19.数の暴力と蘇るトラウマ
始まってから30分以上経っただろうか、一向に魔物たちの減る気配がない。それに対して前線にいる冒険者たちは死亡者はいないものの消耗しているのが目に見える。中には重傷を負って回復してもらっている人がちらほら...正直気分が悪い。
それもそのはず、前世でスプラッタなんて見なかっ...た...はず、だしこっちは不殺でやってきたから肉片や血なんて見慣れてない。今はたびたびヒールで治してるけど夏海は全く動じていない。
「夏海はこれ見てなんともないの?」
「えっとー、デルスィーさんの方でもう慣れてるらしくて変な感じ。当たり前みたいになってる。」
「そうなんだ...あ、そっちの人たちまとまって!まとめて治療します!『ハイヒールオール』」
「この傷が一瞬で...」
「ありがとうな!」
話しながらでも自分の仕事はさっさとこなしていく。夏海は魔法を操作して漏れ出ている魔物を的確に撃ち抜いている。
本来魔法を自由に操るには結構な集中力が必要で完璧に扱えるのは数えるほどしかいない、けども隣で何事もなさそうに使っているのは突っ込んだ方が良いのか?
「すまん!結構抜けた!対処頼む!」
「よし、後衛部隊向かえ!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
前線部隊が対応しきれないことも考えてギルマスは後方支援組に剣士や武闘士を最低限残していた。出番が来るまでは怪我人の誘導や治療の手伝いをしている。
「夏海?」
「なに?」
「街の存亡がかかってる時に言うことじゃないんだけど暇じゃない?『ハイヒールオール』」
「ほんとに今言うことじゃないね。否定はしないけどね、『フレイムアロー』」
「どうしてあの2人は話しながらあれができるんだ?」
「そうだな...」
その疑問はもっともだと思う、ハイヒールオールを連発なんてしていたらすぐ魔力切れ起こすしフレイムアローなんかは最悪味方を撃ちかねない。まあ魔力極優ですし夏海に至っては僕も知りたいけどできてるなら良いんじゃないの?決して思考放棄してるわけではないと思っていただこう。
「ぐっ...量多くないか?」
「流石にそろそろきついぞ...」
「・・・そろそろかな、フルス。言ってたやつ頼める?」
「あれ、もう?了解。」
話していたこととして僕が後衛に参戦するというもの、そのかわり魔物は気絶させるだけにとどめてとどめはさしてもらうことに伝えられている。中には反対派も少なからずいたが夏海と姉さんは有無を言わせぬ威圧で黙らせていた。怖い。
そういえば姉さんは主に物質の運搬をやってるとか。いくら回復魔法があるとはいえど限界はある、だからポーション類を持ってきてもらってる。
「ちょっと失礼!」
「ギャ!?」「ギェ!」
「これならいけそうかな、とどめお願いしますね。」
「あぁ...」
更に30分後
長い!今はもうC以下の冒険者がほとんどリタイアして休んでいて最初の二分の一ぐらいしか冒険者が残っていない。そのため勢いは多少減ったもののずっと魔物の対応に追われている。めんどくさいことに弓持ちのゴブリンがたびたび矢を放ってくるので集中力が削られていく。そんな中矢を躱していると
「えっ、きゃあ!!」
後ろにいた夏海に矢が当たって肩から血を流していた。そして僕は思い出した、いや、思い出してしまった。
トラックに轢かれて見るに耐えない姿の夏海を。
総合評価pt300突破いたしました!
前にRTキャンペーンで当たった「BARRICADEZ」と言うゲーム、ストーリーは56日までみたいなんですけどリアル1週間もたたずにもう20日目超えてしまったんですよね。とある施設がワンパン威力のかわりにクールダウンがとても長いとかいうテンプレみたいな性能がとある方法でまさかのクールダウンを三分の一にできたのは僕の中で革命が起きましたね。
この作品が良い、続きが見たいという人はぜひ評価とブックマークお願いします!投稿者の励みになります。感想、誤字報告もお待ちしてます。




