23.5 事情聴取〜竜人族〜
〜夏海視点〜
お互い自己紹介を済ませた後話を聞くために一回ドラゴン4人組は部屋の外で待機してもらうことにした。ユトーにかしこまって話聞けそうになかったしユトーも慣れないからか居心地悪そうだったからね。執事風の人は他言無用ってことだけ約束してもらった。
「改めて俺はエルデンヅ国の第二王子リューギル、いろんな事情があってこの商館で匿ってもらっていた。」
「王子だってことは置いておいてエルデンヅ国って馬車でも1ヶ月以上かかるぐらい遠いのにどうやって...」
「複雑な事情があってな、政権争いの真っ只中で兄貴が俺と弟を殺そうとしたんだ。その時に小さい頃に親父から貰ったお守りが光って気づいたらこの商館の前でぶっ倒れてた。兄貴はとっくの昔に捨ててしまっていたし親父からは開けるなとは言われてたがおそらく中身はテレポートが付与された魔石だったんだろう。弟がどうなったかはわからないが...」
それを聞いて執事風の人は軽く驚いていた。それもそのはず、魔石に魔法を付与する技術はほとんど残っていない。亜人はその大半を抱えているという噂も出ていたけど竜人族の間では語り継がれていたのかな?更にはテレポートまで...あ、テレポートはルルスさんが持ってる効果は転移の下位互換であらかじめ登録しておかないと移動できないし対象を選択しなかったらどこかに飛ばされるあると便利な無属性魔法。それでも上位の魔法だから使い手は限られてるんだよね。
「そのような経緯でこの商館にいたと。」
「私が少し補足を。この方を住み込みとして雇うことにし、衣食住の補償の対価としてこの商館のスタッフとして働いていただきました。すると主に奴隷の子供たちの反応がよく、それを見たお客様がたくさん来ましてね、普段の売り上げの2倍も入ったのです。そこで頼みを聞くことにし、「竜人かドラゴンを見かけたら連れてきて欲しい。」とのことだったので皆様方をお呼びしたのです。」
「そういうことだ。俺からあなたたちに頼みたいんだが一緒にエルデンヅに来て兄貴の目を覚まさせてやってくれないか。」
「・・・そこに政権は関係ないんですね。」
「ああ、俺は王になるつもりはない。だがこのままだとエルデンヅが衰退するのが目に見えている。俺はただ兄貴にそんなことしてほしくないだけなんだ。」
兄思いの立派な弟さんだぁ...そういえばリューギルさんの弟はどこに飛ばされたんだろう?
「一応弟さんの名前も聞いていいですか?」
「弟の名前はリューグだ。あいつは内気で優しい子で気性が荒々しい竜人とは似つかないようなやつだったな。」
・・・これはショタっ子の予感!っといけない今その子行方不明なのに不謹慎な。さて、これは私の一任じゃ判断するにはことが大きすぎる。ユトーにも聞くけどユトーは前から人見知りだけどお人好しだから多分承諾するとは思う。待ってると思うし早く呼びに...の前に。
「リューギルさん。」
「なんだ?」
「ユトーにも聞きますけど多分その件は受けると思います。その上でこちらからも頼みたいことがあるんです。」
「わかった、それで何をすればいいんだ?」
「バハムさんたちには敬語でいいと思いますけどユトーに対しては普通に接してあげてください。本人も言ってましたけどユトーは元々人間で、こちらの事情が色々あって現状ああなってるだけなんです。」
「・・・。」
「それにユトーはよそよそしくされたりかしこまられるのが苦手です。ユトーのためだと思ってどうにかしてくれませんか?」
「・・・善処する。頑張って直すとしよう。」
「それが聞ければ十分です。では呼んできますね。」
これで懸念事項もクリア。それじゃ呼びに行こうかな。
「ユトー...もしかしたら...いや、そんなことは...」
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、なんでもありません。少々考え事をしていただけでございます。」
「・・・そうか。」
次はエルデンヅ国ですかね。テンタスで何もしてないけど終わったら戻るでしょう。多分。
最近学食をよく使うんですけど大盛り含めて500円以下で頼めるのにとても美味しいです。安上がりで済むコンビニか栄養と満足感のために学食か...悩みどころです。
自語りコーナーって需要ありますかね?
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