「年上は敬うものなんだよガキィ!良いからコンビニにパシって来い!炭酸と裂き烏賊な!」


 ヨリが大口を開けた事で覗いた犬歯は來見の母親からは好評で、愛嬌があって良いなどと語っていたが――それは來見には終ぞ理解できない感覚であった。

 顔を合わせれば普通に喧嘩するような仲である人間。ましてや大人げない事すら平気で語る相手に、來見は決して可愛げを覚える事は無かったのである。


「尊敬されたいなら相応の品格を身につけろオッサン!伯父さんにバレて怒られろ!」


「チクり魔かぁ!?語彙の少ねぇガキが如何にもやりそうな事だよなぁ!?」


 大声での罵倒を終えゼイゼイと肩で息をしていた2人だが、そのレベルの低い醜い罵り合いは突如として終わりを迎える。殆んど脊髄反射のように行われた言葉の応酬ではあったが、2人は内心でこれ以上に白熱する事は不毛であり、空気が無駄に良くない方向に進んでしまうと気付いていたのである。


 ヨリは一つ咳払いをすると徐に立ち上がる。來見は気まずく思いながらも自分からは譲歩をしたくないという気持ちが先行して、その姿を目で追いながらも黙り込んでしまっていた。


「……散歩行くついでに、コンビニ行くか」


「……行ってらっしゃい」


「お前も行くの!一人で留守番させらんねぇだろうが」


 一人になりたいのかと思い來見としては気を遣ったつもりであったのだが、ヨリが否定の言葉を吐いたのを聞いて仕方なく外出の準備を始める。ダラダラとゲーム機を片付けながらも來見の口からは、ぼやきが溢れ落ちていた。


「別に俺一人でも、留守番くらいできるけどな……」


「良いから立て立て!奢ってやっから」


「……はーい」


 ヨリに足先で小突かれ、來見は渋々と返事をする。少し時間を置けば何事もなかったかのような空気に戻るとヨリも分かっていた筈だが、率先して穏やかな雰囲気にしようとするその振る舞いを來見も尊重すべきだと理解していたのだった。




「……その後に、この携帯貰ったんだよな」


 來見は携帯電話を貰った時の記憶を、回想しながら独りごちる。あの時の來見の謝罪は確かに誠意が足りなかったし、ヨリもからかうにしては態度が少し高圧的すぎた。

 互いに遠慮なく言葉をぶつけ合えるという事実は、従兄弟同士が気心の知れた仲であるという事を示していた。しかし過ぎた言葉は時に禍根を残してしまう。その事を理解していた2人は互いに改まって謝罪するまでは行かなかったものの、直前に交わした言い争いは水に流して普通に接するように努めていたのである。

 そして言い合いが穏便に済んだという事は來見の手に携帯電話が問題なく渡ったという事で――來見のポケットにはその譲渡品が収まっていたのであった。


(それで、あの時ヨリくんと話してた呪いの館が、ここの事なんだけど……)


 來見は険しい顔で呪いの館を見つめる。躊躇いながらも目的地に来てしまった訳だが、果たしてこの民家が指定された場所と一致しているのか來見にはまだ分からなかった。


「…来てみたは良いけど、ここで合ってんのかな」


 ヨリやクラスメイトとの間で話題に上がった場所に来ている事への奇妙さを抱きつつも、未だ半信半疑でいる來見は足を踏み入れる事を思い切れずにいる。

 自宅まで入る事はせずに、こっそりと家の玄関から自転車を回収して走らせて来ていた來見は、それを何処に駐車すべきかも判断できずにいた。


「2012年9月8日、伊斗路市、呪いの館別棟。子供が迷い込み、閉じ込められる。」


(時間の表記もなかったし、場所の指定が今までより大雑把というか……色々と気になるけど……)


 メールの内容を今一度確認した來見は顔を上げて民家の様子を窺う。四方は高い塀で囲まれ、入り口であるロートアイアン製の門扉から玄関までは、目算でもかなりの距離があるように見えた。


(夕方なのに電気は点いてないし、庭はかなり荒れてるな。もう住んでる人はいないのか)


 門扉をよく観察すると、開閉する部分に這った蔦は払われたり千切られた様子はない。その事から迷子と思われる子供は別の場所から侵入したのだと推測でき、もしかすると有り余る元気と勢いのままに塀を超えていったのかもしれなかった。


(不法侵入になるけど……すいません。違ったら、直ぐに出ていきます)


 來見は家主に心の中で謝罪しながらも路肩に自転車を停めて、周りに人気がない事を確認してから門扉を開けて中に入る。鍵か、あるいは張り巡らされた植物で開けられない事も覚悟していたのだが殊の外簡単に扉は動き、來見は易々と私有地に侵入できていたのだった。


(別棟ってことは、もう一つ建物があるのか?外からだと生垣が遮ってて分からなかったけど)


 本邸らしき館の外観は水色のパステルカラーで日が陰り始めた薄闇の中でも、どこか周りから浮いて見える。それは塀に囲まれている事とは別に、辺りに和風建築が立ち並んでいるからこそ起こり得た錯覚なのだろう。しかし口さがない子供にとっては格好の噂の的になる程に、強い印象を与えてしまっていたのである。

 來見はせめて居住者の耳にその悪評が届いていない事を今更になって祈りながらも、別棟と呼ばれる建物を探すのだった。




「ここか……?」


 なるべく足跡を残さないように、しかし子供の痕跡を探しながらも敷地内を歩き回った來見は該当する別棟らしき建物を見付けていた。

 入り口からは随分と離れた場所、本邸の背後に控えるその平屋は見慣れない外観をしていた。構造は横に長い長方形で軒が無く、窓は高い位置に限られた数しか存在しない。黒色の塗装は闇に沈み込むようで、一見すると倉庫と見紛うその建築物は影に隠れるようにしてひっそりと聳え立っていたのである。


「入り口は……あった」


 外壁と全く同じ色をしている為に非常に分かりにくいが、引き戸の扉が取り付けられているのが分かる。

 本邸と違い植物に囲まれていないからだろうか。別棟には根を張る蔦などはなく、鍵がかかってさえいなければ簡単に開きそうな扉に見えていた。


「すいません、お邪魔します……うわ!」


 扉に手を掛け、ごく僅かな力で開く事ができそうだと認識したその瞬間、來見の所業を非難するかの如く携帯電話が着信を告げる。

 ポケットから続け様に伝わってきた振動につい声を上げてしまうが、慌てて自分の口を塞ぐ。來見は周囲を見回して再び人影がない事を確認すると、室内の探索を始める前にメールへ目を通す事にしたのだった。


(未来からのメールじゃなくて、部活の連絡と……和久本(わくもと)からか。2通とも偶然、同じ時間に来たんだな)


 ざっとメールに目を通すと、1通目は読書研究部が図書室を使用して行っている展示についてであり、部長から当番を忘れないようにという念押しのために部員へ一斉に送られていたものだった。

 2通目は和久本からの連絡であり、誠道(せいどう)を連れて訪れるつもりだという内容で、一応事前に伝えておこうと思いメールを送っておいたという旨が綴られていた。


(了解です、と)


 どちらのメールにも返信は不要と書かれていたが部長には簡潔に、和久本には会うのを楽しみにしていると続けて手短にメールを返す。どちらも実に社交辞令的な内容であったが、この文面なら相手もいちいち返さずに済むと思い、送信を確認すると來見は再び懐に携帯電話をしまうのだった。


(クグルも来てくれるって言ってたっけ。祝は陽彩(ひいろ)さんと会ったりもするのかな。……皆、楽しんでくれると良いな)


 來見は無断で私有地に立ち入っている事も忘れて明日の文化祭について思いを巡らせる。様々な出会いを通して築いた縁は何ものにも代えがたく、友人達の助けになれた点については転送装置に感謝していた。


「……よし」


 気を取り直した來見は再び扉に手を掛ける。薄暗い室内に目を凝らしながらも、迷子の子供の姿を探しに行くのだった。




(今更だけど、そもそも通報しておけば良かったのかもな。出遅れて大変な事になったら嫌だから、勢いで来ちまったけど……)


 別棟に足を踏み入れてすぐのところ。玄関にあたる筈の場所には土間らしきものが存在していない。土足で上がる事を想定しているのか泥を落とす為のマットだけが敷かれており、段差で区切られてもいなかったのである。


「……誰か、いますか!」


 來見は控えめに、しかしそれなりの声量で室内に呼び掛ける。しかしその声は虚しく響くばかりで、返ってくるものは何一つとしてなかった。


(上に行くよりも……先に下の階を探すべきだよな?)


 未だ欠片も存在しない子供の気配に落ち込むことなく、來見は次の行動を考える。

 右手には上階に続く階段があり、正面の少し先には壁からくり抜かれたように開いている、アーチ型の出入り口が見える。玄関からも少しだけ中の様子が窺えるが、その出入り口の先には広々とした空間が存在しているようで、來見は誘い込まれるようにして、その先へと歩を進めていたのだった。


「すいません、誰かいませんかー……?」


 高い位置にある窓から入り込む僅かな光で室内の様子が分かるが、荒れてはいるものの廃墟と呼ぶほどに朽ちている訳でもない。來見が一人で歩き回っても大丈夫だろうと油断してしまうくらいには、家屋としての形を保っていた。


(ここには、いなさそうかな……?)


 來見はふと天井を見上げる。吹き抜けになっており開放感のある作りになっているが、不思議な事に右手側にあるロフトに通じる階段は何処にもない。恐らく玄関から階段を上った先からでないと行けない場所なのだろうと目星を付けると、來見は左右に視線を向ける事にした。


(妙にだだっ広いけど……元々置いてあった物は撤去されたのかな。床に跡が残ってるし)


 目に映る床は長年の不精を示すようにひび割れ、傷や汚れが目立っている。それは中学生の頃に職場体験で訪れた町工場で見た光景とどこか似ており、壁沿いに飛び飛びに見受けられる小綺麗な床部分からも巨大な機械を置いていた名残を感じさせた。


(他に行けそうなところは……)


 來見は正面に視線を戻して壁伝いに見回していく。場所で言えばロフトの下、來見から見て右手側の対角線上にある扉らしきものを視界に捉えた瞬間、鋭い音が辺りに鳴り響いていた。


「え……」


 何が起きたのか、來見は一瞬理解が遅れる。音の出所は真横の床から生じていたが、原因は高所にあった。

 何かが高速で床に叩きつけられたような音。その正体を直ぐに來見は理解する事になる。何故ならば先程まで誰もいなかった筈のロフトに、一人の少年が銃を構えて來見を見下ろしていたからだった。


「君は……帰史陀(かえしだ)さんの、ところの……」


「あぁ、さすがに覚えてるか。じゃあ始めような」


「何を……?」


 薄暗い室内でも來見からよく見えるように、わざとらしく顔を覗かせた少年は薄い桜色の髪をしていた。(たむろ)に所属する、シドと呼ばれていた少年は來見の疑問ににこりと笑って口を開く。


「隠れんぼ。精々上手く逃げ回って、俺を楽しませてくれよ?」


 再び軽々しく発砲された銃弾は來見の頬を掠めていた。恐怖に固まり、動けずにいる來見を興味深げに観察するシドはロフトに設置された柵を飛び越え、悠々と一階部分に着地する。

 しっかりと來見に狙いを定めた少年はシャツの裾を捲り両腕を晒している。そして銃を握ったその左腕には、切りつけられたような傷の跡が走っていた。

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